10年ぶりに秋田の焼山を歩いてきた。
今回もマスさんとMさんが一緒だ。
【 9/16 焼山(1366m) 秋田・八幡平 】
後生掛自然研究路入口駐車場~焼山登山口~後生掛・毛せん峠・中間点~毛せん峠~焼山避難小屋~鬼ヶ城~湯沼~名残峠~焼山(往復)
当初の予定では山形・庄内地方の山に登る予定だった。
しかし夕方の天気予報を確認すると晴れの予報が曇りに変わっている。
取材目的のため晴れ確定の北東北の一座・焼山に鞍替えした。
自宅を出る時、弱い雨が降っていたが、岩手県奥州市を過ぎてから空は一気に晴れ渡ってきた。
岩手山や早池峰山もくっきり見えて、絶好の登山日和だ。
八幡平アスピーテラインの源太岩近く駐車帯に車を停め、八幡平と畚岳を見る。

今回もマスさんとMさんが一緒だ。
【 9/16 焼山(1366m) 秋田・八幡平 】
後生掛自然研究路入口駐車場~焼山登山口~後生掛・毛せん峠・中間点~毛せん峠~焼山避難小屋~鬼ヶ城~湯沼~名残峠~焼山(往復)
当初の予定では山形・庄内地方の山に登る予定だった。
しかし夕方の天気予報を確認すると晴れの予報が曇りに変わっている。
取材目的のため晴れ確定の北東北の一座・焼山に鞍替えした。
自宅を出る時、弱い雨が降っていたが、岩手県奥州市を過ぎてから空は一気に晴れ渡ってきた。
岩手山や早池峰山もくっきり見えて、絶好の登山日和だ。
八幡平アスピーテラインの源太岩近く駐車帯に車を停め、八幡平と畚岳を見る。

見返峠東側の無料駐車場には朝7時台なのに多くの車が駐車していた。
秋田県側に入り、再び駐車帯に車を停めて南側の畚岳や秋田駒ヶ岳を見る。

視線を右に振ると鳥海山の他に遠く月山(左奥)も見えていた。

後生掛自然研究路入口駐車場に車を停める。
ここでトイレを使おうと考えていたが、午前9時から開錠するため、時間前で使えなかった。
歩き出すと奥に栂森が見えていた。結構遠い。

後生掛温泉入口の看板。
焼山登山の場合は後生掛自然研究路入口駐車場の利用を勧められているが、後生掛温泉の駐車場を使っている人が多かったようだ。後生掛自然研究路とは後生掛温泉の南側にあるオナメ・モトメの噴気孔、紺屋地獄、大泥火山や大湯沼など、様々な火山現象を間近で見ることができる遊歩道を指す。

以前の焼山登山口は後生掛温泉の建屋の中を通過する変わった登山口だったが、現在は後生掛温泉の手前に付け替えられている。

夜露で滑る丸太橋に注意して小沢を渡った先にある看板。
熊というより化け物イラストにしか見えない。
この山菜とりの意味は登っていて分かった。
国見台付近はタケノコの産地だった。

登山道の下部はブナの原生林の中を緩登する。

ときどき出てくる湿った木道が結構滑る。
特に下りの時は注意が必要だ。

この中間点の標識を境に植生はダケカンバとオオシラビソに変わる。

国見台のピークを北側から巻いていくと、八甲田の山々が見えてきた。
手前の上記は二か所の地熱発電所のもの。

振り返ると八幡平と畚岳が見える。

地形図の毛せん峠の記載は間違っている。
一帯は笹原の中にタケカンバ、オオシラビソが生えるところで、本来の毛せんの意味と合致しない。
毛せん峠は栂森の南肩を指して付けられた地名だ。

栂森が近づいた。少し木々の紅葉が始まっている。

咲き残りのアキノキリンソウ。

栂森への登り。
風がなく、直射日光を浴びて暑い。

栂森直下から国見台と八幡平を振り返る。

栂森付近はハイマツ帯になり、高山的雰囲気に包まれる。

栂森の南肩、毛せん峠から鳥海山を遠望する。

栂森の山頂少し手前まで道が切られているが、1359mの山頂までは行けない。
山頂手前から焼山を見る。

毛せん峠で鳥海山を眺めながら休憩を取った。
26年前にここを訪れた時は、一帯は風衝地で、コケモモとガンコウランがまるで毛せんを敷き詰めた様に見えていたが、今はハイマツが成長してかつての風景は消滅してしまった。
栂森と次の1354m峰の鞍部まで下ると岩木山の金字塔が目に飛び込んできた。

