東北地方一円が晴れの予報の17日。
青い空と濃紺の太平洋、そして真っ白な雪のコントラストが楽しめる冬の五葉山を歩いてみたくなり、未明に家を出た。
【 2/17 五葉山(1340m) 岩手・北上山地 】
大沢登山口~大沢小屋~畳石~石楠花荘~五葉山~日の出岩(往復)
赤坂峠へ向かう県道は冬季通行止めのため、冬は大沢登山口からの入山となる。
ここから山頂を往復すると1000mの標高差があるため、決して楽に登れる山ではない。
午前8時前、大沢登山口の駐車スペースに到着。

青い空と濃紺の太平洋、そして真っ白な雪のコントラストが楽しめる冬の五葉山を歩いてみたくなり、未明に家を出た。
【 2/17 五葉山(1340m) 岩手・北上山地 】
大沢登山口~大沢小屋~畳石~石楠花荘~五葉山~日の出岩(往復)
赤坂峠へ向かう県道は冬季通行止めのため、冬は大沢登山口からの入山となる。
ここから山頂を往復すると1000mの標高差があるため、決して楽に登れる山ではない。
午前8時前、大沢登山口の駐車スペースに到着。

大沢の流れ。
標高400mの大沢登山口一帯は完全に雪が消えている。

大沢コースは左岸の尾根に登る踏み跡にピンクテープが付いているが、2018年に下ってきたときに、足場の悪い箇所があったので、今回は沢に沿った道を登る。
二つ目の鉄製の砂防ダムは、右手の土が出た急坂を巻き登る。

沢から離れた巻き道。
晴れの天気予報とは裏腹に、山の上は雲がかかっていて見えない。
まあ登っている内に晴れるだろう、と淡い期待を抱きながら登る。

沢に近づいたところで岩場の基部を通過。

やがて大沢にかかる橋に出る。
この橋は渡らず直進する。

橋から僅かな距離で大沢小屋に着く。
畳石まで半分弱の距離を歩き、楽勝じゃん、と思ったが甘かった。

鳥居が建つ場所で大沢から離れ、右手の尾根に取りつく。
ここから先、大沢に沿って登る道は存在しない。

急坂をジグザクに登ると雑木林の平坦地に出る。
この先、標高約700m地点までつづら折りの道になる。

標高700mを越えると、ようやく雪が出てきた。
この付近でシカのかん高い鳴き声を聞が姿は見えない。

道は尾根の上に登らず、北西側の急な斜面を斜めに登る。

標高750mから800mの区間は谷側に急角度に切れ落ちた斜面をトラバース気味に登る。
登山者に踏まれた雪が凍っていて、滑らないように慎重に足を運んだ。
写真は登山道を振り返ったところ。

凍った雪道歩きのため、安易に足を出せず意外に時間がかかる。

標高900m付近まで登ると、ようやく傾斜の緩い斜面になりほっとする。
水が湧きだして苔が生えている場所を通過。厳冬期なのに湧き水が凍っていない。

再びシカの『ピィー』と言う鳴き声が静かな山に木霊す。
アカゲラのトラミング音が聞こえてきたが、近づくとすぐに飛び去っていった。
畳石が近づくと、ようやく全線雪を踏んで歩けるようになる。
しかし積雪量が少ないため、何回が雪を踏み抜いた。
畳石の広場のベンチに腰掛けアイゼンを装着。

