光兎山には今まで2度登った。前回の記録を見たら11年前の6月2日、マスさんと一緒だった。
本当は干支の山として昨年登りたかったが、機会を逸してしまい1年遅れの再訪だ。
今年は冬の少雪と春先の高温が重なったため、山に咲く花が10日から二週間程度早まっている感じで、現在ヒメサユリが見ごろを迎えているらしい。
土曜日は日本海側のみ曇り時々晴れの天気予報が出ていたので、ヒメサユリ鑑賞を第一目的として出かけてみた。
【 6/1 光兎山(966m) 新潟・朝日連峰 】
中束登山口~笹峰休み場~千刈分岐~虚空蔵峰~観音峰~雷峰~姥石~ヨ平戻の頭~光兎山(往復)
今回、ご一緒するのはmaronnさんと初めてお会いするFさん。
マスさんは少し体調が優れないため、泣く泣くお休みした。
中束登山口の駐車場には朝7時少し前に着いたが、空きは3台分しか無かった。

本当は干支の山として昨年登りたかったが、機会を逸してしまい1年遅れの再訪だ。
今年は冬の少雪と春先の高温が重なったため、山に咲く花が10日から二週間程度早まっている感じで、現在ヒメサユリが見ごろを迎えているらしい。
土曜日は日本海側のみ曇り時々晴れの天気予報が出ていたので、ヒメサユリ鑑賞を第一目的として出かけてみた。
【 6/1 光兎山(966m) 新潟・朝日連峰 】
中束登山口~笹峰休み場~千刈分岐~虚空蔵峰~観音峰~雷峰~姥石~ヨ平戻の頭~光兎山(往復)
今回、ご一緒するのはmaronnさんと初めてお会いするFさん。
マスさんは少し体調が優れないため、泣く泣くお休みした。
中束登山口の駐車場には朝7時少し前に着いたが、空きは3台分しか無かった。

駐車場から少し戻った地点の登山口から入山。

登り始めはスギ林。やがて登山道の傾斜が緩くなるとアカマツの林になる。
散り始めのエゴノキの花が目線近くで見られた。

夜半に雨が降ったようで登山道脇の草木は濡れていたが、道の整備状態が良く、足元も滑らないので歩きやすい。

道脇にナルコユリが咲いていた。

太いアカマツが出てくると千刈分岐に着く。

千刈分岐から先はブナ林に変わる。
木肌が白い美人ブナが多い。

美しいブナの森。
足を止めて見入ってしまった。

虚空蔵尊の石碑が建つ虚空蔵峰に着く。
ここで腰を下ろして水分補給。
11年前は南西側の景色が見える場所だったが、木々が伸びて現在は展望がない。

ブナの二次林を通過。
奇形ブナがある小さなピークは南側を巻いて通過する。

いったん下って登り返すと観音峰に着く。

小さな祠には観音様が祀られていた。
このピークは雷峰と光兎山が望める場所だが、この時点で光兎山は雲がかかり見えなかった。

水場分岐まで急坂を下り、右手の女川側が切れ落ちた尾根を進む。
右奥に横松山が霞んで見える。午前10時を過ぎれば光兎山にかかる雲も消えてしまうだろう。

越えてきた観音峰を振り返る。

開けた尾根筋はヤマツツジが満開。
この付近からヒメサユリが少しずつ出てきた。

観音峰と虚空蔵峰を振り返る。
観音峰の南東斜面は急峻な崖であることが分かる。

ときどき段差を乗り越える。

雷大権現の石碑がある雷峰に到着。

ここでようやく光兎山の姿が見える。(写真は帰路に撮影)
一つピークを越え、最後は凄い急坂を登るのが観察できる。

雷峰で休憩後、ザレた急坂を下り始めると、ヒメサユリの花が一気に増えた。



日当たりの良い尾根筋には必ずヒメサユリが咲いている。
一輪しか花をつけていない株も非常に多く。ヒメサユリロードに魅了される。
やがて稜線に突き出た姥石の横を通る。
戦前までこの山は女人禁制で、禁を犯した女性が石になってしまったとか。

陽の光を浴びながらヤセ尾根を進む。
雷峰が少しずつ遠ざかっていく。

そして光兎山がどんどん近づいてくる。

女川へ切れ落ちる南面。
尾根以外に太い木は生えていない雪崩地だ。

ヨ平戻の頭の看板があるピークから光兎山を見る。
祝瓶山にも似た急峻な山だ。

急坂を下った後は山頂まで凄い急坂を登る。
咲き誇るヒメサユリが登りの辛さを半減させてくれる。
そして涼しい南西の風が救いだ。

この山がこんなヒメサユリの咲く山とは今まで想像もしなかった。
前回登った時には未だ咲いていなかった。

途中、2本のロープが設置された岩場のところが駒返しなのだろうか?
足場が滑って登りにくかった。
その後、ザレたロープ場を登るが、ここは見た目より危なくなかった。

急坂の途でヨ平戻の頭と雷峰、そして虚空蔵峰を振り返る。

随所で写真を撮っている間、同行の二人は山頂近くまで登ってしまった。

山頂直下に群生するヒメサユリ。

そして光兎神社が祀られた山頂に到着。

上昇気流で湿気が雲を作り、期待した朝日連峰や飯豊連峰は雲に隠れて見えなかった。
重い望遠ズームレンズを持参したが、使わない荷物になってしまった。
北を見渡すと鷲ヶ巣山が望める。
累積標高差1880mもあるハードな山だ。