1354m峰も山頂まで登らず西側を巻いて通過する。
焼山と中央火口丘の鬼ヶ城が一望できる。

焼山避難小屋(焼山山荘)まで少し下り、鬼ヶ城に向かって急坂を登る。

焼山避難小屋。
10年前に来た時は倒壊の恐れがあり使えなかったが、新たに建て替えられた。
小屋の前から分岐する湯ノ沢を経てベコ谷地へ至るコースは、火山性ガスの濃度が高いため通行禁止になっている。

ロープが張られた岩場を登ると灌木帯に出る。
北側には小さな沼がある。

鬼ヶ城の上部から栂森を見る。

今はシラタマノキの白い実が随所で見られた。

焼山北面の幾筋もの崩壊崖を眺めながら火口原へ下る。

岩が露出した鬼ヶ城。

鬼ヶ城南側の沼。

いったん火口原へ下る。

急に火山性の荒涼とした風景に一変した。

シューシューと不気味な音を立てて噴気が出ている湯沼を見下ろす。

名残峠へ登り返す。
この付近は岩の風化が激しく落石危険地帯だ。

別な角度から湯沼を見る。
後方に地熱発電所の蒸気が上がり、この山が生きていることを実感する。

名残峠へ到着。森吉山の姿が突然現れる。
左奥の薄く見える山は男鹿半島だ。

焼山へはガレた道を登る。

雲がとれた八甲田山。

北西には岩木山と白神山地が一望できた。

ササに囲まれ展望がほとんどない焼山山頂。

名残峠へ戻って休憩する。

途中、栂森の奥に八幡平が重なって見えていた。

名残峠の傾いたベンチに腰掛けてマスさんお手製のケーキ『ガトーバスクショコラ』を食べる。
チョコのクッキー生地の中にラム酒付けおレーズンとアーモンド入りの焼き菓子で、温かいコーヒーにとても良く合っていた。

最高の景色を眺めながらゆっくり休憩を取った後、往路を戻る。
鬼ヶ城の下りから栂森を見る。結構登り返しがある。

焼山避難小屋下部の火口湖に立ち寄る。
湖畔にイトトンボがたくさん飛んでいた。

湖畔に咲くエゾオヤマリンドウ。

栂森へ戻る途中、何組かの登山者とすれ違った。
高原的な雰囲気に溢れた栂森への登り。

毛せん峠に戻ってまた休憩。
お昼を過ぎると鳥海山に雲がかかり、山頂部しか見えなくなっていた。
後は車まで休みなく一気に下る。
しかし湿った岩と濡れた木道には気を使った。
下部のブナ帯に入ると道の傾斜が緩くなりほっとする。
周りを見てもキノコはほとんど生えていない。

最後、小沢を渡り、少し登り返して登山口に出た。

駐車場に戻ると、やはり登っている数と車の台数が合わない。
ほとんどの人が後生掛温泉の駐車場を利用しているようだ。

焼山は八幡平に比べて静かな山歩きが楽しめる良い山だと改めて思った。
ただしベコ谷地を周回できない点だけ残念だった。
GPS軌跡。

秋田県側に入り、再び駐車帯に車を停めて南側の畚岳や秋田駒ヶ岳を見る。

視線を右に振ると鳥海山の他に遠く月山(左奥)も見えていた。

後生掛自然研究路入口駐車場に車を停める。
ここでトイレを使おうと考えていたが、午前9時から開錠するため、時間前で使えなかった。
歩き出すと奥に栂森が見えていた。結構遠い。

後生掛温泉入口の看板。
焼山登山の場合は後生掛自然研究路入口駐車場の利用を勧められているが、後生掛温泉の駐車場を使っている人が多かったようだ。後生掛自然研究路とは後生掛温泉の南側にあるオナメ・モトメの噴気孔、紺屋地獄、大泥火山や大湯沼など、様々な火山現象を間近で見ることができる遊歩道を指す。

以前の焼山登山口は後生掛温泉の建屋の中を通過する変わった登山口だったが、現在は後生掛温泉の手前に付け替えられている。

夜露で滑る丸太橋に注意して小沢を渡った先にある看板。
熊というより化け物イラストにしか見えない。
この山菜とりの意味は登っていて分かった。
国見台付近はタケノコの産地だった。

登山道の下部はブナの原生林の中を緩登する。

ときどき出てくる湿った木道が結構滑る。
特に下りの時は注意が必要だ。

この中間点の標識を境に植生はダケカンバとオオシラビソに変わる。

国見台のピークを北側から巻いていくと、八甲田の山々が見えてきた。
手前の上記は二か所の地熱発電所のもの。

振り返ると八幡平と畚岳が見える。

地形図の毛せん峠の記載は間違っている。
一帯は笹原の中にタケカンバ、オオシラビソが生えるところで、本来の毛せんの意味と合致しない。
毛せん峠は栂森の南肩を指して付けられた地名だ。

