冬型の気圧配置が強まり、日本海側では大雪になっている地域もあるらしい。
宮城県側にも奥羽山脈を越えて、雪雲が流れ込んで随所で雪が舞う天気だ。
とても12月とは思えない厳しい寒さの日々が続いてるので、陽だまりを求めて北関東の奥久慈男体山に遠征してみた。

【 12/14 奥久慈男体山(654m) 茨城・奥久慈 】
大円地駐車場~滝倉コース登山口~健脚コース合流~展望岩塔~東屋~小祠のピーク~奥久慈男体山~大円地越~櫛ヶ峯~小草越~460m四等三角点岩峰~フジイ越~入道岩~鷹取岩~入道岩~フジイ越~古分屋敷~大円地駐車場

茨城県の北西部、大子町と常陸太田市の境に位置する男体山は、日光の男体山と区別するために奥久慈男体山と呼ばれている。
標高は654mしかない低山であるが、久慈川に面した南側の斜面は、浸食により稜線から高差300mもの険しい岩壁を持っている。
準平原的な山容の山々が大半の阿武隈山地にあって、この奥久慈県立公園の一帯の山々は険しい岩稜が連なり、関東地方の岳人にとっては手軽にアルペン的な登山が楽しめるエリアとなっている。

この山に登るのは十数年ぶり。
この変化に富んだ迫力ある山をマスさんにも楽しんでもらおうと計画したが、マスさんが体調不良で参加できなくなってしまった。
仙台宮城ICの近くでうめさんをピックアップして、一路、北関東まで車を走らせる。
東北道は白石ICから郡山IC付近まで吹雪模様となり、80km程度の速度でゆっくり走行した。
しかし大子町に予定より早く着いてしまったので、最初に観光名所の袋田の滝を見学する。
まだオープン時間前なので、観賞料金は取られず、その変わり上部の展望台に行くエレベーターは止まっており、下部の展望台からしか滝の異様は拝めなかった。
それでも4段・落差120mの迫力は凄かった。
2014121401

 

集合場所の大円地駐車場にて、この日ご一緒するNYAAさんnyororoさんmasaokanoさん、そして自由人さんと合流する。
駐車場から朝日に輝く奥久慈男体山が、岩壁も露わに、見上げるようなアングルで見えてみた。
2014121402

大円地越の鞍部の右手に、ハサミの形をした櫛ヶ峯の岩峰が屹立している。
2014121403

大円地から一般的には健脚コース、もしくは大円地越のルートを登るが、どちらも途中まで杉の植林地を歩くため面白味に欠ける。
今回は車道を少し北に歩いて滝倉トンネルの北側に位置する、滝倉登山口から登ることにした。
2014121404

滝倉コースは足きはじめから明るい雑木林の登りが続き、とても雰囲気が良い道である。
2014121405

途中、一輪だけ狂い咲きのヤマツツジが咲いていた。
2014121406

やがて大円地から登ってくる健脚コースと合流。
その少し上部にイロハモミジの紅葉が残っていた。
2014121407

やがて左手の尾根に急登する道となる。
ここから健脚コースの名前に偽りのない鎖場連続の道だが、手がかりや足場は豊富なので、鎖に頼らなくても登れる場所は多い。
2014121408

尾根に乗り上げたところで鋭角に左折すると、展望の良い岩塔に出る。
小さな岩塔に登ると、お山の大将になった気分が味わえた。
2014121409

目を凝らすと北西彼方に富士山が遠望できた。
霞んでいるので、写真に収めるのはギリギリのところ。
富士山が見えると、東北人は関東に来たのだと言う感を強くする。 
2014121410

その左手には筑波山の姿が同定できる。今年の3月に登った山なので懐かしくなんじる。
東京のスカイツリーは、地図で確認すると、筑波山右手前の加波山に隠れて見えないようだ。
2014121411

これから登る奥久慈男体山の壮絶な岩場に守られて、何処を登ったら良いのか分からないくらいだ。
茶色に見える山頂直下の岩壁は大震災の時に崩落したらしい。
この界隈の山は集塊岩の岩場のために、非常に崩れやすい岩質と言われている。
従って基本的に岩登りは禁止せれているらしい。 
2014121412