東には頭布山。
奥に薄く柴倉山と合地峰が確認できたが、祝瓶山の山頂は雲の中だった。

南の飯豊連峰は微かに中腹の雪渓の筋が見えるだけ。
真ん中の丸い山は大境山。その左手前の山は横松山。

南西には太平山(右)と朴坂山(左奥)の背後に日本海の海岸線が霞んで見えていた。

山頂で少しゆっくり昼食をとる。
幸いだったのはブユがまったく集ってこなかった点。
あまり日差しがないため虫の活動が活発化しなかった模様だ。
山頂に後続の登山者の方々が多く登ってこられたタイミングで下山開始。
山頂直下の急坂に加え、アップダウンが多い稜線歩きに気を引き締める。
登りで撮影していなかったヒメサユリを撮りながらのんびり下った。

急峻な光兎山南面と頭布山。

ピンクが非常に濃いヒメサユリ。

登りで頭上に咲いていたため見逃していたウラジロヨウラク。

ヨ平戻の頭が近づく。
あの登り返す坂にもヒメサユリがたくさん咲いていた。

雷峰で水分補給。
往路が急登の連続だったため、帰路は思いのほかペースが速い。
水場分岐から観音峰への登り。
ここから千刈分岐まではブナの森が続く。

往路では見えなかった観音峰から望む光兎山。手前は雷峰。

虚空蔵峰の西側にあるブナの森。
千刈分岐で少し休んだ後、登山口までノンストップで下った。

車に戻って帰り支度をしていると、maronnさんのタイツにヤマビルが一匹ついていた。
鷲ヶ巣山にはヤマビルが多いと聞いていたが、まさか光兎山にも生息していると知り驚く。
そこから先は体にヤマビルがついていないか念入りにチェックした。
遠望は利かなかったけど、お目当てのヒメサユリを心ゆくまで見れて、とても満足できた山だった。
GPS軌跡。

登り始めはスギ林。やがて登山道の傾斜が緩くなるとアカマツの林になる。
散り始めのエゴノキの花が目線近くで見られた。

夜半に雨が降ったようで登山道脇の草木は濡れていたが、道の整備状態が良く、足元も滑らないので歩きやすい。

道脇にナルコユリが咲いていた。

太いアカマツが出てくると千刈分岐に着く。

千刈分岐から先はブナ林に変わる。
木肌が白い美人ブナが多い。

美しいブナの森。
足を止めて見入ってしまった。

虚空蔵尊の石碑が建つ虚空蔵峰に着く。
ここで腰を下ろして水分補給。
11年前は南西側の景色が見える場所だったが、木々が伸びて現在は展望がない。

ブナの二次林を通過。
奇形ブナがある小さなピークは南側を巻いて通過する。

いったん下って登り返すと観音峰に着く。

小さな祠には観音様が祀られていた。
このピークは雷峰と光兎山が望める場所だが、この時点で光兎山は雲がかかり見えなかった。

水場分岐まで急坂を下り、右手の女川側が切れ落ちた尾根を進む。
右奥に横松山が霞んで見える。午前10時を過ぎれば光兎山にかかる雲も消えてしまうだろう。

越えてきた観音峰を振り返る。

開けた尾根筋はヤマツツジが満開。
この付近からヒメサユリが少しずつ出てきた。

観音峰と虚空蔵峰を振り返る。
観音峰の南東斜面は急峻な崖であることが分かる。

ときどき段差を乗り越える。

雷大権現の石碑がある雷峰に到着。

ここでようやく光兎山の姿が見える。(写真は帰路に撮影)
一つピークを越え、最後は凄い急坂を登るのが観察できる。

雷峰で休憩後、ザレた急坂を下り始めると、ヒメサユリの花が一気に増えた。



日当たりの良い尾根筋には必ずヒメサユリが咲いている。
一輪しか花をつけていない株も非常に多く。ヒメサユリロードに魅了される。
やがて稜線に突き出た姥石の横を通る。
戦前までこの山は女人禁制で、禁を犯した女性が石になってしまったとか。

