三連休前に10cmぐらいの積雪があり、2日間は雪かきに時間を取られた。
依頼されている執筆の仕事があり、それも進めなければならないので、連休中は近場の低山を歩くことにした。
さて、何処の山に行こうか?
考えた末、松島四大観の一つ、富山の表参道を今まで登っていない事に気がついた。
登山道を歩く訳ではないが、景色を眺めに出かけた。
【 1/12 富山(117m) 宮城・松島周辺の山 】
富山観音表参道入口~544段の石段~大仰寺~富山(富山観音)~裏参道入口~県道27号~富山観音表参道入口
松島四大観とは松島湾を東西南北から一望できる名所で、仙台藩の儒学者舟山萬年が文政年間に著した「塩松勝譜」に紹介されている。いずれも低山の山頂に展望地があり、大高森(壮観)106m、多聞山(偉観)56m、扇谷(幽観)56m、そして今回歩いた富山(麗観)117mから松島の形状を箱庭のように眺めることができる。しかし純粋に登山道があるのは大高森だけで、他の山は車で山頂直下まで行ける山だ。
県道27号から富山を望む。

依頼されている執筆の仕事があり、それも進めなければならないので、連休中は近場の低山を歩くことにした。
さて、何処の山に行こうか?
考えた末、松島四大観の一つ、富山の表参道を今まで登っていない事に気がついた。
登山道を歩く訳ではないが、景色を眺めに出かけた。
【 1/12 富山(117m) 宮城・松島周辺の山 】
富山観音表参道入口~544段の石段~大仰寺~富山(富山観音)~裏参道入口~県道27号~富山観音表参道入口
松島四大観とは松島湾を東西南北から一望できる名所で、仙台藩の儒学者舟山萬年が文政年間に著した「塩松勝譜」に紹介されている。いずれも低山の山頂に展望地があり、大高森(壮観)106m、多聞山(偉観)56m、扇谷(幽観)56m、そして今回歩いた富山(麗観)117mから松島の形状を箱庭のように眺めることができる。しかし純粋に登山道があるのは大高森だけで、他の山は車で山頂直下まで行ける山だ。
県道27号から富山を望む。

富山観音の表参道入口にある駐車場に車を停める。
ここは津波発生時の避難用の駐車場のようだ。

凍った車道を歩く。

道の傾斜がきつくなった先に表参道の石段がでてきた。
雪が積もっていたら歩きにくいだろうと思っていたら、ずっとスギ林が続き、石段にはほとんど雪がなかった。

何処までも続く石段。
最初から段数を数えてみる。

だいぶ上まで登ってから、石段の左端に設置されている灯篭?の上部に段数が記されている事が分かった。544段とはかなりきつい。

表参道の最上部の斜面に生えているヤブツバキ。
すでに開花し始めている。

山頂直下にある大仰寺の門前に着く。
今まで何度も富山を訪れているが、大仰寺に立ち寄るのは今回初めて。
拝観料100円を支払って敷地内に入る。

「大仰寺(だいぎょうじ)」は、瑞巌寺の第100世洞水和尚により開山された臨済宗妙心寺派のお寺で、寺院の正面には美しいが一望できる。茅葺屋根の本堂「紫雲閣(しうんかく)」は明治天皇、大正天皇が東北巡礼の際休息に立ち寄られたという。

寺院の庭園からの眺めは一級品だった。
松島四大観の中でも大高森に次ぐ絶景が拝める。

桂島や寒風沢島などの松島湾に浮かぶ浦戸諸島の島々が望める。

高曇りの空の下、蔵王連峰が見えている。

神室岳、大東岳、面白山など二口山塊の山々。

泉ヶ岳と船形連峰。
宮城県北部は晴天域にあった。

庭園に咲くサザンカ。

大観に満足して大仰寺の上部に建つ富山観音に向かう。
トイレの脇から北西に虎毛山が見えた。
この写真に写っていないが、禿岳の他に神室連峰の火打岳が真っ白い山容で望めた。

この階段を登ると富山観音に出る。

山頂にある朱色の富山観音堂は、大同年間(806~810)に坂上田村麻呂が慈覚大師作の観音菩薩像を安置したのがはじまりと伝えられている。お堂は江戸時代の承応3年(1654)に、伊達政宗の長女・五郎八姫(いろはひめ)により改修された。近くにある梵鐘も、五郎八姫より寄進されたものとのこと。


