日曜日にキノコ狩り山行を予定しているので、仕事に都合がついた金曜日に偵察山行に出かけた。
既登の山では面白味に欠けるため、以前から狙っていた山形県尾花沢市と舟形町の境に位置する戸平山にターゲットを絞った。
【 10/16 戸平山(582m) 山形・翁山地 】
南沢集落~建設中の林道~548m峰~戸平山~西尾根~ 林道~南沢集落
国土地理院の地形図に破線の道の記載があったので、以前から登ってみたいと思っていた戸平山にチャレンジする事になった。
しかしネット上には山スキーで登頂した記録しかなく、夏道が存在するのかも定かではない。
これは現地に行って地区の住民に伺うしかないと思っていた。
南沢集落に入ると正面に戸平山らしき山が見えてくる。
実はこの山は手前の548m峰で、この時は完全に誤認していた。

既登の山では面白味に欠けるため、以前から狙っていた山形県尾花沢市と舟形町の境に位置する戸平山にターゲットを絞った。
【 10/16 戸平山(582m) 山形・翁山地 】
南沢集落~建設中の林道~548m峰~戸平山~西尾根~ 林道~南沢集落
国土地理院の地形図に破線の道の記載があったので、以前から登ってみたいと思っていた戸平山にチャレンジする事になった。
しかしネット上には山スキーで登頂した記録しかなく、夏道が存在するのかも定かではない。
これは現地に行って地区の住民に伺うしかないと思っていた。
南沢集落に入ると正面に戸平山らしき山が見えてくる。
実はこの山は手前の548m峰で、この時は完全に誤認していた。

稲荷神社の前に車を止めて、ちょうど歩いていた年配の男性に戸平山の事を聞いてみる。
するとその男性は営林署の仕事をしておられた方で、この山に非常に詳しかった。
①まず山の呼び方はとひらさんと呼ぶのが正しいとか。
②以前は営林署で毎年草刈をやっていたが、今は全く刈られておらず、特に手前の548m峰から先は凄まじい藪になっているだろう。
③舟福峠から戸平山の山頂を越えて548m峰付近まで以前は防火帯が切り開かれていた。
④今は地元民でも春の熊撃ち以外は入山する人はいない。
⑤この山に登るのに一番楽なルートは名木沢川に沿った林道を奥まで詰めて、そこから西尾根に取り付くのが良い。
⑥おそらく山頂まで行きつかないだろうから、難しいと感じたら戻ったほうが良い。
➆山への取り付きは集落の奥の杉林の所。車はその付近の空地に停めても大丈夫。
等々、いろいろ詳しくお聞きできて助かった。
出発時間は午前11時。
鍋越峠が平日のために工事による片側走行が非常に多く、自宅を出てから3時間もかかってしまったので遅くなった。
でも標高600mに満たない低山と軽く見ていたのが後でしっぺ返しを喰らうこととなる。
杉林のところから山勘で登っていくと小さな神社があった。

この左奥に伸びる山道が戸平山に向かうルートであるが、最初からかなりな藪漕ぎになってしまう。
途中、何度も踏み跡を見失い。
笹で進退窮まって尾根に追い上げられたりする。
とにかく標高の高いところを目指して藪漕ぎするのみ。

時々顕著な踏み跡を見つけ、その時だけは行程が捗るが、そんな場所は僅かな距離。
立ち止まって上を見上げると紅葉が綺麗なのに気がつく。

368m三角点峰の手前で何やら重機の音が聞こえてきたと思ったら、突然建設中の林道に出くわした。

しめしめ・・・この林道を辿れれば楽できるかな、と思ったが甘かった。
少しの距離だけ奥につめたらすぐに林道の終点。
奥に山頂らしき峰が見えている。(この時点でも写真の548m峰を山頂と誤認していた。)