陽の光を浴びながらヤセ尾根を進む。
雷峰が少しずつ遠ざかっていく。

そして光兎山がどんどん近づいてくる。

女川へ切れ落ちる南面。
尾根以外に太い木は生えていない雪崩地だ。

ヨ平戻の頭の看板があるピークから光兎山を見る。
祝瓶山にも似た急峻な山だ。

急坂を下った後は山頂まで凄い急坂を登る。
咲き誇るヒメサユリが登りの辛さを半減させてくれる。
そして涼しい南西の風が救いだ。

この山がこんなヒメサユリの咲く山とは今まで想像もしなかった。
前回登った時には未だ咲いていなかった。

途中、2本のロープが設置された岩場のところが駒返しなのだろうか?
足場が滑って登りにくかった。
その後、ザレたロープ場を登るが、ここは見た目より危なくなかった。

急坂の途でヨ平戻の頭と雷峰、そして虚空蔵峰を振り返る。

随所で写真を撮っている間、同行の二人は山頂近くまで登ってしまった。

山頂直下に群生するヒメサユリ。

そして光兎神社が祀られた山頂に到着。

上昇気流で湿気が雲を作り、期待した朝日連峰や飯豊連峰は雲に隠れて見えなかった。
重い望遠ズームレンズを持参したが、使わない荷物になってしまった。
北を見渡すと鷲ヶ巣山が望める。
累積標高差1880mもあるハードな山だ。

東には頭布山。
奥に薄く柴倉山と合地峰が確認できたが、祝瓶山の山頂は雲の中だった。

南の飯豊連峰は微かに中腹の雪渓の筋が見えるだけ。
真ん中の丸い山は大境山。その左手前の山は横松山。

南西には太平山(右)と朴坂山(左奥)の背後に日本海の海岸線が霞んで見えていた。

山頂で少しゆっくり昼食をとる。
幸いだったのはブユがまったく集ってこなかった点。
あまり日差しがないため虫の活動が活発化しなかった模様だ。
山頂に後続の登山者の方々が多く登ってこられたタイミングで下山開始。
山頂直下の急坂に加え、アップダウンが多い稜線歩きに気を引き締める。
登りで撮影していなかったヒメサユリを撮りながらのんびり下った。

急峻な光兎山南面と頭布山。

ピンクが非常に濃いヒメサユリ。

登りで頭上に咲いていたため見逃していたウラジロヨウラク。

ヨ平戻の頭が近づく。
あの登り返す坂にもヒメサユリがたくさん咲いていた。

雷峰で水分補給。
往路が急登の連続だったため、帰路は思いのほかペースが速い。
水場分岐から観音峰への登り。
ここから千刈分岐まではブナの森が続く。

往路では見えなかった観音峰から望む光兎山。手前は雷峰。

虚空蔵峰の西側にあるブナの森。
千刈分岐で少し休んだ後、登山口までノンストップで下った。

車に戻って帰り支度をしていると、maronnさんのタイツにヤマビルが一匹ついていた。
鷲ヶ巣山にはヤマビルが多いと聞いていたが、まさか光兎山にも生息していると知り驚く。
そこから先は体にヤマビルがついていないか念入りにチェックした。
遠望は利かなかったけど、お目当てのヒメサユリを心ゆくまで見れて、とても満足できた山だった。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (6)
目にまばゆいぶなの木肌に緑、稜線進むごとに奥深さ知り、足元の花々に歩を運ばれ楽しい山歩きでした🎶意外と登山者多かったですね。お土産ヒルは要らなかった💦
Fさんも初ヒメサユリ見られ喜んでました。
早朝からの長距離運転に感謝です。
予想を上回るヒメサユリの数でした。
1000mを割る標高の低山なのに奥深い山ですね。
ヒメサユリの時期に合わせて登る方が多いのかもしれませんね。
Fさんも喜んでいただき何よりです。
2017年の10月末に登っているので懐かしく自分のヤマップのレポを振り返ってみました。当地からは移動距離270kmなので途中の高速SAで仮眠で眠れず、ハードな山だったことを記憶しています。紅葉とキノコはまずまずでしたが。
人気の山で、私が中束登山口に8時頃に着いたときにも既に満車で少し先に進んだ林道脇の空きスペースに駐車しました。それにしてもこの時期のヒメサユリは見事ですね。
そのレポ拝見してみますね。
こちらは片道約170kmでした。100km遠いのはキツイと思います。
ブナは二次林が多い印象でしたので、あまりキノコ山とは思いませんでしたが、採れるんですね。
駐車スペースを拡充したそうです。
少し先に停めた方もいました。
こんなにヒメサユリが咲く山とは思わず、登ってみて狂喜乱舞しましたよ。
光兎山道中でいろいろお話を伺った2人組の登山者です。ヒメサユリが丁度見頃で思い出に残る山行でした。
またどこかの山でお見かけしたら声を掛けさせていただきたいと思います。
※山と渓谷6月号の鉄山でお名前を見つけ、ブログに辿り着きました。
ヒメサユリ見事でしたね。
帰路も写真を撮りまくりました。
何処かの山でお会いすることがございましたら是非お声がけください。
山と溪谷もご愛読いただきありがとうございます。