日曜日は御所山の西端に位置する甑岳に登ってきた。
岩神山から大平山、そしてハチカ沢コースに合流する縦走路が気に入ってしまい、最近は毎年訪れている。

【 10/21 甑岳(1016m)山形・御所山 】
小松沢観音~岩神山~大平山~ハチカ沢コースに合流~幕井コース分岐~徳内坂~山頂広場~甑岳(往復)

マスさんが歯医者の麻酔でアレルギーになり、体調が完全に戻らないため、この日も単独行となった。

今回は小松沢観音から大平山を経由して甑岳に登るルートを採る。
帰りに幕井コースを下って小松沢観音に周回するコースも頭の中にあったが、栗林と馬立沼以外に見どころがなく、スギ林と林道歩きに終始する幕井コースは面白味に欠けるので、自然が豊かな岩神コースを往復することにした。

小松沢観音へ行く三叉路付近に車を停め、最初に小松沢観音を参拝する。
小松沢観音堂前にある仁王門には、重さ400kg、長さ4.5m、幅1.3mの大わらじがある。
2018102101

小松沢観音は最上三十三観音霊場の第二十番目の札所で参拝者も多い。
2018102102

左手の尾根の上に鐘楼が建っている。
観音堂から岩神コースの登山口へ至る道の案内がまったくなく、山勘で進むしかなかった。
2018102103

尾根を少し下ると林道に出会う。
鋭角に左折してみたら、幕井貯水池へ行く山道と岩神コース登山口が接続する三叉路に出た。
2018102104

岩神コース(難路)の表示が少し気になるが、胎内くぐり岩があることを知っているので、その出会いを楽しみにしながら登って行くと、岩神三所権現跡の標柱が立った岩場に出た。
2018102105

岩場を縫うようにロープ場が続き、その途中に胎内くぐりがあった。
下部の入口は帰りに見る予定。

岩場の傍らにヤマツツジが狂い咲きしている。
2018102106

急登の傾斜が緩むと、幕井貯水池側からショートカットしてきた登山道が合流する。
この道は荒れているため、立ち入り禁止になったようで、ロープで仕切られていた。
2018102107

アカマツの植林地に囲まれた岩神山の山頂を過ぎる。
2018102108

立枯れのミズナラが林立するエリアの手前に狢頭(むじなかぶ)と記載された標柱が立っている。
岩が露出していて何か謂れがあるのだろうか?
2018102109

やがて紅葉ラインに突入。
2018102110

大平山の三角点がある広場を過ぎて、東に少し進むと甑岳が一望できる展望所に出る。
自分がこれから登る山が見えるのは縦走路ならでは。
2018102111

いったん急坂を少し下るが、南側の景色が見える場所があった。
東根市と天童市の上に霞がかかっている。
2018102112

ハチカ沢コースに合流。
2018102113

ここからしばらくの間、火防線の土塁の上を歩く。
2018102114

八ノ坂を過ぎ、苦楽の坂を登りきると見晴台に出る。
2018102115

東に沢渡黒伏のつんと尖った山容が目立つ。
2018102116

南には面白山、大東岳、南面白山、糸岳、仙台神室、山形神室の二口山塊、そして蔵王の熊野岳も望める。
2018102117

見晴台から少し下ると幕井コースが左に分岐する。
そこから急坂を一気に登れば独特な形をした傘松が現れる。
2018102118

見上げる山頂広場方面。
紅葉の盛りだった。
2018102119

青空の下の紅葉は色がより鮮やかに映える。
2018102120

徳内坂の途中から南側の尾根筋を振り返る。
一歩一歩高度を稼ぐ度に視界が開けていく。
2018102121

山頂広場手前の展望所から村山盆地と朝日連峰、月山を望む。
2018102122

朝日連峰の全景。
2018102123

葉山と右奥に月山。
鳥海山は雲がかかって見えなかった。
2018102124

村山市街地を見下ろす。高度感抜群だ。
2018102125

そして野芝に覆われた山頂広場に到着。
2018102126

ブナの黄葉が美しいので甑岳山頂まで足を伸ばした。
2018102127

山頂は相変わらず展望皆無。
三角点にタッチアンドゴーで山頂広場に戻る。
2018102128

静かな山頂広場でおにぎりを食べ、コーヒーを飲む。
2018102129

山頂広場まで高度を上げると御所山山頂も見えてくるようだ。(左奥)
2018102130

東根市の市民登山のグループ60名が登ってきた。ほぼ全員登り切ったのを確認して山頂広場を後にする。

徳内坂を下っていると東側の山々の紅葉が素晴らしいことに気がついた。
2018102131

後は何名かの登山者をスライドしながら岩神コースを戻る。
途中、午後の日差しに光る家々の屋根が印象に残った。
2018102132

大平山山頂まで戻ったら往路でなかった山名板が新たに設置されている事に気がついた。
追立山(おったてやま)??????
この山は太平山でなかったの?????????
この謎は後で解き明かされる。
2018102133

胎内くぐりを下部から見上げる。
ザックを背負ってはとても通れないほどの狭さだった。
2018102134

岩神三所権現跡まで下ると、4名の男性が休憩していた。
その中のSさんが岩神コースを手作りで整備された方で、岩神三所権現の謂れを伺うことができた。
往路で気がつかなかったが、この岩座には岩神と文字が刻まれている。
2018102135

岩神観音は天平9年(737年)の行基が小松沢を訪れた際に阿弥陀如来、薬師如来、観世音菩薩の三体の仏像を彫り、安置したのが始まりで、当初はこの岩神の地に建てられていた。
そこから岩神三所権現と称されたらしい。

また現在使われている大平山の名称は、麓から仰ぎ見て平に見える山稜の部分を指し、三角点が設置されたピークの正式名称は追立山との事。

Sさんとそのお仲間達と結構長い時間お話が出来、だいぶ打ち解けたので、Sさんは甑岳の大岩へ私を案内したいと有難いご提案をいただいた。

有意義な出会いもあった素晴らしい一日だった。


今回、GPS軌跡は一般コースのため割愛します。