南東北一円が快晴の天気予報を見て、展望が素晴らしい裏磐梯の雄国山へ行ってきた。
澄んだ冬の大気に、尾瀬の燧ヶ岳まで見える大展望に酔いしれた。
【 2/13 雄国山(1271m) 福島・裏磐梯 】
雄子沢登山口~雄国沼~牛殺山~雄国山~1164mピーク~雄子沢登山口
東北道を福島西ICで降り、国道115号線を使って猪苗代町へ抜ける。
懸念した土湯峠越えの道はドライな状態で、道路脇の積雪量の少なさに唖然とした。
裏磐梯に入っても雪は例年の1/3程度しかない感じ。
朝7時30分ぐらいに雄子沢駐車場に乗り入れる。
冬場でも休日は朝7時を過ぎると満車になってしまうらしいが、平日のため空いていた。
しかし下山時は満車になっていて、人気の雪山コースなのだとあらためて感じた。

澄んだ冬の大気に、尾瀬の燧ヶ岳まで見える大展望に酔いしれた。
【 2/13 雄国山(1271m) 福島・裏磐梯 】
雄子沢登山口~雄国沼~牛殺山~雄国山~1164mピーク~雄子沢登山口
東北道を福島西ICで降り、国道115号線を使って猪苗代町へ抜ける。
懸念した土湯峠越えの道はドライな状態で、道路脇の積雪量の少なさに唖然とした。
裏磐梯に入っても雪は例年の1/3程度しかない感じ。
朝7時30分ぐらいに雄子沢駐車場に乗り入れる。
冬場でも休日は朝7時を過ぎると満車になってしまうらしいが、平日のため空いていた。
しかし下山時は満車になっていて、人気の雪山コースなのだとあらためて感じた。

雄子沢登山口から入山。
3連休の翌日なので雪は良く踏まれており、ツボ足で歩き始める。

出発時に車の車外温度計を確認したらマイナス6度だった。
まだ陽の光が差し込まない谷沿いのルートは凛とした冷たい空気に満たされている。

雄子沢の水際の雪は少ない。

スノーブリッジを渡った次の渡渉点では石飛びで渡った。
立ち止まってあちこちで写真を撮っているので、後から歩いてきた女性に抜かしてもらった。

急斜面をトラバースする箇所を振り返る。
スキーのトレースを見ると、薮が埋まっていないため、ルート採りに苦労していたようだ。

株立ちしたカツラの大木を見上げる。

沢筋から離れ、左岸の高みへ向かうと、ようやく陽の光が差し込んだ。

夏道と合流する付近。

木々のシルエットの文様が面白い。

平なミズナラの樹林帯に出ると、雄国山分岐の標識を見る。
分岐を左折して最初に雄国沼湖畔へ向かう。

ミズナラの森。
カリカリに乾燥したナメコが少しあった。

雄国沼休憩舎と背後に牛殺山。

真っ白な雪原となった雄国沼湖畔に出る。
背後に猫魔ヶ岳が見える。

金沢峠方面。

雄国沼休憩舎に入って少し休憩する。

この先、全部ツボ足でも歩けるほどトレースは締まっているが、写真を撮るためにトレースから外れる場合を考慮して、持参したワカンを休憩舎前で装着して雄国山を目指す。
南斜面は低木薮がうるさい。
以前、この山は山スキー天国だったが、小雪の今年はスキーのトレースが数えるほどしか無かった。

牛殺山との鞍部に出たところで雄国山を見る。

最初に未踏の牛殺山へ登る。
この山の名前は山仲間のみどぽんさんの記録で知った。
登りの途中、飯森山と片曽根山(右)が見えている。

牛殺山の山頂に到着。
西から吹きあがってくる季節風が冷たいが、2月の厳冬期の山としては無風に近い感じだ。

飯豊連峰が迫力満点の姿で望める。

西側、眼下に喜多方市街地が望める。
2月中旬なのに会津盆地にまったく雪がない状態は初めて見た。

後は視線を左に振って山座同定を楽しんだ。
右の山襞が顕著な山は御神楽岳、左端に浅草岳が見える。

真ん中少し右手が平ヶ岳、左手の博士山の背後に会津駒ヶ岳と尾瀬の燧ヶ岳が確認できた。

遠く霞むのは日光の女峰山と男体山、太郎山。
右中景に七ヶ岳が続き、その右手に日光白根山が見える。

そして南には那須の三倉山、大佐飛山、会津の小野岳が見えていた。

南東には安達太良山。

これから登る雄国山が見える。

牛殺山山頂から少し下った地点で見る、真っ白な雪原と化した雄国沼。
左手が猫魔ヶ岳。

磐梯山と猫魔ヶ岳が並んで見える。
右下には雄国沼休憩舎。

雄国山の鞍部まで短時間で下り、雄国山の登りから牛殺山を振りかえる。

ようやく雄国沼の全景を写すことができた。

例年、真っ白な雪稜が山頂まで伸びているが、小雪の今年はブッシュが邪魔だ。

雄国山の山頂直下から牛殺山と会津盆地南西に連なる山々を望む。
牛殺山の山頂少し右手に越後三山の中ノ岳と越後駒ケ岳が見えている。

雄国山山頂に到着。
展望台は木材の腐食が進んだため立ち入り禁止。

少し角度を変えて飯豊連峰を望む。

雄国山の山頂は風が吹き抜け寒いので、写真を撮っただけで休憩せずに周回ルートに進む。
下り始めのところから吾妻連峰が望めた。
実際には東大巓や一切経山は見えず、連峰西側の山が見えるだけだが・・・

