モンベルで発売したアルパインスノーシュー56を購入したので、それを初めて実戦投入するため、加美町の荒沢湿原と薬莱山を歩いてみた。
スノーシューの使用感は拙雑記帳ブログに記載している。→ アルパインスノーシュー56

【 1/28 荒沢湿原と薬莱山(553m) 宮城・船形連峰 】
●荒沢湿原:駐車場~上田谷地~田谷地沼~荒沢自然館~駐車場
●薬莱山:駐車場~薬莱山登山口~南峰~薬莱山~東尾根~駐車場

1月25日に宮城県側でもまとまった積雪があったため、新規のスノーシューをようやく試せる状態になった。最初は蔵王に行こうと考えたが、天気予報を確認すると山上は強風のようなので止めにして、宮城県内でも豪雪地帯に当たる加美町の山をターゲットにした。

荒沢湿原はスノーシューコースが整備されていて、土日に訪れる人が多い。
荒沢自然館は冬季土日のみの営業のため、確実に車道が除雪されているのがその日程に限られる。

午前中は天気が良いようで薬莱山が青空の下でくっきり見えていた。
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荒沢自然館の駐車場で登山準備をしていると、モビラーの車両が4台駐車場に入ってきた。
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荒沢自然館の入り口からコナラの林の中に入る
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前日、多くの方がスノーシューで歩いたようで、トレースは硬く締まっている。
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下田谷地から田谷地沼方面を望む。
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下田谷地のハンノキ林。
早春の頃、ミズバショウが咲き乱れる場所だ。
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スノーシューのショートコースの分岐。
私はロングコースを歩くので上田谷地方面に右折する。
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小沢にかかる木橋を渡る。
雪が少ないため、スノーブリッジはいっさい無い。
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橋の上から小沢の上流を見る。
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スノーシューコースに設置された番号標識と赤テープ。
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風が通らない静かな森を抜ける。
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スノーシューロングコースの分岐を無視して、南側の上田谷地へ立ち寄る。
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広い雪原についたアニマルトラック。これはウサギかな。
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積雪期にしか歩けない雪原を歩けるのはスノーシューの良いところだ。
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遊歩道に合流。田谷地沼へ向かう。
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歩いていると二か所だけ熊棚が見られた。
他の登山者の方々は気がついていない感じで、写真ポイントにトレースは無かった。
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左手がスギの植林地の場所を北へ歩いていると、スノーシューショートコースの東側分岐に着いた。
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田谷地沼湖畔に出る。
凍った沼の対岸に荒沢自然館の建物が見える。
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少し北側へ湖畔を歩いたところから見た田谷地沼。
氷結した氷が非常に薄く、氷上に乗れる状態でない。
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北側の水門がある付近から見た田谷地沼。
沼の奥に前船形山が小さく見えていた。
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荒沢自然館に着く。
以前、天竺山に登った時に立ち寄ったので、今回は玄関前の写真を撮っただけで中に入らなかった。
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案内板のある駐車場に戻ってくると車は満車状態だった。
知り合いに会って少し話に興じる。
また簡単な山に行きましょうと約束して別れた。
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GPS軌跡。
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やくらいガーデン駐車場に車を停めて薬莱山へ向かう。
スキー場は土日営業で、かつこの日は「スノーファンタジー@やくらい2024」が開催されていたため、結構混んでいた。夜に打ち上げ花火が行われるらしい。

参道入口の鳥居を潜る。
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やくらいスキー場の奥に栗駒山が見えている。
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直線的に伸びる参道を振り返る。
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山裾に建つ二つ目の鳥居。
ここが薬莱山の登山口だ。
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暗いスギ林を緩く登って行くと、薬莱山名物の706段の階段がスタートする。
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階段は雪で埋もれていると期待してスノーシューをつけたまま登るが、斜度がよりきつくなった100段位のところから階段が露出し始めた。
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350段。ここで約半分。
先行した登山者のほとんどはこの付近でスノーシューを外し、ツボ足で登っている。
私は購入したスノーシューの取り回しを確認する目的で、半ば意地になって山頂までスノーシューで通したが、スノーシューをつけての階段登りは想像以上にきつかった。
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500段目。
登山道の北側斜面はブナの巨木が多く、町指定の天然記念物になっている。
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ブナ林を俯瞰。
雪が少なく、林床の低木は雪に埋もれていない。
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南峰が見えてきた。
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登山道の傾斜が緩くなったところで名物の階段は終了。
誰もがほっとする場所だ。
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ほとんど雪庇が出来ていない頂稜を北上する。
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最後の急坂を登って薬師如来が祀られた薬師堂がある南峰に着く。
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南峰から山頂へ向かう。
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鞍部手前に鎮座する姥神様。
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緩く登ると以前ニコンの望遠鏡が設置されていた展望地に出る。
大崎耕土が一望できる。
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展望地から少し登ると薬莱山山頂に着く。
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東側の木々が少し伐採されて以前より展望が開けた山頂。
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眼下にやくらいスキー場などやくらい高原の施設が俯瞰できる。
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南東には遠く牡鹿半島や仙台湾まで見えていた。
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午後1時を過ぎ、山頂でようやく昼食をとる。
デザートはマスさんお手製の和菓子「椿もち」。
温かいコーヒーを飲んで、雪山を満喫できた。
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積雪期限定の東尾根を下る。
新しいスノーシューが下りで使えるかのテストに最高のルートだ。
多くの登山者が歩いているため、雪面が硬くて苦労する場所もあったが、少ない積雪でも問題なく下れた。
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しかし東尾根途中の小ピークからスキー場方面に移行する尾根の下りはヤブが結構出ていた。
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スキー場の一番北側斜面に出る。
ここは滑走コース外だ。
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薬莱山と下ってきた東尾根を振り返る。
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しかし1月下旬なのに、この積雪の少なさは異常としか言いようがない。
今後も同様の少雪が続くようなら夏の水不足は必至の状態にならないか心配だ。

GPS軌跡。
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