今年の登山の総括をしたばかりだが、年末にもう一山登りたいと思っていたので、性懲りもなくまたまた藪を漕いできた。
【 12/30 桜沢山(323m)から鍛冶谷山(308m) 宮城・川崎町 】
林道の路肩~県道119号線~送電線巡視路入口~標高270m峰:送電線鉄塔~桜沢山~末沢地区から登ってくる作業道が合流~鍛冶谷山~ブル道~荒れたブル道~整備された林道~林道の路肩
桜沢山と聞いて知っている人は少ないであろう。
四等三角点の点名は末沢で、この山の名称は里山文庫を参照して分かった。
山の場所であるが、国道286号線を碁石地区に入ると、支倉台の入口付近から正面に少し突出したピークが見えてくる。それが桜沢山で、釜房山の南東に位置している。
しかし登山道がない山のために登山記録が極端に少ない。
では鍛冶谷山は、と言うと、釜房湖の南岸に昔バリハイセンターと言う温泉施設があったが、そこは現在産業廃棄物の処理場になっていて立ち入り禁止である。
その施設から尾根を南に登ったところの三角点ピークが鍛冶谷山で、謙虚なピークではないのでこの山の登山記録はほとんど見ない。
そんな超マイナーな山ながら、国道286号線を走行していると、何時も気になっていた山なので、上手く尾根を繋いで二つのピークをまとめて歩いてしまおうと出かけたのである。
昨日は村田町界隈まで積雪があったらしく、雪が被った藪漕ぎは嫌なので、雪が融けた頃合いを見計らって本日は午後から入山した。
おにぎりと缶コーヒーを支倉台入口のローソンで購入。
ローソンの駐車場から桜沢山を見る。(右手の三角形の山は釜房山の東峰)

【 12/30 桜沢山(323m)から鍛冶谷山(308m) 宮城・川崎町 】
林道の路肩~県道119号線~送電線巡視路入口~標高270m峰:送電線鉄塔~桜沢山~末沢地区から登ってくる作業道が合流~鍛冶谷山~ブル道~荒れたブル道~整備された林道~林道の路肩
桜沢山と聞いて知っている人は少ないであろう。
四等三角点の点名は末沢で、この山の名称は里山文庫を参照して分かった。
山の場所であるが、国道286号線を碁石地区に入ると、支倉台の入口付近から正面に少し突出したピークが見えてくる。それが桜沢山で、釜房山の南東に位置している。
しかし登山道がない山のために登山記録が極端に少ない。
では鍛冶谷山は、と言うと、釜房湖の南岸に昔バリハイセンターと言う温泉施設があったが、そこは現在産業廃棄物の処理場になっていて立ち入り禁止である。
その施設から尾根を南に登ったところの三角点ピークが鍛冶谷山で、謙虚なピークではないのでこの山の登山記録はほとんど見ない。
そんな超マイナーな山ながら、国道286号線を走行していると、何時も気になっていた山なので、上手く尾根を繋いで二つのピークをまとめて歩いてしまおうと出かけたのである。
昨日は村田町界隈まで積雪があったらしく、雪が被った藪漕ぎは嫌なので、雪が融けた頃合いを見計らって本日は午後から入山した。
おにぎりと缶コーヒーを支倉台入口のローソンで購入。
ローソンの駐車場から桜沢山を見る。(右手の三角形の山は釜房山の東峰)

碁石地区から県道119号線に左折し、大きく左カーブした地点の右手に伸びる林道に入る。
林道は普通乗用車でも走行可能なほど整備されているが、駐車可能な広い路肩がある所で車を停めた。
登山準備をして林道を下り、再び県道119号線に出る。
桜沢山への登り、送電線の巡視路を利用して東側の270m峰まで登ったほうが楽だと思っていた。
右手にログハウスが見えてくるカーブのところで送電線巡視路の例の黄色い看板を発見する。
少し入ると標識はないが、杉林を直線的に登る作業道を発見。間違いなくその道が巡視路と分かった。
登り初めて直ぐの場所からログハウスを見る。