栂森が近づいた。少し木々の紅葉が始まっている。

咲き残りのアキノキリンソウ。

栂森への登り。
風がなく、直射日光を浴びて暑い。

栂森直下から国見台と八幡平を振り返る。

栂森付近はハイマツ帯になり、高山的雰囲気に包まれる。

栂森の南肩、毛せん峠から鳥海山を遠望する。

栂森の山頂少し手前まで道が切られているが、1359mの山頂までは行けない。
山頂手前から焼山を見る。

毛せん峠で鳥海山を眺めながら休憩を取った。
26年前にここを訪れた時は、一帯は風衝地で、コケモモとガンコウランがまるで毛せんを敷き詰めた様に見えていたが、今はハイマツが成長してかつての風景は消滅してしまった。
栂森と次の1354m峰の鞍部まで下ると岩木山の金字塔が目に飛び込んできた。

1354m峰も山頂まで登らず西側を巻いて通過する。
焼山と中央火口丘の鬼ヶ城が一望できる。

焼山避難小屋(焼山山荘)まで少し下り、鬼ヶ城に向かって急坂を登る。

焼山避難小屋。
10年前に来た時は倒壊の恐れがあり使えなかったが、新たに建て替えられた。
小屋の前から分岐する湯ノ沢を経てベコ谷地へ至るコースは、火山性ガスの濃度が高いため通行禁止になっている。

ロープが張られた岩場を登ると灌木帯に出る。
北側には小さな沼がある。

鬼ヶ城の上部から栂森を見る。

今はシラタマノキの白い実が随所で見られた。

焼山北面の幾筋もの崩壊崖を眺めながら火口原へ下る。

岩が露出した鬼ヶ城。

鬼ヶ城南側の沼。

いったん火口原へ下る。

急に火山性の荒涼とした風景に一変した。

シューシューと不気味な音を立てて噴気が出ている湯沼を見下ろす。

名残峠へ登り返す。
この付近は岩の風化が激しく落石危険地帯だ。

別な角度から湯沼を見る。
後方に地熱発電所の蒸気が上がり、この山が生きていることを実感する。

名残峠へ到着。森吉山の姿が突然現れる。
左奥の薄く見える山は男鹿半島だ。

焼山へはガレた道を登る。

雲がとれた八甲田山。

北西には岩木山と白神山地が一望できた。

ササに囲まれ展望がほとんどない焼山山頂。

名残峠へ戻って休憩する。

途中、栂森の奥に八幡平が重なって見えていた。

名残峠の傾いたベンチに腰掛けてマスさんお手製のケーキ『ガトーバスクショコラ』を食べる。
チョコのクッキー生地の中にラム酒付けおレーズンとアーモンド入りの焼き菓子で、温かいコーヒーにとても良く合っていた。

最高の景色を眺めながらゆっくり休憩を取った後、往路を戻る。
鬼ヶ城の下りから栂森を見る。結構登り返しがある。

焼山避難小屋下部の火口湖に立ち寄る。
湖畔にイトトンボがたくさん飛んでいた。

湖畔に咲くエゾオヤマリンドウ。

栂森へ戻る途中、何組かの登山者とすれ違った。
高原的な雰囲気に溢れた栂森への登り。

毛せん峠に戻ってまた休憩。
お昼を過ぎると鳥海山に雲がかかり、山頂部しか見えなくなっていた。
後は車まで休みなく一気に下る。
しかし湿った岩と濡れた木道には気を使った。
下部のブナ帯に入ると道の傾斜が緩くなりほっとする。
周りを見てもキノコはほとんど生えていない。

最後、小沢を渡り、少し登り返して登山口に出た。

駐車場に戻ると、やはり登っている数と車の台数が合わない。
ほとんどの人が後生掛温泉の駐車場を利用しているようだ。

焼山は八幡平に比べて静かな山歩きが楽しめる良い山だと改めて思った。
ただしベコ谷地を周回できない点だけ残念だった。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (2)
国内でも、素晴らしい湯沼を見ないのは、もったいないことです。
この日、八幡平には多くの登山者が入山していたようです。
私的には静かな山歩きができる焼山のままでいて欲しい気持ちが強いです。
確かに湯沼の景観は東北地方の数ある火口湖の中でも一番火山の力強さを感じさせますね。