敷地の南端に建つ東屋からの眺めが松島四大観の麗観だ。
大仰寺からの圧倒される眺めと違い、落ち着きを感じさせる眺めといえる。

帰りは表参道をそのまま下っても面白くないので、モミとイヌブナの極相林が残る裏参道を下って周回する。

裏参道も300段近い石段の道だ。

短時間で駐車場のある裏参道の入口へ下る。

後は雪が残る車道を歩いて県道27号へ下る。
ほとんど車が走っていない道なので、モミの大木などを眺めながらゆっくり歩いた。

県道27号から見た富山。
山頂部にモミや杉の巨木が生えていることが良く分かる。

車に戻ってからJR仙石線の陸前富山駅を見に行った。
ちょうど上りの列車が到着したタイミングだった。

午後になってから急激に空が曇ってきたので、この日の山はこれでお終い。
帰宅してから近所の道路の凍った雪を全て雪かきした。
3日連続で雪かきして、腕が少し疲れたが、豪雪で困っている方々に比べたら文句は言えない。
GPS軌跡。

ここは津波発生時の避難用の駐車場のようだ。

凍った車道を歩く。

道の傾斜がきつくなった先に表参道の石段がでてきた。
雪が積もっていたら歩きにくいだろうと思っていたら、ずっとスギ林が続き、石段にはほとんど雪がなかった。

何処までも続く石段。
最初から段数を数えてみる。

だいぶ上まで登ってから、石段の左端に設置されている灯篭?の上部に段数が記されている事が分かった。544段とはかなりきつい。

表参道の最上部の斜面に生えているヤブツバキ。
すでに開花し始めている。

山頂直下にある大仰寺の門前に着く。
今まで何度も富山を訪れているが、大仰寺に立ち寄るのは今回初めて。
拝観料100円を支払って敷地内に入る。

「大仰寺(だいぎょうじ)」は、瑞巌寺の第100世洞水和尚により開山された臨済宗妙心寺派のお寺で、寺院の正面には美しいが一望できる。茅葺屋根の本堂「紫雲閣(しうんかく)」は明治天皇、大正天皇が東北巡礼の際休息に立ち寄られたという。

寺院の庭園からの眺めは一級品だった。
松島四大観の中でも大高森に次ぐ絶景が拝める。

桂島や寒風沢島などの松島湾に浮かぶ浦戸諸島の島々が望める。

高曇りの空の下、蔵王連峰が見えている。

神室岳、大東岳、面白山など二口山塊の山々。

泉ヶ岳と船形連峰。
宮城県北部は晴天域にあった。

庭園に咲くサザンカ。

大観に満足して大仰寺の上部に建つ富山観音に向かう。
トイレの脇から北西に虎毛山が見えた。
この写真に写っていないが、禿岳の他に神室連峰の火打岳が真っ白い山容で望めた。

この階段を登ると富山観音に出る。

山頂にある朱色の富山観音堂は、大同年間(806~810)に坂上田村麻呂が慈覚大師作の観音菩薩像を安置したのがはじまりと伝えられている。お堂は江戸時代の承応3年(1654)に、伊達政宗の長女・五郎八姫(いろはひめ)により改修された。近くにある梵鐘も、五郎八姫より寄進されたものとのこと。


敷地の南端に建つ東屋からの眺めが松島四大観の麗観だ。
大仰寺からの圧倒される眺めと違い、落ち着きを感じさせる眺めといえる。

帰りは表参道をそのまま下っても面白くないので、モミとイヌブナの極相林が残る裏参道を下って周回する。

裏参道も300段近い石段の道だ。

短時間で駐車場のある裏参道の入口へ下る。

後は雪が残る車道を歩いて県道27号へ下る。
ほとんど車が走っていない道なので、モミの大木などを眺めながらゆっくり歩いた。

県道27号から見た富山。
山頂部にモミや杉の巨木が生えていることが良く分かる。

車に戻ってからJR仙石線の陸前富山駅を見に行った。
ちょうど上りの列車が到着したタイミングだった。

午後になってから急激に空が曇ってきたので、この日の山はこれでお終い。
帰宅してから近所の道路の凍った雪を全て雪かきした。
3日連続で雪かきして、腕が少し疲れたが、豪雪で困っている方々に比べたら文句は言えない。
GPS軌跡。

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