林道工事終了点から少しの間は作業道を辿れた。
その途中、南西側に月山が霞んで見えた。

標高350m地点から野尻川を挟んで対岸に沼平山を見る。
その中腹には棚田が見られた。

野尻川の奥にみえるのは747m峰。
最初は位置関係から金山と思っていたが、金山は747mに隠れて見えないようだ。

藪が濃い急登の途中、ムキタケを見つけた。
この後も何か所かで生えていたが、時間が押してしまったので採取できなかった。

密度の高い藪ながら、気合を出して登って行くと、クズの蔦藪地帯に突入してしまった。
それにヤマブドウをサルトリイバラが絡んで通過不能になってしまう。
今年のヤマブドウは近年まれに見る豊作のようで、ブドウ園みたいに実っているヤマブドウを採取しながら、この蔦藪地獄の突破方向を模索する。
どうもこの猛烈な蔦藪は防火帯が切られた後のなれの果ての姿のようだ。
仕方なく、蔦藪のない急な西斜面に降りていって、横に伸びた木々を跨ぎ、這いつくばりながら藪漕ぎで凌いだ。
548m峰と戸平山の鞍部も同様の蔦藪で、またまた横木を跨ぎ、踏みつけ、這いつくばる作業を強いられる。
最後はモミジイチゴの茨藪になって、手や足にひっかき傷を作りながら三等三角点のある山頂にたどり着いた。

この時午後2時。
比高でたった300mしかない低山に、休憩なしで何と3時間かかってしまった。
取りあえず藪で展望皆無の山頂でおにぎりを食べて、水を飲んで一息つく。
今は午後5時には暗くなるので、下山路は最短距離の西尾根を下る事にする。
舟福峠方面に至る尾根にはやはり道は存在していない。
西尾根は踏み跡が一切ないブナ林の下りから始まる。

藪の下りは早く、すぐに548m峰が高く見えるようになってきた。

北斜面はすっきりとしたブナの森が広がっている。

このまますんなり下れるのかな、と思ったら甘かった。
標高480mの地形図上で尾根が平になった所がアカミノイヌツゲの密林で、ほとんど地面に足がつかない空中戦の藪漕ぎを強いられる。
ここで右足を枝に引っ掛けて転んだら大腿の内側の筋肉が攣ってしまった。
それを庇って藪漕ぎしていると次に左足が攣る。
空中戦の最中なので座って足を揉んだり、ストレッチする事もできず、両足が攣ったまま痛みに耐えて藪漕ぎを続けるしかなかった。
ふと気がつくと北側の展望がたった一か所だけ開けていて、杢蔵山と八森山が並んで見えていた。

空中戦じゃない普通の藪漕ぎに入ると、痙攣した脚が生きかえる。
でもハードルを越えるように大きく足を上げると、また足が攣るを繰り返す。
考えてみると、この山で藪漕ぎなしに無意識で足を出せたところって僅かだった。
ほとんど何かを跨いで歩いてばかりだったので、筋肉疲労が限界にきていたのかもしれない。
GPSで確認すると名木沢川に沿った林道終点がすぐそこの場所まで降りていた。
そこに宝石を思わせる美しいナメコが生えていて一服つける。

しかし林道に降りれば楽できる、と言う期待は完全に裏切られた。
林道を埋め尽くす悪魔の様そうのクズの蔦藪。(とても写真に撮る気もしない。)
何処かに踏み跡があるかと突っ込むが、蔦に絡め取られた自分がいるのみ。
ナイフを使って蔦を切って進み、普通の藪の尾根方向の斜面に戻る。
またまた普通の樹林帯の藪漕ぎを続けていると、昔あった林道の残骸と感じる僅かな踏み跡に乗った。
倒木や低木藪が繁茂して決して歩きやすい踏み跡ではないが、蔦藪より遥かにまし。
自分を藪漕ぎマシンと化して、無意識に下って行くと、やっと人が最近歩いた形跡のある踏み跡に出た。
そこから車が走行できる林道までは近かった。
普通、採石の挽かれた林道歩きは嫌なものだが、この時は林道が最高の道に感じたのは言うまでもない。
振り返ると548m峰の左奥に僅かに戸平山が顔を出していた。

午後4時半、今年一番ハードと感じた山行が終わり車に戻る。
途中、話した住民が戸平山に登ってきたと言ったら非常に驚いていた。
今は道が消失して山菜採りやキノコ狩りに行く人も皆無らしい。
まあ、何とか未踏の山を登れたが、低山と侮ったのが間違いで、この山に登るのは残雪期が適期であろう。
GPS軌跡です。

