三連休の中日に寺ノ沢山に登ってきた。
この日は山形の山友達のみいらさんを西蔵王の瀧山に登る予定だったが、積雪があり危険なので中止になり、予定を変更して6年ぶりに訪れた山である。
一般的には全く無名の山だが、山頂手前の鉄塔のある場所からは、低山とは思いない豪快な展望が待っている。

【 11/23 寺ノ沢山(838m) 宮城・二口山塊 】
朝日幹線送電線巡視路入口~展望の良い375番鉄塔~寺ノ沢山~878m独標手前の鞍部三叉路~作業道経由:川内林道~川内林道経由:朝日幹線送電線巡視路入口

山形自動車道の古関PAを過ぎて笹谷ICまでの区間、北川を挟んで対岸(北側)の山を見ると、延々と送電線が伸びる尾根があることに気が付く人は少ない。
その送電線の中に紅白に塗られた鉄塔があるが、その直ぐ南西に位置する三等三角点の山が寺ノ沢山である。
この山に登るためには東北電力で管理している送電線巡視路を使わせていただくしか方法はなく、そのアプローチは尾根の北側にある太郎川に沿った川内林道(北太郎林道)のダートを約5km走行しなければならない。

この林道はかなり荒れていて、最低地上高の高いRV車じゃないと、車の底を傷つける可能性がある。
そして山への取り付きは太郎川の渡渉から始まるので、登る人を選ぶ山と言っても過言ではない。

6年前に登ったときは寄沢橋を渡った先の場所から河原状に石が散乱した極悪路になり、そこで車を捨てて徒歩で登山口(378番鉄塔の黄色い看板)まで歩いたが、今回は比較的道が整備されていて、車3台程度駐車できる送電線の巡視路入口まで車で入れた。
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今回ご一緒するのはマロ7さん、maronnさん、tomさん、ichicoさん、そしてマスさんの5名。
皆さん最初の渡渉を考えてスパイク長靴を準備した。
 

駐車場から太郎川まで少し下ると、最初に砂防堰堤の上を渡渉するポイントが待っている。
今回は水深15cm程度で水圧がかからず簡単に渡渉できたが、前回は長靴の高さギリギリで、水圧で足がすくわれそうになって怖い思いをした。
春先や大雨の後は危険なので渡渉しない方が身のためである。
それに渇水期の今でも15cmほど水深があるので登山靴を履いての渡渉は難しい。 
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堰堤上から下流を見る。
堰堤の高さは5mほどか? 落ちたら怪我をするほどの高さである。
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ここから最初の鉄塔まではブナの原生林の中、かなりな急斜面を登る。
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378番鉄塔のところで休憩。
午前9時過ぎから晴れてくると言う天気予報だったが、天気の回復が遅れているようで、標高1000mを越えた山々は雲に覆われている。
晴れてくるのに期待して、少しゆっくり登って時間調整する事にした。

写真は険しい東面を見せる相ノ峰。
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ここでマスさんお手製のケーキ『かぼちゃんロール』をいただく。
カボチャが生地にも生クリームの中にも入った、ほんのり甘い美味しいケーキだった。
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再び登り出すと次第に尾根が痩せてくる。
それに従いシロヤシオの木が増える。
5月の花期に訪れたら素晴らしい花園になっている事だろう。
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376番鉄塔への登りは両側が切れ落ちたヤセ尾根であるが、ワイヤー製の手すりがあるので怖くない。
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この急登は展望が良く、東には泣面山の姿が望める。
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少し視線を右に振ると丸い山容の桐ノ目山と、ポコッと飛び出た岩峰のオボコンべが見えていた。
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376番鉄塔から紅白の375番鉄塔を見上げる。
この頃からやっと山々にかかる雲が飛んできた。
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北側には三方倉山と、左奥に台形の山頂をした大東岳が見えてきた。
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大東岳のアップ。
少し時雨ている中での撮影なので、霞んでいてはっきりした写真にはならなかった。
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三方倉山の右手には左から順に奥新川岳、高倉山。円子山、そして大笠山が並んでいる。
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一登りで本行程で一番展望が開けた375番鉄塔に着く
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太郎川源域の山々が一望できるこの地は、宮城県の低山の中でもトップクラスの素晴らしい展望地だと思う。
写真左から鹿増山、山頂に雲がかかっている山形神室、南東面の岩壁が顕著な仙台神室、その手前に台形の山容をした相ノ峰が連なる。
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仙台神室と相ノ峰のアップ。
もっとクリアな視界の下で見たかった風景である。
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蔵王には雲がかかっていて残念ながら冠雪した山々の姿をとらえることは出来なかった。

景色を堪能していると大東岳と三方倉山の間に虹がかかっているのが見えた。
彼方此方で県境を越えて飛んできた雨粒が小雨を降らせているようである。
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一番展望の良いこの場所で記念写真を撮る。
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そして鉄塔から至近距離にあるブナに覆われた寺ノ沢山の山頂を目指す。
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ブナの森に入ると倒木が随所にあるが、乾燥した11月の気候のためにキノコは全然生えていなかった。
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三等三角点のある山頂は周囲が低木に囲まれていて展望はない。
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三角点のそばにウラジロヨウラクの木が生えていて、枯れた花がらが残っていた。
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ここから先は三本の鉄塔を経由して下っていくが、その行程のほとんどが樹林帯の中で展望はさほど得られない。
でも冬枯れの明るい森を歩くのは気分が良い。
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南側の展望が僅かに開けた場所から蔵王連峰の後烏帽子岳が望めた。
この頃から冷たい風が吹きはじめ、昼食の場所を何処にするか考えながら歩いた。
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結局371番鉄塔のところまで下って、風が吹き抜けない場所を選んでランチにした。
マスさんお手製のサンドイッチが美味しい。
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878m独標手前の鞍部はカラマツの植林地になる。
この林から左に派生する笹谷集落まで下る道が以前あったが、現在は仮払いがしばらく成されていないようで、完全に藪に埋まっていた。
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鞍部から370番鉄塔に行く道が左折するが、我々は川内林道に下る右の道に入る。
最初はブナの森を下っていくけど、直ぐに杉の植林地に入ってしまう。
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下りの途中、相ノ峰の南壁が見える場所があった。
この頃から山形神室も顔を出してたが、木々が邪魔をして写真に収めることは出来なかった。
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最後はジグザグに急坂を下ると林道に降り立つ。
そこから約3km下流に下ると車の駐車地点に戻れる。
退屈な林道歩きの暇つぶしにカーブミラーでパチリ!
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柱状節理の岩場を見たり・・・
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双門の滝を見下ろしたりしながら林道を歩いていくと、マスさんが右足首を捻って軽い捻挫を起こしてしまった。
捻挫のまま歩くのは症状を悪化させるだけなので、林道の途中で待ってもらって急いで車を取りに行く。
翌日も天気が良さそうなので一緒に山に登る予定であったが、翌日も少し足首の痛みが残っていたために、大事を取って登山は中止した。
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帰路は秋保のさいちに立ち寄って、秋保おはぎを買って帰った。
完璧な晴れの天気ではなかったが、ほどほどに景色も見られ、初冬の低山を味わえた一日だった。

GPS軌跡です。

teranosawa

動画です。