二つ目の鳥居を潜る。

六合目付近まで登ってくると、ようやく青空が出てきた。

七合目の標識の少し先にある小社。

樹林が混んだ急坂を登る。
ピンクテープを見失わないように注意する。
倒れた岩を木で支えている。
ユーモアのある光景に思わず笑ってしまった。

八合目直下の小社。

小規模なヒノキアスナロの林がある八合目・1220mの小ピークに着く。

八合目から上部は傾斜が緩み、ダケカンバの森に変わる。
林床にはハクサンシャクナゲが茂る、五葉山独特の景観が広がる。

九合目が近づくとダケカンバの枝先に霧氷が付いていた。

九合目の広場から石楠花荘の赤い屋根が見える。

快晴の山頂を期待して遠征してきたが、霧氷が見られただけでも得した感じがした。

ダケカンバの木に白い花が咲いたみたいで綺麗だ。


石楠花荘に到着。
小屋の前のベンチで少し休憩。
風が強まってきたためジャケットを着る。

休憩していると単独の男性が小屋の前を通り抜けていった。
その後を写真を撮りながらゆっくり登る。
シャクナゲの葉には霧氷はつかないんだね。

青空に真っ白な霧氷が映える。

前方に日枝神社が見えてきた。
硬い雪にサクサクとアイゼンの爪を立てて歩く。

日枝神社前から見た黒岩。

日枝神社にお参りする。

六角牛山の背後に早池峰山が見えている。
曇って遠望は駄目か、と思いながら登ってきたので、意外に遠望が利いて嬉しくなった。

霧氷の背後に光る太平洋と大船渡湾。

無雪期にはガンコウランとハイマツに覆われた五葉山山頂までの道も、今は真っ白な雪原に変わっている。

五葉山の北側に聳える愛染山。


























標高400mの大沢登山口一帯は完全に雪が消えている。

大沢コースは左岸の尾根に登る踏み跡にピンクテープが付いているが、2018年に下ってきたときに、足場の悪い箇所があったので、今回は沢に沿った道を登る。
二つ目の鉄製の砂防ダムは、右手の土が出た急坂を巻き登る。

沢から離れた巻き道。
晴れの天気予報とは裏腹に、山の上は雲がかかっていて見えない。
まあ登っている内に晴れるだろう、と淡い期待を抱きながら登る。

沢に近づいたところで岩場の基部を通過。

やがて大沢にかかる橋に出る。
この橋は渡らず直進する。

橋から僅かな距離で大沢小屋に着く。
畳石まで半分弱の距離を歩き、楽勝じゃん、と思ったが甘かった。

鳥居が建つ場所で大沢から離れ、右手の尾根に取りつく。
ここから先、大沢に沿って登る道は存在しない。

急坂をジグザクに登ると雑木林の平坦地に出る。
この先、標高約700m地点までつづら折りの道になる。

標高700mを越えると、ようやく雪が出てきた。
この付近でシカのかん高い鳴き声を聞が姿は見えない。

道は尾根の上に登らず、北西側の急な斜面を斜めに登る。

標高750mから800mの区間は谷側に急角度に切れ落ちた斜面をトラバース気味に登る。
登山者に踏まれた雪が凍っていて、滑らないように慎重に足を運んだ。
写真は登山道を振り返ったところ。

凍った雪道歩きのため、安易に足を出せず意外に時間がかかる。

標高900m付近まで登ると、ようやく傾斜の緩い斜面になりほっとする。
水が湧きだして苔が生えている場所を通過。厳冬期なのに湧き水が凍っていない。

再びシカの『ピィー』と言う鳴き声が静かな山に木霊す。
アカゲラのトラミング音が聞こえてきたが、近づくとすぐに飛び去っていった。
畳石が近づくと、ようやく全線雪を踏んで歩けるようになる。
しかし積雪量が少ないため、何回が雪を踏み抜いた。
畳石の広場のベンチに腰掛けアイゼンを装着。