動画です。(藪の中のシーンばかりです。)
するとその男性は営林署の仕事をしておられた方で、この山に非常に詳しかった。
①まず山の呼び方はとひらさんと呼ぶのが正しいとか。
②以前は営林署で毎年草刈をやっていたが、今は全く刈られておらず、特に手前の548m峰から先は凄まじい藪になっているだろう。
③舟福峠から戸平山の山頂を越えて548m峰付近まで以前は防火帯が切り開かれていた。
④今は地元民でも春の熊撃ち以外は入山する人はいない。
⑤この山に登るのに一番楽なルートは名木沢川に沿った林道を奥まで詰めて、そこから西尾根に取り付くのが良い。
⑥おそらく山頂まで行きつかないだろうから、難しいと感じたら戻ったほうが良い。
➆山への取り付きは集落の奥の杉林の所。車はその付近の空地に停めても大丈夫。
等々、いろいろ詳しくお聞きできて助かった。
出発時間は午前11時。
鍋越峠が平日のために工事による片側走行が非常に多く、自宅を出てから3時間もかかってしまったので遅くなった。
でも標高600mに満たない低山と軽く見ていたのが後でしっぺ返しを喰らうこととなる。
杉林のところから山勘で登っていくと小さな神社があった。

この左奥に伸びる山道が戸平山に向かうルートであるが、最初からかなりな藪漕ぎになってしまう。
途中、何度も踏み跡を見失い。
笹で進退窮まって尾根に追い上げられたりする。
とにかく標高の高いところを目指して藪漕ぎするのみ。

時々顕著な踏み跡を見つけ、その時だけは行程が捗るが、そんな場所は僅かな距離。
立ち止まって上を見上げると紅葉が綺麗なのに気がつく。

368m三角点峰の手前で何やら重機の音が聞こえてきたと思ったら、突然建設中の林道に出くわした。

しめしめ・・・この林道を辿れれば楽できるかな、と思ったが甘かった。
少しの距離だけ奥につめたらすぐに林道の終点。
奥に山頂らしき峰が見えている。(この時点でも写真の548m峰を山頂と誤認していた。)

林道工事終了点から少しの間は作業道を辿れた。
その途中、南西側に月山が霞んで見えた。

標高350m地点から野尻川を挟んで対岸に沼平山を見る。
その中腹には棚田が見られた。

野尻川の奥にみえるのは747m峰。
最初は位置関係から金山と思っていたが、金山は747mに隠れて見えないようだ。

藪が濃い急登の途中、ムキタケを見つけた。
この後も何か所かで生えていたが、時間が押してしまったので採取できなかった。

密度の高い藪ながら、気合を出して登って行くと、クズの蔦藪地帯に突入してしまった。
それにヤマブドウをサルトリイバラが絡んで通過不能になってしまう。
今年のヤマブドウは近年まれに見る豊作のようで、ブドウ園みたいに実っているヤマブドウを採取しながら、この蔦藪地獄の突破方向を模索する。
どうもこの猛烈な蔦藪は防火帯が切られた後のなれの果ての姿のようだ。
仕方なく、蔦藪のない急な西斜面に降りていって、横に伸びた木々を跨ぎ、這いつくばりながら藪漕ぎで凌いだ。
548m峰と戸平山の鞍部も同様の蔦藪で、またまた横木を跨ぎ、踏みつけ、這いつくばる作業を強いられる。
最後はモミジイチゴの茨藪になって、手や足にひっかき傷を作りながら三等三角点のある山頂にたどり着いた。

この時午後2時。
比高でたった300mしかない低山に、休憩なしで何と3時間かかってしまった。
取りあえず藪で展望皆無の山頂でおにぎりを食べて、水を飲んで一息つく。
今は午後5時には暗くなるので、下山路は最短距離の西尾根を下る事にする。
舟福峠方面に至る尾根にはやはり道は存在していない。
西尾根は踏み跡が一切ないブナ林の下りから始まる。

