前回の大窪山周回の時に古傷の右膝を痛めてしまった。
23日の土曜日は天気が良く山日和だったのに、山に行けなかったのはその時点で痛みが残っていたからである。20cm程度の積雪でプチラッセルをして、膝を捻ってしまった事と、気温が上がる予報なので油断してCW-Xを履かなかったのが痛めた原因と思う。
25日は厳冬期とは思えぬ快晴無風の天気に恵まれたので、膝の調子を見るために泉ヶ岳を一人で歩いてみた。痛みが走らないように探りを入れながら非常にゆっくりしたペースで歩いたが、三角山の下りでラッセルになり、膝を捩じり気味に歩いたところで痛みが再発してしまった。

【 1/25 泉ヶ岳(1172m)から北泉ヶ岳(1253m) 宮城・船形連峰 】
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ノーマルルートを歩いただけなので、本記事は写真ペタペタの内容です。

泉ヶ岳スキー場の駐車場を出発。
平日なので駐車車両は少ない。
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オーエンス泉岳自然ふれあい館の前のミズナラの木々にはたくさんの熊棚が見られた。
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水神コースから登り始める。
右膝を捻らない様に歩くので、無意識に歩けずペースが遅い。

大岩付近が氷化している事を予想して水神でアイゼンを装着。
足が重くなり膝への負担が増したのが分かる。
痛くない様探りを入れながら歩くため、精神的に疲れる。
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大岩から少し登ったところは蔵王連峰の展望台だ。
毎回ここで写真を撮ってしまう。
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蔵王連峰のアップ。
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賽の河原まで登ると、南側から一機のヘリコプターがこちらを目指して飛んできた。
機体に描かれた文字を見ると仙台市消防局と読める。消防の防災ヘリだ。
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防災ヘリは山頂付近でホバリングし、ホイストを出して隊員二人を吊り下げ、吊り上げしている。
一度山頂から飛び去った後、再び山頂付近に戻り同じ行為を繰り返していた。
遭難者や怪我人の収容ではなく、どうも救助訓練目的で来たようだ。
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泉ヶ岳山頂は写真を撮っただけで通過。
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山頂北西側の展望地に行く。
栗駒山や鳥海山まで一望できたが、その写真は北泉ヶ岳で紹介する事にして、他の山々の写真を貼っておく。

まずは北に見える須金岳(右)、虎毛山、禿岳の山々。
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神室連峰の小又山(左)と神室山。
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南西には二口山塊の大東岳。
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視線を少し右に振って猿鼻山(右)と南面白山。
その背後に飯豊連峰が見え隠れしている。
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急峻で複雑な山容をした面白山。
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朝日連峰も屏風の様に連なっている。
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ここから見る北泉ヶ岳と船形連峰の姿は何度見ても感動する。
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船形山のアップ。
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三差路付近のブナ林。
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四本桂はカツラではなくシナノキだ。
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トレースをたどって北泉ヶ岳山頂に到着。
山頂標識が雪に埋もれそうになっている。
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グリーンシーズンには北側を除いてほとんど景色が見えない山頂だが、雪の多い今年の山頂からは鳥海山も木々に邪魔されずに望めた。
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お昼過ぎても栗駒山が霞むことなく見えている。
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冬の桑沼は久しく行っていない。
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先日、東北道で地吹雪のために150台が絡む大事故が発生した大崎市方面を望む。
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南東側には蘭山、笹倉山、その奥に仙台湾と牡鹿半島が一望できた。
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三差路から水神に降りる途中、泉ヶ岳が見えている。
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雪に埋もれたヒザ川を渡る。
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このまま水神コースを下るのは面白みに欠けるので、お別れ峠まで登り返し、三角山経由で滑降コースを下ることにした。
三角山山頂付近から梢越しに泉ヶ岳を振り返る。
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三角山から道のない雪の斜面を滑降コースまで直降するが、それがいけなかった。
一部膝まで潜るツボ足ラッセルで下ったが、右足を抜くときに膝を捻る動作が出てしまうため、その度にズキっと痛みが走る。現時点では雪山でラッセルをするのは未だ無理みたいだ。
日常生活でまったく痛みが出ないところまで治らない内は、雪のない登山道歩きをした方が良いという結論に達した。

でも厳冬期にも関わらず無風快晴の天気の下、雪山を歩けて楽しかった。
芳ノ平の県道に設置された温度計が下山時に12度を指していた。