久しぶりに船形山に登ってきた。
今年の紅葉はどの山もあまり芳しくない、と聞いていたが、船形山に関しては綺麗な紅葉が見られた。
紅葉ラインは山頂付近から標高1300mラインまで。正に全山紅葉といった感じだった。

【 10/12 船形山(1500m) 宮城・船形連峰 】
旗坂登山口~三光の宮~瓶石沢分岐~升沢避難小屋~千畳敷分岐~船形山~千畳敷分岐~蛇ヶ岳~瓶石沢分岐~三光の宮~旗坂登山口

何時も通り大好きな旗坂登山口から升沢コースを登る。
全体的に緩斜面の登りが多く、ブナの原生林の森が続き、心が癒される感じがする。

旗坂登山口をスタート。
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30番から数を減らしていく赤い表示板。
船形山山頂が1番となる。
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のんびり歩いていると、若い二人組の女性に一気に抜かれた。
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旗坂平の標識。
新しい標識に変わっている。
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升沢コースは少し急坂を登ると、次に緩斜面になり登りやすい。
美しいブナ林が続く。
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暗い森にスポットライトが差し込み、カエデの黄葉を照らす。
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上を見上げるとナナカマドが赤く色づいていた。
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ナンバー18上部のブナ林。
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三光の宮に立ち寄る。
昔、船形山の遥拝の場だった。
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三光の宮から北泉ヶ岳を望む。
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ヒメコマツの梢越しに紅葉が見事な船形山を見る。
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登山道に戻り、蛇ヶ岳の北斜面をトラバースしていく。
不動石の看板がある地点に建てられた鳥居を潜る。
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標高1200mを過ぎると木々が一気に色づいてきた。
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瓶石沢の分岐を通過。
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升沢避難小屋の前を通る。
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避難小屋付近はブナの黄葉が見事だった。
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しばらく沢筋を石飛びで登る。
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やがて岩盤が露出した支沢に入る。
ここから千畳敷まで急坂が続く。
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千畳敷一帯は紅葉に染まっていた。
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蛇ヶ岳と三峰山、北泉ヶ岳が見えてくる。
この付近で単独の男性とスライドする。
15分ぐらいその男性と立ち話をした。その方は大滝登山口まで岳山林道を走行してきたらしい。
小荒沢林道を知らなかったらしく、詳しく教えた。
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千畳敷分岐に着く。
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ここから山頂までが山行のハイライトだった。
美しい紅葉が何処までも続く。
登ってきた千畳敷を見下ろす。
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船形山山頂の南斜面は極彩色の紅葉に染まっていた。
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前船形山の左奥に薬莱山が見えている。
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頂稜近くまで登るとドウダンが増えてくる。
ただし今年のドウダンは真っ赤に色づかない感じだ。
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頂稜南端から蔵王連峰を遠望する。
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西斜面は一気に切れ落ちている。
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草付きの風衝地なので、紅葉は急峻な尾根筋にのみ見られる。
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頂稜南端から見た船形山山頂。
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山頂直下。
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一等三角点が設置された船形山の山頂に着く。
西風が冷たい。
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西の山形県側のゴツゴツした山容の山並みが望める。
月山と朝日連峰には雲がかかっていた。
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北には尖った薬師森が目立つ。
頂稜西斜面の紅葉は終盤だった。
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船形山頂の避難小屋。
風を避けて少し東側の低い位置に座ったら、寒さはあまり感じられず、外で休憩した。
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30分以上休んで、蛇ヶ岳まで主稜線のミニ縦走を楽しむ。
千畳敷分岐への下りの途中から後白髪山、三峰山、泉ヶ岳、北泉ヶ岳を見る。
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紅葉に彩られた稜線に縦走路が続いている。
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頂稜を振り返る。
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さらに下った地点から頂稜南端を振り返る。
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縦走路は途中からブナやミヤマナラの矮生林に入って展望がなくなる。
ときどき大きなハイマツが現れる。
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1366m独標を過ぎて、少し下った地点から刈り払いが成されない道に変わる。
道形ははっきりしているが、午前中早い時間帯に通過する場合は朝露に濡れてしまうだろう。

標高1350m付近の紅葉を見る。
色の洪水だ。
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ミネカエデの紅葉。
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葉が痛んでいないドウダンの紅葉はこの地点だけだった。
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右に見える蛇ヶ岳へ少し薮っぽい道が続く。
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蛇ヶ岳に到着。
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船形山を振り返る。
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南東には三峰山が近い。
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南には後白髪山
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蛇ヶ岳では休憩せず、草原コース分岐を左折して草原コースを下る。
蛇ヶ岳の東側のピークも紅葉が盛りだ。
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湿地を通過。
木道が腐食して消失している板が多く、無意識に歩くと足首まで水に浸かってしまう。
足場を慎重に選んで進む。
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足場の悪い急坂を下ると草紅葉の雪田草原に出る。
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登山道脇が裸地になっている場所に腰を下ろして休む。
マスさんお手製のケーキ『フロマージュマロン』。栗の味が濃厚のチーズケーキで美味しかった。
温かいコーヒーを飲みながら贅沢なひと時を楽しんだ。
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オレンジの草紅葉が美しい。
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草原周辺の木々も色づいている。
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前船形山が見えてくると楽しい草原の下りも終盤。
ここから先は滑りやすい急坂を下らねばならない。
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草原から旗坂登山口まで休まず一気に下った。
撮った写真は旗坂平付近で撮影したこの1ショットだけ。
撮影しないと歩行スピードが俄然速くなる。
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旗坂キャンプ場の駐車場に戻ってきた。
汗で汚れた顔を沢水で洗ってさっぱりする。
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思いもかけず紅葉の一番イイ時に当たり、最高の山行だった。

GPS軌跡は一般コースのためアップしません。