藪の下りは早く、すぐに548m峰が高く見えるようになってきた。

北斜面はすっきりとしたブナの森が広がっている。

このまますんなり下れるのかな、と思ったら甘かった。
標高480mの地形図上で尾根が平になった所がアカミノイヌツゲの密林で、ほとんど地面に足がつかない空中戦の藪漕ぎを強いられる。
ここで右足を枝に引っ掛けて転んだら大腿の内側の筋肉が攣ってしまった。
それを庇って藪漕ぎしていると次に左足が攣る。
空中戦の最中なので座って足を揉んだり、ストレッチする事もできず、両足が攣ったまま痛みに耐えて藪漕ぎを続けるしかなかった。
ふと気がつくと北側の展望がたった一か所だけ開けていて、杢蔵山と八森山が並んで見えていた。

空中戦じゃない普通の藪漕ぎに入ると、痙攣した脚が生きかえる。
でもハードルを越えるように大きく足を上げると、また足が攣るを繰り返す。
考えてみると、この山で藪漕ぎなしに無意識で足を出せたところって僅かだった。
ほとんど何かを跨いで歩いてばかりだったので、筋肉疲労が限界にきていたのかもしれない。
GPSで確認すると名木沢川に沿った林道終点がすぐそこの場所まで降りていた。
そこに宝石を思わせる美しいナメコが生えていて一服つける。

しかし林道に降りれば楽できる、と言う期待は完全に裏切られた。
林道を埋め尽くす悪魔の様そうのクズの蔦藪。(とても写真に撮る気もしない。)
何処かに踏み跡があるかと突っ込むが、蔦に絡め取られた自分がいるのみ。
ナイフを使って蔦を切って進み、普通の藪の尾根方向の斜面に戻る。
またまた普通の樹林帯の藪漕ぎを続けていると、昔あった林道の残骸と感じる僅かな踏み跡に乗った。
倒木や低木藪が繁茂して決して歩きやすい踏み跡ではないが、蔦藪より遥かにまし。
自分を藪漕ぎマシンと化して、無意識に下って行くと、やっと人が最近歩いた形跡のある踏み跡に出た。
そこから車が走行できる林道までは近かった。
普通、採石の挽かれた林道歩きは嫌なものだが、この時は林道が最高の道に感じたのは言うまでもない。
振り返ると548m峰の左奥に僅かに戸平山が顔を出していた。

午後4時半、今年一番ハードと感じた山行が終わり車に戻る。
途中、話した住民が戸平山に登ってきたと言ったら非常に驚いていた。
今は道が消失して山菜採りやキノコ狩りに行く人も皆無らしい。
まあ、何とか未踏の山を登れたが、低山と侮ったのが間違いで、この山に登るのは残雪期が適期であろう。
GPS軌跡です。

動画です。(藪の中のシーンばかりです。)
コメント
コメント一覧 (8)
それにしても凄い蔦藪。
100均で売ってるノコギリ鎌を重宝していますよ。
小さいし、蔦はナイフよりよく切れます。
さらに鎌の柄に穴を開けて、これをストックの先端に装着すればキノコ鎌に変身です。
大変な労力はムキタケ、ナメコ、山ブドウとトレードオフでしたね!
特に予定はありませんが…燃えてきました(≧血≦;)
第一級の藪に遭遇しました。
密度の濃い蔦藪はネマガリタケや灌木藪より強烈でしたよ。
あの藪の密度ではナイフもノコギリも太刀打ちできず、大きく迂回するしか方法がないようです。
でも100均のノコギリなら紛失しても惜しくないですね。今度買い求めてきますよ。
体力と精神的には西岳周回の倍くらい厳しい山でした。
蔦藪だったので、何とか対応できましたが、これに棘藪がプラスされると絶望的です。
でもキノコとヤマブドウが取れたので良かったですよ。
葉っぱが落ちればもう少し楽な藪漕ぎになったと思いますよ。
今度キノコ狩りを兼ねて、また藪山に登ってきますか?
またまた昨年に引き続きキノコ狙いで・・・・・(笑)