宮城の加美町と山形の尾花沢市を結ぶ国道347号線を走行すると、何時も南側にピラミダルな山容をした1057m峰が見えていて、残雪期にでも登ってみたいと考えていた。
とても目立つ山であるが、山名が地形図に記載されていないので不思議だったが、ヤマレコでこの山が御堂森と地元で呼ばれていて、2015年に登山道が開削されたことを知った。

【 11/5 御堂森(1057m) 山形・船形連峰 】 
赤沢川付近の空地~林道分岐~林道終点~赤沢山~558m峰~594m峰~御堂森(往復) 

ネットの記録では山頂からの展望はイマイチとなっていたので、登るなら秋の紅葉期が良いと考え、登る機会を狙っていたが、東北一円が晴れの予報だった5日にマスさんと一緒に出掛けた。

この山名の御堂森は地形図では1057m峰の北側の786m峰についているが、それはどうも間違いらしい。
実際、山頂にある三等三角点の点名は御堂ヶ森と記載されている。
新鶴子ダムに半島状に突き出た山の名が御堂見森となっていて、どうもこの一帯の山名はややこしい状態になっている。

御堂森の登山道はまだ整備の途中で、舗装道路から林道へ向かう分岐、赤沢川の先にある林道分岐、そして林道終点の登山口の全てに道標の類は一切ない。
迷わず目的の林道に入ることが一番の関門と言える。

舗装道路から林道へ向かう車道の分岐から眺めた御堂森(左)
朝は逆光だったので帰りに写した。
2016110501

 
林道の分岐を左折して屈曲する急なダート道に入るが、轍が深く、とても私の車では走行できないと判断。
引き返して赤沢川近くの空き地に車を停めた。

南西側に山形百名山に選定された大平山が見えている。
2016110502

長い林道歩きを覚悟して歩き出す。
直ぐ右手の林の中に山神様が祀られていた。
2016110503

スギの植林地の中に続く林道
雨で掘れた箇所も多く、RV車じゃないと走行不能な感じだった。
2016110504

尾根の上に出ると林道の傾斜は緩くなる
北側から合流する林道はほぼ廃道の状態だった。
2016110505

広く整地された林道終点
正面に登山口があるが標識はない。
2016110506

直ぐに黄葉が美しい登山道に入る。
2016110507

尾根の北側にある三角点は赤沢の点名がついている。
この一帯はナラ枯れが激しく、一本の立枯れにムキタケが沢山生えていた。
2016110508

ここから先は山形県では珍しい土塁の上を歩く行程になる。
2016110509

たった一か所だけナメコが生えていた。
2016110510

御堂森展望所と書かれた道標のある地点で、初めて御堂森の全貌が見渡せた。
まだまだかなり遠い。
2016110511

尾根が細くなるとイロハモミジの紅葉が多くなる。
2016110512

594m峰を越えた付近からブナの二次林になる。
尾根筋が広がり、炭焼きの跡も数か所確認できた。
2016110513

山頂への急坂にかかる前、東側斜面からスギの植林地が稜線に達している。
スギが姿を消すとブナの原生林になってきた。
2016110514

北側の展望が開けた地点から細野の集落が俯瞰できる。
2016110515

ようやく奥山に分け入った感じが濃厚な景色になってきた。
2016110516

しかし出来立てのホカホカの登山道なので、急坂のステップが薄く、登りは意外に大変だ
2016110517

山頂が近づくとブナの巨木が現れる。
近くに熊棚の着いたブナも散見された。
2016110518

二度の騙しのピークがあり、その度にがっかりさせられるが、もう少しで山頂なので頑張って登る。
山頂直下では薄い新雪が登山道に積もっていて、とても滑りやすいので、苦労して足場を探しながら登った。
2016110519

たどり着いた山頂は周辺のブナが伐採されていて広場になっていた。
2016110520

マスさんも少し遅れて山頂に到着。
北側には神室連峰が薄く見えていた。
2016110521

西側には葉山の奥に真っ白な月山が見えている
2016110522

南東には御所山(船形山)が新鮮なアングルで望めた。
2016110523

山頂にはひっそりとお地蔵様が祀られている。
道のない頃は誰もお参りにくる人はいなかったのであろう。
2016110524

山頂で食事をとった後、往路を忠実に下る。

滑って危ない山頂直下の急斜面を慎重に下り、ブナの森を一気に下っていく
2016110525

午後になると霞が少し取れて、神室連峰の杢蔵山と八森山が見えてきた。
2016110526

斜光で山の斜面が浮き立って見えている。
2016110527

ブナの二次林。西斜面に光が差し込み、午前中より紅葉の色が増してみえていた。
2016110528

途中の尾根から翁山を見る。
写真より実際はかなり近い距離で見えている。
2016110529

東には北日長山や荒神山が眺められた。
2016110530

そして登ってきた御堂森が均整の取れた山容で佇んでいた。
2016110532

林道の駐車場で休憩し、そこから午後の日差しが差し込む林道を下って車に戻った。
標高は1000m足らずの低山であるが、実際に登ってみると結構ハードな山だった。

ずっと登ってみたいと思っていた山に登れて、とても満ち足りた気持ちで帰路についた。

GPS軌跡です。
2016110531


動画です。