更に鎖場は延々続く。
一部、ステップがすり減って滑る箇所があるので、足場を確認しながら登る。
2014121413

東屋のある主稜線の広場に着くと急登は終わる。
日陰に少しだけ雪が残っていた。

西に辛うじて日光の男体山が見えている。
この後は北西風が強くなってきて、男体山はずっと雪雲に隠れてしまった。
2014121414

稜線の北側にはイヌブナの巨木林があり、深山にきたような感覚があった。
2014121415

男体神社奥社の小祠が祀られたピークに立つ。
南側の足元はすっぱりと切れ落ち、関東平野の爽快な景色が広がっている。
2014121416

写真を撮っていると、生後4ヶ月ぐらいの子猫が小祠付近をうろついているのが分かった。
近づいてみるとシャーシャー威嚇して逃げてしまう。
NYAAさんがパンを上げると、腹をすかしていたのか、凄い勢いで食べていた。
捨て猫なのか、この山頂で長生きできるはずもなく、少し暗い気持ちになってしまった。
2014121417

小祠のピークから僅かの距離でNHKのTV中継局が建つ山頂に着く。
一等三角点があり、山頂からの展望は素晴らしい。
2014121418

北西には茨城県の最高峰である八溝山(1022m)が見えている。
那須連峰や男鹿山塊、高原山は雪雲がかかっていて見えなかった。 
2014121419

小祠のピークに人が立っていると、高度感の凄さがより際立った。
2014121420

南東側にはこれから辿る奥久慈岩稜の櫛ヶ峯と、背後に高鈴山が眺められる。
この右手には陽の光に輝く太平洋の海原も望めた。 
2014121421

山頂から一旦、大円地越の鞍部に下っていく。
登山道脇のクマザサは全て枯れていた。
2014121422

イヌブナの白い木肌が青空に映える。
2014121423

真っ直ぐ伸びるケヤキが林立する大円地越で休憩。
2014121424

ここから奥久慈岩稜を辿り、鷹取岩を目指す。
急な斜面を登りきると右手に切れ落ちた岩場の際を歩く道になる。
随所で奥久慈男体山が見えていて、その姿を微妙に変えていて面白い。
2014121425

奥久慈岩稜の道は男体山の一般ルートに比べて整備度が多少悪く、慎重な歩行を求められる。
2014121426

眼下に大円地のお茶畑が見下ろせる場所があった。
お茶畑があるなんて東北の山では考えられない。
2014121427

大円地からハサミの様に見えていた櫛ヶ峯の岩壁の上まで来た。
ここから眺めた奥久慈男体山の姿が一番美しいと感じる。
2014121428

岩場の突端に立つと、吸い込まれるような高度感を味わえる。
IMGP0653

不確かな鞍部の小草越を越えて、しばらくの間は左手に杉やヒノキの植林地を歩く冴えない道が続く。
幾つかのアップダウンを繰り返すと、460mの四等三角点のピークに着いた。
直ぐ上はすっぱり切れ落ちた岩場になっていて、古分屋敷の集落と長福山が見えている。
2014121429

午前11時半を過ぎたので昼食を摂る場所を探しながら歩く。
西風が冷たくて、風の当たらない南側の陽だまりを求めた。
入道岩までくると西風が遮られる地形のようだったので、そこを休憩地にする。

私とうめさんが先ず先にある鷹取岩まで行って、入道岩の上に立つ面々を撮影した。
このポイントは一番写真映りのイイ場所だと思う。
2014121430

背後に奥久慈男体山。低山とは思えない迫力ある風景だ。
2014121431

入道岩まで戻って、関東平野を眺めながら簡単な食事をとった。
その後は未だ鷹取岩に行っていない面々が対岸に向かう。
2014121432

下山路はフジイ越まで戻って、そこを左折して古分屋敷を目指した。
下り始めの部分が、岩場が多くて、ステップが細いので慎重な行動が求められる。
2014121433

上を見ると460m三角点峰の岩場が迫力ある姿で見えている。
2014121434

長い斜降の登山道が終わると、古分屋敷の集落に出た。
右奥に三角点峰の岩場が見えている。
2014121435

適当に生活道路的な山道を下ると、呆気なく大円地の駐車場に出た。
その後、男体山から篭岩までの岩稜の展望がよい、つつじヶ丘に奥久慈パノラマラインを経由して寄り道する。

つつじヶ丘からは奥久慈男体山と鷹取岩を同時に眺める事ができた。
ここはGWの時期につつじが満開になるそうである。
2014121436

次にこの山域に来る時は鍋足山か生瀬富士、または湯沢源流を歩くのが面白いかもしれない。


GPS軌跡です。(電源を入れ忘れていて、一部手書きの部分があります。)

okukujinantai


動画です。