この送電線は蕃山の萱ヶ崎山から伸びてくる蔵王幹線である。

急坂を登りきると、落ち葉の積もった気持ちいい道が続く。

巡視路はアップダウンの連続であるが、適度に変化があって歩いていて楽しい。

203番鉄塔に近づくと、鹿ノ上山、太白山、坪沼愛宕山のトンガリ三山が並んで見えていた。

その中で坪沼愛宕山が一番近いので目立つ。

北側には西に長く尾根を伸ばす北山と、左手奥に大倉山の姿も見えていた。

鉄塔のある270m峰にたどり着く。
このピークからの展望は素晴らしい。
名取の二ッ森、外山から三方塚方面が一望できた。

南方はるか彼方に次郎太郎山がシルエットで遠望できる。

天気が良ければ南蔵王も見えるようだが、雪雲がかかって全く見えない。
青麻山の双耳峰だけが存在を主張していた。

釜房山が近くに見えているのだが、頭だけ見えているので迫力に欠けた。

そして直ぐ西に峰続きの桜沢山が一望できる。
ここから送電線の巡視路を離れて藪漕ぎになる。
酷い藪漕ぎを想像していたのだが、踏み跡が顕著で、普通の登山道をさして変わらぬペースで桜沢山が近づいてくる。
山頂まで約200m程度の距離に近づくと刈払いされている箇所も出て来た。

結局、車の駐車地点から桜沢山の山頂までは藪をほとんど気にせず歩き通すことができた。
でも山頂は樹林に囲まれて展望は利かない。

鍛冶谷山までは桜沢山から南西に伸びる尾根を辿る。
最初は笹薮が煩いが、途中から国土調査の杭も出てきて、手入れの悪い登山道と言った感じになる。

全体的に杉・桧・松などの人工林の歩きがメインだが、時々美しい林相の雑木林が出てきて楽しませてくれる。

末沢から登ってくる作業道に惑わされて、一度その道に入ってしまったが、地形図を確認して直ぐに間違いに気がついた。
その分岐からしばらくの間、今年刈り払いされたと思われる作業道の歩きとなる。
途中イノシシのヌタ場があった。

刈払いされた道も平頂の330m峰の手前まで。
その先はまたまた笹薮の道となるが距離は短い。
藪が薄くなって、左手に土塁が確認できるようになると、周囲を見渡す余裕もでてくる。
ムラサキシキブの実が彼方此方に残っていた。

鍛冶谷山は330m峰から北西に派生する尾根の一高点に過ぎない。
平頂の330mの何処から尾根が分岐するのか、かなり注意してみないと分かり難かった。
少し通り過ぎてその尾根の位置が確認できた。
薄い藪を漕いでいけば簡単に鍛冶谷山までたどり着けると思っていたが、直ぐにその見込みが甘かったことに気がつく。
地形図に出てこない小さなピークを越えるところから、かなりな密度の笹薮になってしまう。
細い笹なので絡まっているために、いちいち平泳ぎの様に腕を使って左右に笹を裁かねばならない。
GPSで確認すると、一つ先の笹薮で覆われた小さなコブが目指す鍛冶谷山と確認できた。
鞍部から薄い踏み跡を辿り、最後は強引に藪を漕いで山頂の三角点に触れた。

展望皆無の山頂なので、笹薮漕ぎの最中に見つけた北側の作業道に向って、ほぼ直線的に降りた。
藪抜けして地形図を確認すると、その作業道は地形図には林道として記載されている道だった。
藪漕ぎから解放されて、古い作業道の途中から振り返ってみた鍛冶谷山。
三角点フリーク以外に見向きもされない山である。

尾根に乗り上げると、道幅が広くなり、林業用のブル道となってくる。
尾根の東側が広範囲に伐採されていて、 坪沼愛宕山の右手に、先ほど登ったばかりの桜沢山が見えていた。

南東遠く、亘理地塁山地の鹿狼山から四方山まで見えているが、この日は標準ズームレンズしか持参していなかったので写真に撮れなかった。
ブル道を進んでいくと、正面に340m峰が見えてくる。
車を停めた林道にはこの峰の右手を巻いて下っていく。