二つ目の鳥居を潜る。

六合目付近まで登ってくると、ようやく青空が出てきた。

七合目の標識の少し先にある小社。

樹林が混んだ急坂を登る。
ピンクテープを見失わないように注意する。
倒れた岩を木で支えている。
ユーモアのある光景に思わず笑ってしまった。

八合目直下の小社。

小規模なヒノキアスナロの林がある八合目・1220mの小ピークに着く。

八合目から上部は傾斜が緩み、ダケカンバの森に変わる。
林床にはハクサンシャクナゲが茂る、五葉山独特の景観が広がる。

九合目が近づくとダケカンバの枝先に霧氷が付いていた。

九合目の広場から石楠花荘の赤い屋根が見える。

快晴の山頂を期待して遠征してきたが、霧氷が見られただけでも得した感じがした。

ダケカンバの木に白い花が咲いたみたいで綺麗だ。


石楠花荘に到着。
小屋の前のベンチで少し休憩。
風が強まってきたためジャケットを着る。

休憩していると単独の男性が小屋の前を通り抜けていった。
その後を写真を撮りながらゆっくり登る。
シャクナゲの葉には霧氷はつかないんだね。

青空に真っ白な霧氷が映える。

前方に日枝神社が見えてきた。
硬い雪にサクサクとアイゼンの爪を立てて歩く。

日枝神社前から見た黒岩。

日枝神社にお参りする。

六角牛山の背後に早池峰山が見えている。
曇って遠望は駄目か、と思いながら登ってきたので、意外に遠望が利いて嬉しくなった。

霧氷の背後に光る太平洋と大船渡湾。

無雪期にはガンコウランとハイマツに覆われた五葉山山頂までの道も、今は真っ白な雪原に変わっている。

五葉山の北側に聳える愛染山。

五葉山の山頂に着く。

山頂から見る六角牛山と早池峰山。

視線を右に振ると片羽山が見える。

六角牛山と早池峰山のアップ。

先行する男性は五葉山山頂から引き返していったが、私は東側に見える日の出岩を目指す。

雪原から樹林帯に入る最初のところの灌木薮が邪魔だったが、コメツガの純林に入ると林間が空いて歩きやすくなる。

霧氷に彩られた日の出岩は神々しさを増した感じがした。

右手を登り、日の出岩の裏側に出る。
そこから見た日の出岩。アイゼンをつけていて岩を傷つけてしまうので、岩の上には登らない。
そこから見た日の出岩。アイゼンをつけていて岩を傷つけてしまうので、岩の上には登らない。

コメツガの樹林帯越しに広角で写した六角牛山と片羽山、そして早池峰山。

北東には鯨山(左)と露霰ヶ岳が霞む。
ヘイズが酷く、青い海がくっきりと見えない。
ヘイズが酷く、青い海がくっきりと見えない。

再び五葉山山頂へ戻る。
岩手山の山頂を隠していた雲が飛び、岩手山(右)と秋田駒ヶ岳が見えている。
岩手山の山頂を隠していた雲が飛び、岩手山(右)と秋田駒ヶ岳が見えている。

南東に吉浜湾と越喜来湾が霞んで見える。

黒岩方面を再び望む。
積雪期はハードルートなので今回は黒岩を周回しない。
積雪期はハードルートなので今回は黒岩を周回しない。

山頂一帯を巡っている間に少し霧氷が落ちてきたようだ。

石楠花荘前の広場のベンチに座り昼食をとる。
風が吹き抜けない場所なので、意外に咲くない。
風が吹き抜けない場所なので、意外に咲くない。

食後のマスさんお手製の和菓子『栗ちょこまん(右)と椿餅』を食べる。
マスさん、この日は少し体調が悪いため家で休んでいた。
マスさん、この日は少し体調が悪いため家で休んでいた。

八合目の手前まで下った地点から吉浜湾と越喜来湾を見る。

視線を左に振ると唐丹湾が見えてくる。

七合目付近を下る。
雪質がザラメに変わってきた。
雪質がザラメに変わってきた。

畳石まで下りアイゼンを外す。
900m付近まで雪は残っているが、柔くなった雪質なら踵ステップキックで問題なく下れる。
晴れて明るいミズナラの森を下る。
この付近でシカが鳴いた。
900m付近まで雪は残っているが、柔くなった雪質なら踵ステップキックで問題なく下れる。
晴れて明るいミズナラの森を下る。
この付近でシカが鳴いた。

午前中、雲がかかっていた黒岩が望める。
懸念した凍った細い登山道の部分も、雪が柔くなり強く踏みつけるとスタンスが安定し問題なく通過できた。
懸念した凍った細い登山道の部分も、雪が柔くなり強く踏みつけるとスタンスが安定し問題なく通過できた。

標高670m付近。
柱状節理の岩塊斜面が晴れてコントラストが強まったため、より立体的に見えている。
柱状節理の岩塊斜面が晴れてコントラストが強まったため、より立体的に見えている。

最初の鳥居まで下り、大沢沿いの道に変わる。
石がゴロゴロした登山道のため、気を抜いて歩けないが、細いトラバース道を歩くより気楽だ。
石がゴロゴロした登山道のため、気を抜いて歩けないが、細いトラバース道を歩くより気楽だ。

途中、試しに鉄製砂防ダムの下へ下らず、踏み跡をそのまま直進したが、太陽光発電施設の柵に沿った道は一部崩落していて、かえって危険性が高い道だった。
車に戻り、汗で汚れた服を着替えてほっとした。
帰路、鷹生ダムに立ち寄り、ダム湖越しに五葉山を見る。
冬の北上山地に山もなかなか面白いと感じた。
車に戻り、汗で汚れた服を着替えてほっとした。
帰路、鷹生ダムに立ち寄り、ダム湖越しに五葉山を見る。
冬の北上山地に山もなかなか面白いと感じた。

GPS軌跡。

コメント