山頂から一段下った大岩のある、磐梯山が望める場所で地元のご夫婦が休憩していた。
冬場に歩いて、この大岩が露出しているのを初めて経験したと言う。
大岩の上に乗った積雪は1mほど。例年より2m程度積雪が少ない感じだ。

同じ位置から撮った安達太良山。

まだお昼まで時間があるので、何処か展望の良い場所で休憩しようと先に進む。
吾妻連峰の西吾妻山と西大巓がより近づいて見える場所に出た。
桧原湖は今年は中途半端にしか氷結しておらず、冬場の名物の氷上ワカサギ釣りができないらしい。

ブッシュが多い雄国山北東尾根を振り返る。

尾根の下部は太いブナも出て来て歩きやすくなる。

1164mピークを梢越しに見ながら標高差50mの急坂を下る。
ワカンなのでキックステップが良く効いた。

鞍部に立つ通称ブナ不動と呼ばれるブナの巨木。
かなり老齢の過熟木だが、今後も元気にこの場に立っていて欲しい巨木だ。

1164mピークへの登り返しから雄国山方面を振り返る。
この位置から山頂が見えているか否かは不明。

1164mピーク山頂直下まで登ると雄国沼の一部が見えていた。

1164mピークの山頂付近で磐梯山を眺めながら昼食をとる。
磐梯山の山頂は雪煙が舞っていて、かなり風が強いようだった。

座った場所から同時に安達太良山も拝めた。

この日は移動性高気圧に覆われて4月下旬ごろの気温になるとニュースで報道していた。
風がない樹林帯に入ると4月の残雪期の山を歩いている様に暑い。

最後の急坂の下りは雪が少し腐ってきていて、ワカンの足裏のベルトに雪玉が付き歩きにくくなる。
強く雪面を踏みしめて、なるべく雪玉が落ちるように心がけてカラマツ林の急坂を下った。

最後は雄子沢登山口の直上に降り立つ。
車に戻ると車内は暖房がいらないほど暑くなっていた。

前日、雄国山山頂付近は一面霧氷に覆われていたようだが、やはり山座同定好きの私としては全方位に展望が広がるこの日の天気が一番望ましい。
山スキーヤーの間ではこんな快晴の一日をTHE DAYと呼ぶが、その語源を調べてみるとカリフォルニアのサーファー達が最高の波が立つ日をそう呼ぶと言う。
冬に数日しかないTHE DAYの日に山を歩けて幸せだったと思う。
GPS軌跡。

3連休の翌日なので雪は良く踏まれており、ツボ足で歩き始める。

出発時に車の車外温度計を確認したらマイナス6度だった。
まだ陽の光が差し込まない谷沿いのルートは凛とした冷たい空気に満たされている。

雄子沢の水際の雪は少ない。

スノーブリッジを渡った次の渡渉点では石飛びで渡った。
立ち止まってあちこちで写真を撮っているので、後から歩いてきた女性に抜かしてもらった。

急斜面をトラバースする箇所を振り返る。
スキーのトレースを見ると、薮が埋まっていないため、ルート採りに苦労していたようだ。

株立ちしたカツラの大木を見上げる。

沢筋から離れ、左岸の高みへ向かうと、ようやく陽の光が差し込んだ。

夏道と合流する付近。

木々のシルエットの文様が面白い。

平なミズナラの樹林帯に出ると、雄国山分岐の標識を見る。
分岐を左折して最初に雄国沼湖畔へ向かう。

ミズナラの森。
カリカリに乾燥したナメコが少しあった。

雄国沼休憩舎と背後に牛殺山。

真っ白な雪原となった雄国沼湖畔に出る。
背後に猫魔ヶ岳が見える。

金沢峠方面。

雄国沼休憩舎に入って少し休憩する。

この先、全部ツボ足でも歩けるほどトレースは締まっているが、写真を撮るためにトレースから外れる場合を考慮して、持参したワカンを休憩舎前で装着して雄国山を目指す。
南斜面は低木薮がうるさい。
以前、この山は山スキー天国だったが、小雪の今年はスキーのトレースが数えるほどしか無かった。