実はここを歩いて釜房ダムや蔵王連峰の展望箇所があるかと期待していたが、西側の景色が開けた場所は全くなかった。
唯一梢越しに釜房湖にかかる釜房大橋が垣間見えた。

整備されたブル道は釜房湖畔側から登ってくるようで、碁石方面に降りる林道は荒れ放題の状態になっていた。
随所に崩壊地や倒木があり、その処理に時間がかかった。

沢筋まで下るとやっと歩きやすい林道になる。
しかし杉林の中ばかり歩くので飽きてくる。

林道の分岐点まで下ると、普通車でも走行できる立派な林道になった。
林道がV字形にカーブする地点では、頭上に桜沢山が見えていた。

この写真の地点から地形図では尾根に向って破線ルートが記載されているが、現地を確認するとそんな道は存在していない。
桜沢山に登る場合はこの林道上から取りつく道は一切ないので、私が登りに使った送電線の巡視路ルートが一番安全確実であろう。
その後、林道をのんびり下って車に戻った。
歩行距離8km、累積標高差500m、約3時間の軽い山歩きであったが、本ルートの周回を行う場合は藪漕ぎに慣れたリーダーの下で行って欲しい。
GPS軌跡です。(クリックで拡大。)
今回は藪山を予想していたため、動画の撮影は行っていませんでした。
もう今年は登らないと思っていたけど、ちょっと時間があったら登りたくなってしまうこの性分。
完全の山病人です。
しかも今年最後の山も藪漕ぎ。自分の人生を見ている感じでした(笑)
では来年もよろしくお願いいたします。
林道は普通乗用車でも走行可能なほど整備されているが、駐車可能な広い路肩がある所で車を停めた。
登山準備をして林道を下り、再び県道119号線に出る。
桜沢山への登り、送電線の巡視路を利用して東側の270m峰まで登ったほうが楽だと思っていた。
右手にログハウスが見えてくるカーブのところで送電線巡視路の例の黄色い看板を発見する。
少し入ると標識はないが、杉林を直線的に登る作業道を発見。間違いなくその道が巡視路と分かった。
登り初めて直ぐの場所からログハウスを見る。

この送電線は蕃山の萱ヶ崎山から伸びてくる蔵王幹線である。

急坂を登りきると、落ち葉の積もった気持ちいい道が続く。

巡視路はアップダウンの連続であるが、適度に変化があって歩いていて楽しい。

203番鉄塔に近づくと、鹿ノ上山、太白山、坪沼愛宕山のトンガリ三山が並んで見えていた。

その中で坪沼愛宕山が一番近いので目立つ。

北側には西に長く尾根を伸ばす北山と、左手奥に大倉山の姿も見えていた。

鉄塔のある270m峰にたどり着く。
このピークからの展望は素晴らしい。
名取の二ッ森、外山から三方塚方面が一望できた。

南方はるか彼方に次郎太郎山がシルエットで遠望できる。

天気が良ければ南蔵王も見えるようだが、雪雲がかかって全く見えない。
青麻山の双耳峰だけが存在を主張していた。

釜房山が近くに見えているのだが、頭だけ見えているので迫力に欠けた。

そして直ぐ西に峰続きの桜沢山が一望できる。
ここから送電線の巡視路を離れて藪漕ぎになる。

酷い藪漕ぎを想像していたのだが、踏み跡が顕著で、普通の登山道をさして変わらぬペースで桜沢山が近づいてくる。
山頂まで約200m程度の距離に近づくと刈払いされている箇所も出て来た。

結局、車の駐車地点から桜沢山の山頂までは藪をほとんど気にせず歩き通すことができた。
でも山頂は樹林に囲まれて展望は利かない。

鍛冶谷山までは桜沢山から南西に伸びる尾根を辿る。
最初は笹薮が煩いが、途中から国土調査の杭も出てきて、手入れの悪い登山道と言った感じになる。

全体的に杉・桧・松などの人工林の歩きがメインだが、時々美しい林相の雑木林が出てきて楽しませてくれる。

末沢から登ってくる作業道に惑わされて、一度その道に入ってしまったが、地形図を確認して直ぐに間違いに気がついた。
その分岐からしばらくの間、今年刈り払いされたと思われる作業道の歩きとなる。
途中イノシシのヌタ場があった。

