ブナの黄葉が盛りの鶴間池に行ってきた。
外輪山が冠雪し、二段染めの美しい光景が見られた。

【 10/24  鶴間池(815m) 山形・鳥海山 】
のぞき~荒木沢側の鶴間池入口~鶴間池~奥鶴間池~鶴間池~のぞき

朝霧が立ち込める最上盆地を抜け、最上峡を通って庄内平野に入ると、概ね標高1700m以上に雪が被った鳥海山が見えてきた。
大野台でいったん車を停めて鳥海山の外輪山を写真に収める。
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最初は荒木沢橋の登山口前に駐車して鶴間池に向かうつもりだったが、2台ほどの駐車場はすでに埋まっていて、路上駐車をせねばならないため、のぞきの駐車場まで車で登った。
たくさんの写真家の方や、鶴間池に向かったと思われる登山者の車で駐車場は満車に近かった。
何とか駐車できて一安心する。

のぞきから鶴間池を見下ろす。
この位置から写真を撮る場合、午後の順光の方が良いだろう。
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のぞきの登山口から車道をショートカットできる登山道があったのを知らず、そのまま車道を下った。
紅葉した木々を眺めながら歩けたので、気持ち的には遠回りした感覚がない。
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荒木沢右岸の尾根の紅葉がちょうど見ごろを迎えている。
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南に遠く月山と以東岳が見える。
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荒木沢橋手前の登山口から山に入る。
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すぐに美しいブナ林に突入。
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こんな折れ曲がったブナの木もある。
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小沢を渡って東側の尾根に登り返す。
この一帯のブナ林は二次林だろうか。
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4本の株立ちのブナ。
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岩を抱きかかえる様に生えるブナ。
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くぼ地を通過。
この先、急斜面の下りが始まる。
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ブナの黄葉。
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苔むした石がゴロゴロした急坂の下りにはロープが設置されている。
下りきるとアップダウンのある崩落地の底に着く。
そこは巨木の森が広がっていた。
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鶴間池から流れ出る渓流とブナの巨木。
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苔むした岩間を清らかな水が流れる。
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対岸に立つホウノキの巨木。
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仮橋を渡って鶴間池南岸に出る。
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紅葉のブナの森に囲まれた鶴間池と冠雪した外輪山。
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秋は鶴間池が一番華やぐ季節だ。
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ここで庄内の山で何時もお会いするSさんに出会う。
鶴間池の小屋の側にあるアガリコのブナの巨木に案内していただく。
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樹齢およそ300年のS字型の曲がったアガリコのブナの巨木。
奥の背中の部分が割れていて、何時倒れてもおかしくない状況だとか。
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鶴間池のもう一つの展望地からマタフリ滝を見る。
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静かな水面に外輪山が映っていた。
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西側、のぞき方面の火口壁を見上げる。
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赤テープを頼りに奥鶴間池へ行ってみる。
このブナの巨木も凄い。
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晴れた日の黄葉に彩られたブナの森を歩けるのは幸せだ。
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奥鶴間池に到着。
池の周りのブナの森が近いので、森に包まれている感じが強い。
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極弱い風が吹いて水面が少し揺れているが、美しい森の映り込みを見て大満足する。
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鶴間池小屋まで往路を戻る。
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再び鶴間池南岸の展望地に着く。
少し光線が斜めから入り、より立体感のある写真が撮れた。
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外輪山のアップ。
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鶴間池北岸のブナの森。
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この景色を眺めながら昼食をとる。
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デザートはマスさんお手製のケーキ『ビスタチオ&ベリーのタルト』。
温かいコーヒーも飲んで長居をしてしまった。
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池から橋を渡って、勘助道と呼ばれる急坂に取りつく。
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途中からハシゴ場とロープ場が連続するキツイ登りが続く。
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このロープ場の次のロープ場で、2組3名の方が下ってきたため、足場の良い踊り場で少し待っていた。
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急な火口壁を登りきると、上部にブナの森が広がっていた。
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さっきまで滞在していた鶴間池が眼下に見える。
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火口壁と外輪山を望む。
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のぞきの駐車場までぐにゃぐにゃに曲がったブナの森を緩く登る。
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風の影響で真っすぐに育たなかったのであろうか。
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のぞきに戻ると。朝にも増して多くのカメラマンが鶴間池の写真を撮っていた。
やはり午後の順光の方が紅葉の色が良く出る。
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鳥海山は中腹で遊んだだけでも、十分に満足できる風景的価値を持っている。

GPS軌跡。
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