牛殺山との鞍部に出たところで雄国山を見る。

最初に未踏の牛殺山へ登る。
この山の名前は山仲間のみどぽんさんの記録で知った。
登りの途中、飯森山と片曽根山(右)が見えている。

牛殺山の山頂に到着。
西から吹きあがってくる季節風が冷たいが、2月の厳冬期の山としては無風に近い感じだ。

飯豊連峰が迫力満点の姿で望める。

西側、眼下に喜多方市街地が望める。
2月中旬なのに会津盆地にまったく雪がない状態は初めて見た。

後は視線を左に振って山座同定を楽しんだ。
右の山襞が顕著な山は御神楽岳、左端に浅草岳が見える。

真ん中少し右手が平ヶ岳、左手の博士山の背後に会津駒ヶ岳と尾瀬の燧ヶ岳が確認できた。

遠く霞むのは日光の女峰山と男体山、太郎山。
右中景に七ヶ岳が続き、その右手に日光白根山が見える。

そして南には那須の三倉山、大佐飛山、会津の小野岳が見えていた。

南東には安達太良山。

これから登る雄国山が見える。

牛殺山山頂から少し下った地点で見る、真っ白な雪原と化した雄国沼。
左手が猫魔ヶ岳。

磐梯山と猫魔ヶ岳が並んで見える。
右下には雄国沼休憩舎。

雄国山の鞍部まで短時間で下り、雄国山の登りから牛殺山を振りかえる。

ようやく雄国沼の全景を写すことができた。

例年、真っ白な雪稜が山頂まで伸びているが、小雪の今年はブッシュが邪魔だ。

雄国山の山頂直下から牛殺山と会津盆地南西に連なる山々を望む。
牛殺山の山頂少し右手に越後三山の中ノ岳と越後駒ケ岳が見えている。

雄国山山頂に到着。
展望台は木材の腐食が進んだため立ち入り禁止。

少し角度を変えて飯豊連峰を望む。

雄国山の山頂は風が吹き抜け寒いので、写真を撮っただけで休憩せずに周回ルートに進む。
下り始めのところから吾妻連峰が望めた。
実際には東大巓や一切経山は見えず、連峰西側の山が見えるだけだが・・・

山頂から一段下った大岩のある、磐梯山が望める場所で地元のご夫婦が休憩していた。
冬場に歩いて、この大岩が露出しているのを初めて経験したと言う。
大岩の上に乗った積雪は1mほど。例年より2m程度積雪が少ない感じだ。

同じ位置から撮った安達太良山。

まだお昼まで時間があるので、何処か展望の良い場所で休憩しようと先に進む。
吾妻連峰の西吾妻山と西大巓がより近づいて見える場所に出た。
桧原湖は今年は中途半端にしか氷結しておらず、冬場の名物の氷上ワカサギ釣りができないらしい。

ブッシュが多い雄国山北東尾根を振り返る。

尾根の下部は太いブナも出て来て歩きやすくなる。

1164mピークを梢越しに見ながら標高差50mの急坂を下る。
ワカンなのでキックステップが良く効いた。

鞍部に立つ通称ブナ不動と呼ばれるブナの巨木。
かなり老齢の過熟木だが、今後も元気にこの場に立っていて欲しい巨木だ。

1164mピークへの登り返しから雄国山方面を振り返る。
この位置から山頂が見えているか否かは不明。

1164mピーク山頂直下まで登ると雄国沼の一部が見えていた。

1164mピークの山頂付近で磐梯山を眺めながら昼食をとる。
磐梯山の山頂は雪煙が舞っていて、かなり風が強いようだった。

座った場所から同時に安達太良山も拝めた。

この日は移動性高気圧に覆われて4月下旬ごろの気温になるとニュースで報道していた。
風がない樹林帯に入ると4月の残雪期の山を歩いている様に暑い。

最後の急坂の下りは雪が少し腐ってきていて、ワカンの足裏のベルトに雪玉が付き歩きにくくなる。
強く雪面を踏みしめて、なるべく雪玉が落ちるように心がけてカラマツ林の急坂を下った。

最後は雄子沢登山口の直上に降り立つ。
車に戻ると車内は暖房がいらないほど暑くなっていた。

前日、雄国山山頂付近は一面霧氷に覆われていたようだが、やはり山座同定好きの私としては全方位に展望が広がるこの日の天気が一番望ましい。
山スキーヤーの間ではこんな快晴の一日をTHE DAYと呼ぶが、その語源を調べてみるとカリフォルニアのサーファー達が最高の波が立つ日をそう呼ぶと言う。
冬に数日しかないTHE DAYの日に山を歩けて幸せだったと思う。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (2)
夏に歩いたことはありましたが、急斜面もさほどなくて飯豊の絶景を見られれば人気にもなりますね。
展望台が使えなくなったのは残念。
来シーズンは平日に行って見たいものです。
土日は遅い時間には駐車場が満車で停めることができないそうです。
ニッコウキスゲの開花期も駐車場は使えず、道の駅からシャトルバスが出ると聞きました。
飯豊以外にも四方山ばかりで冬季は展望の山になりますね。