刈払いされた道も平頂の330m峰の手前まで。
その先はまたまた笹薮の道となるが距離は短い。

藪が薄くなって、左手に土塁が確認できるようになると、周囲を見渡す余裕もでてくる。
ムラサキシキブの実が彼方此方に残っていた。

鍛冶谷山は330m峰から北西に派生する尾根の一高点に過ぎない。
平頂の330mの何処から尾根が分岐するのか、かなり注意してみないと分かり難かった。
少し通り過ぎてその尾根の位置が確認できた。
薄い藪を漕いでいけば簡単に鍛冶谷山までたどり着けると思っていたが、直ぐにその見込みが甘かったことに気がつく。
地形図に出てこない小さなピークを越えるところから、かなりな密度の笹薮になってしまう。
細い笹なので絡まっているために、いちいち平泳ぎの様に腕を使って左右に笹を裁かねばならない。
GPSで確認すると、一つ先の笹薮で覆われた小さなコブが目指す鍛冶谷山と確認できた。
鞍部から薄い踏み跡を辿り、最後は強引に藪を漕いで山頂の三角点に触れた。

展望皆無の山頂なので、笹薮漕ぎの最中に見つけた北側の作業道に向って、ほぼ直線的に降りた。
藪抜けして地形図を確認すると、その作業道は地形図には林道として記載されている道だった。
藪漕ぎから解放されて、古い作業道の途中から振り返ってみた鍛冶谷山。
三角点フリーク以外に見向きもされない山である。

尾根に乗り上げると、道幅が広くなり、林業用のブル道となってくる。
尾根の東側が広範囲に伐採されていて、 坪沼愛宕山の右手に、先ほど登ったばかりの桜沢山が見えていた。

南東遠く、亘理地塁山地の鹿狼山から四方山まで見えているが、この日は標準ズームレンズしか持参していなかったので写真に撮れなかった。
ブル道を進んでいくと、正面に340m峰が見えてくる。
車を停めた林道にはこの峰の右手を巻いて下っていく。

実はここを歩いて釜房ダムや蔵王連峰の展望箇所があるかと期待していたが、西側の景色が開けた場所は全くなかった。
唯一梢越しに釜房湖にかかる釜房大橋が垣間見えた。

整備されたブル道は釜房湖畔側から登ってくるようで、碁石方面に降りる林道は荒れ放題の状態になっていた。
随所に崩壊地や倒木があり、その処理に時間がかかった。

沢筋まで下るとやっと歩きやすい林道になる。
しかし杉林の中ばかり歩くので飽きてくる。

林道の分岐点まで下ると、普通車でも走行できる立派な林道になった。
林道がV字形にカーブする地点では、頭上に桜沢山が見えていた。

この写真の地点から地形図では尾根に向って破線ルートが記載されているが、現地を確認するとそんな道は存在していない。
桜沢山に登る場合はこの林道上から取りつく道は一切ないので、私が登りに使った送電線の巡視路ルートが一番安全確実であろう。
その後、林道をのんびり下って車に戻った。
歩行距離8km、累積標高差500m、約3時間の軽い山歩きであったが、本ルートの周回を行う場合は藪漕ぎに慣れたリーダーの下で行って欲しい。
GPS軌跡です。(クリックで拡大。)
今回は藪山を予想していたため、動画の撮影は行っていませんでした。
もう今年は登らないと思っていたけど、ちょっと時間があったら登りたくなってしまうこの性分。
完全の山病人です。
しかも今年最後の山も藪漕ぎ。自分の人生を見ている感じでした(笑)
では来年もよろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (2)
廃棄物処理場があるから行けないだろうと…。
男戸神山から、愛宕山の右手に釜房の山々を見ていましたよ。
今年も楽しい山々を見せていただき有難うございました。
鍛冶谷山以外は薄藪なので歩きやすかったですよ。
この周回ルートから釜房山への尾根は密度の高い藪のようです。
今年もいろいろお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。