26日・土曜日は当初、谷川岳に登る予定だった。
しかし前日の天気予報で午前9時まで雨となっていたので、前日夕方に登る山の予定を未登の榛名山に変更し、午前2時に仙台の自宅を出た。

【 8╱26 相馬山(1411m) 群馬・榛名山 】
●オンマ谷駐車場~オンマ谷(往復)
●沼の原直線道路の駐車スペース~ゆうすげの道を周回~スルス岩~行人洞~ヤセオネ峠分岐~相馬山~ヤセオネ峠分岐~ヤセオネ峠~沼の原直線道路の駐車スペース

私の登る山の選択は少し変わったところがあって、ある山の山頂で山座同定をして、そこから見える特徴的な山容の山に登りたくなる習性がある。
この度の榛名山も以前登った赤城山、仙ノ倉山、白砂山、裏妙義、武尊山などから、ポコポコした山の集合体に非常に興味を持っていたため、何時かは登りたい山の一つになっていたのだ。

東北道から北関東道、そして関越道を経て前橋ICで高速道を降りる。
くねくね曲がる狭い峠道を登ると、松之沢峠を越えて榛名山の火口原にあたる沼の原に出た。
あまり雲行きも良くないので、先ずはオンマ谷に咲くイワタバコの花を見に行く。

ヤセオネ峠から狭く急な舗装道路を下って行くと、車3台程度駐車可能なトイレのあるオンマ谷駐車場に着いた。この時は午前6時半。
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しかし停めた車の外に出た途端、急に激しい雨が降り始める。
しばらく雨が止みそうにないので、車で少し仮眠をとった。

午前7時50分ごろ、ようやく雨が小降りになってくる。
雨具の下を履いて、私一人で傘を差して花の偵察に出た。

駐車場から一段降りたところに小規模なオンマ谷風穴がある。
風穴から出た冷たい空気が、雨で湿った外気に触れて霧を沸かせていた。
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多少滑りやすい石段を下っていくと、あまり傾斜のない谷底に着く。
シシウドが沢山咲いている。
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蕾が玉状になったタマアジサイ
この花は初めてみた。
蕾の玉が割れて、花の上に乗っている。
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幹に苔が付着したマユミの純林が出てくる。
マユミの原と称されるこの場所は、ピンクの実がなる晩秋の頃は、梅が咲いたような感じになるのであろう。
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やがて巨岩が道に左右に積み重なった場所に出る。
これらの岩の着床する植物がイワタバコで、葉っぱが煙草の葉に似ているから命名されたと言う。
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しかし花期が過ぎていた。
5日前ごろの記録ではほぼ満開だったはずだが、急上昇した気温に耐えきれず、ほとんどの花びらが散ってしまったようである。
しかし良く探すと、まだ咲いている花もあり、初めて見た花なのでとても感激した。

車に戻ると雨は完全に止み、同行のmaronnさんうめさんを連れて、再びイワタバコの群生地を往復した。私が咲いている場所を教えないと分からなかったであろう。
マスさんは未だ車で仮眠中。

イワタバコの花を曲りなりにも見られて満足したので、次の山:相馬山を目指して車で県営松ノ沢グラウンド駐車場へ向かった。
途中の直線道路はメロディーラインと呼ばれ、時速50kmで走行すると、ちょうど良いテンポの『湖畔の宿』のメロディーが鳴るように細工されている。

でもこの日はグラウンドが子供達のサッカー競技で使用中だったため、駐車場が使えなかった。
仕方なく直線道路を戻り、途中にある広くなった路肩の駐車スペースに車を停めた。
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ゆうすげの道を挟んでスルス岩がでんっと立っている。
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先ず最初に出てきた花はツリガネニンジン
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そして一度は見たかったユウスゲ
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夕方に開花し翌日の昼には閉じるところからユウスゲ(夕菅)の名がついた。
別名を黄萓(キスゲ)ともいい、レモンイエローの花の色が由来である。

この時の時刻は午前9時半。
花が終盤なのもあるが、元気のないしおれた花びらが多かったのは、午前中に見たためか?
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シモツケソウはほぼ終わりかけ。
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ワレモコウは盛り。
凄い量が咲いている。こんなに野生のワレモコウを見たのも久しぶり。
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コオニユリも多い。
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一度は見たかったコウリンカ。(福島県が南限)
オレンジ色の花びらが車輪のように見えることから付いた花名と言う。
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クガイソウはこの場所でしか見つけられなかった。
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派生する遊歩道からゆうすげの道のメイン道路に入る。
花観察のため、県営松ノ沢グラウンド方面へ寄り道する。
振り返ると相馬山が突き出た山容で見えていた。
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茎の部分が濃色で花の白さが際立つシラヤマギク
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花屋では結構なお値段で販売されているワレモコウが雑草のように沢山生えている。
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透明感溢れる黄色が素晴らしい。
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マツムシソウの群生地に入った。
背後の山は榛名富士。
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朝日連峰で良く見るミヤママツムシソウに比べて、草丈が高く、今の時期の草原を代表する花だ。
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ハギはとても花つきが良い。
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クルマバナが少しだけ咲いていた。
気がつかないで通り過ぎる人も多いだろう。
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ママコナの群落。
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磨墨(スルス)峠から右折してスルス岩に立ち寄る。
途中、左に行人洞へ行く道が分かれるが、最初に磨墨(スルス)岩へ向かった。

