午後から晴れるという天気予報を妄信して作並の鎌倉山へ行ってみた。
結果は晴れるどころか時おり小雨が降る生憎の天気になってしまった。
しかししばらくぶりに日登山山麓の沼へ行く事ができ、少量ながら山菜も採れて結構面白かった。

【 4/25 鎌倉山(520m) 宮城・船形連峰 】
国道48号もしもしピット~仙山線踏切~鎌倉山登山口~鎌倉山~青下から伸びる林道~林道分岐~沼~鎌倉山登山口~仙山線踏切~国道48号もしもしピット

もしもしピットに着いてみると、駐車できるスペースは2台しかなかった。
皆さん鎌倉山へ登られているようで大盛況である。

鎌倉山は新緑の春紅葉が美しい。
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仙山線の踏切を越え、古い林道を進む。
やがて右手に鎌倉山への道が分かれる。ここが実質的な登山口だ。
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山道に入るとすぐにニリンソウが咲き乱れている。
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上からどんどん登山者が降りてくるので花を接写している余裕がない。
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キバナイカリソウが咲いていた。
主に日本海側に咲く花である。
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ピンクのイカリソウは初めてみた。
普通のイカリソウとの交雑種かもしれない。
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雑木林のあちこちにシラネアオイが咲いている。
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清々しい緑に包まれる。
夏場の鬱蒼とした濃い緑に比べて、林の中が明るく感じる。
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天沼に大きな魚が泳いでいた。シルエットから見ると鯉ではない。
望遠ズームを持ってこなかったので、その魚影の写真は撮れなかった。
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この日の一番の目的は、このニリンソウの大群生地を見ることだ。
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ちょうど花の最盛期に訪れることができた。
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花の密度が半端じゃないし、余計な草や木が生えていない事が良い。
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皆さん、素晴らしい風景に感嘆していた。
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その他にヒトリシズカも結構咲いている。
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三差路をいったん左折して、風を避けてお昼休みをとる。
この頃から小雨が降ってきた。

三差路へ戻り、直進して山頂を目指す。
シラネアオイがたくさん咲いている。
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急坂に設置されたロープ場を過ぎると山頂は近い。
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午後1時を過ぎて、小雨が降った山頂には誰もいない。
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西側へ少し下った岩場へ行ってみる。
午前中は大東岳や面白山が見えていたのに、それらの山々は全て見えなくなってしまった。
国道48号と作並駅が見下ろせるのみ。
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沢股山東麓のハイランドにはソーラー発電施設ができてしまった。
以前、冬場にハイランド側から登った事が懐かしく思い出される。
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山頂から少し下がった地点にシロヤシオのミニ群生地がある。
もう開花している木があった。
よく観察すると今年は花芽が凄く多い。
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三差路を直進し、青下から奥に伸びる林道へ下る。
途中、踏み跡がほとんどない箇所もあった。
雑木林の中に伸びる林道は歩いていて気持ちがいい。
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林道の脇に咲いていたイカリソウ
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途中、こんなニリンソウの群生地もあった。
花が完全に開いておらず、まだ咲き始めのようである。
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林道の分岐を左折。
間伐作業が入ったようで、新しい車両の轍が付いている。
右下に地形図に記載された凹地が見える。
ミズバショウが咲いているかと期待していたが、乾燥化が進んだ草原のようになっていた。
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分かり難い分岐を左折すると沼へいく派生林道に乗る。
そこから日登山山麓にある沼は近かった。
以前、一度訪れたことがあるこの沼。
地形図に名前の記載がなく、ネットで調べても良く分からなかった。

しかし山友のマロ7さんが宮城支所に問い合わせてその名前を探り当てていた。
その名は「大沼」と言う。
昔は浮島が漂っていたが、その浮島は北岸の着岸してしまったそうだ。
沼の成因は火山の火口湖らしい。
そして写真右上の765m峰の名前は檜倉山と言うものマロさんが調べていた。
一度に名称の謎が解けてマロ7さんには感謝感謝である。
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この沼、沼畔が急斜面のため、水辺に降りて休める場所がないのがイマイチである。
しかし誰もいない静かな佇まいの風景はとても好ましく感じる。
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荒れた林道を下って行くと、また雨が降ってきた。
雨の中に鎌倉山が霞む。
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大雨で深く掘れた道は歩き難い。
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アルミ製の一本橋を渡ると鎌倉山登山口はその先にあった。
踏切までの道中、後方から6~7台のオフロードバイク軍団が我々を抜き去っていく。

もしもしピットに戻ると、私の車だけがぽつんと一台だけ残っていた。


GPS軌跡。
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