関東ふれあいの道から外れて左折すると急坂になる。
岩上に出る手前に鉄ハシゴが設置されている。
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『スルス』とは地元の言葉で粉を挽く石臼の事を言うらしい。
これに形が似ていることからスルス岩と命名された。
漢字の磨墨は当て字との事。

岩の上に烏天狗の石像が鎮座している。
岩登りのゲレンデになっているようで、埋め込みボルトも見受けられた。
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北側の一段高い岩の上に攀じ登ってみると、榛名富士と烏帽子岳、そして左奥に榛名湖と最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ)が一望できた。
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東側にはこれから登る相馬山が魅惑的な尖った山容で望める。
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そして沼の原を貫く直線道路の奥に、谷川連峰が一望できた。
平標山や仙ノ倉山方面には雲がかかっている。
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スルス岩の基部に少量咲いていたタマガワホトトギス。
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行人洞分岐を右折して、少し藪っぽい道を行人堂まで行ってみる。
と言っても約1分足らずの距離だった。

石碑や石仏、そして岩祠が幾つかの岩窟の中に祀られている。
過去に相馬山た天狗山は修験者の修行の場であったと聞く。
この洞も山中に数ある修験場の一つであったのだろう。
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磨墨峠から僅かに登ると東屋が建っている。
ここで自然観察に来た中学生の集団が休憩していた。

その集団の脇を抜けて振り返ると、磨墨岩が沼の原から眺めた時より、遥かに急峻に突き出ていた。
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この先、ヤセオネ峠への分岐まで階段が続く嫌な登りが続く。
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やがて平坦になると、相馬山と書かれた鳥居のあるヤセオネ峠分岐に着く。
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この鳥居の周辺はレンゲショウマの群生地になっていた。
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宮城の里山で見た時と比べて、花つきが非常に良い
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そして紫色が濃い感じがした
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分岐を直進して相馬山へ登る。
最初は天然の岩を階段状に細工した急坂。
岩の苔が滑るので下りは注意が必要だ。

やがて道の両側に石碑や石祠などが多く建つ、参拝道にような感じになってくる。
二基設置された鉄ハシゴは、傾斜が急でないので怖くない。
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急坂の傾斜が緩んでくると、山頂の西端に建つ鳥居を潜る。
その先、ほぼ平な道を東に進むと、標高1411mの相馬山山頂に着く
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山頂の一角に黒髪山神社が建ち、石碑や石像などが沢山祀られていて、信仰の山をいう雰囲気が濃厚であった。
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山頂からの展望は東から南にかけて広がっている。
霞んでいてあまり遠望は利かないが、関東平野の広漠とした広がりが凄い。
条件が良ければ富士山も見えるとか。
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眼下には前橋市街地
標高1400mの高度を体感できる場所だった。
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山頂の広場は直射日光が暑いので、頂稜西端の雑木林まで戻って食事にする。
途中、フシグロセンノウが咲いていたが、花は痛んでいた。
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キオンも見つけた。
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ゆっくり休憩した後、ヤセオネ峠分岐まで登ってきた道を降りる。
鉄ハシゴの上端の所から志賀高原の岩菅山が見えていた。
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分岐からヤセオネ峠までは穏やかな整備された道を下る。
ほぼ雑木林の中で花があまり咲いていないので、一気に登山口の鳥居のところに出た。
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後は道路脇の花を眺めながら、直線道路を歩いて車に戻った。

予定ではこの後に榛名山最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ)に登るつもりだったが、雨で出だしが遅れ、ゆうすげの道で1時間半も花見の道草を食ったために、完全に期間切れ。
硯岩まで登る事も考えたが、榛名湖から見上げると、往復に時間がかかりそうだったのでパス。
お土産屋で榛名湖と榛名富士を眺めながらソフトクリームを食べた。
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午後2時を過ぎて伊香保温泉の石段観光も時間切れで出来ず、水沢うどんはどうしても食べたかったので、伊香保温泉方面へ車で下っていく。
すると途中で展望台があったので、思わずハンドルを切って寄り道した。

赤城山が榛名山と少し似通った山容で聳えている。
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子持山の左に武尊山。
その方に三角形の至仏山
更に左奥の薄く見える平頂の山は平ヶ岳だ。
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眼下には伊香保温泉
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多くの観光客がいる伊香保温泉街を抜けて、南東に位置する水澤寺近くの「水沢うどん街道」でも老舗の田丸屋に入る。
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諸説あるが水沢うどんは讃岐うどん、稲庭うどんと並んで、日本三大うどんの一つとされている。
夕方に宿の食事があるので、そんなに多くの量は食べられず、味見につもりでざるうどんの大盛りを2つ注文した。これを4名で分けていただく。
つけ汁は醤油とゴマだれが二つ付く。
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喉越しが非常に良い、つるつるした麺が美味しかった。

この後、渋川伊香保ICから関越道に乗り、宿がある越後湯沢を目指す。
車窓からは武尊山や谷川岳が望めた。
翌日の天気の良さを予感させるものだったのだが・・・
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湯沢駅近くの湯沢スキーハウスに宿泊する。
ロッジ風の質素な作りだが、食事はとてもボリュームがあり美味しかった。
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食事後に翌日の作戦会議。
この日に予定していた谷川岳を、翌日歩くことにして就寝。
温泉に入ってゆっくり休めた。

GPS軌跡です。
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動画です。