久しぶりに南蔵王の不忘山に登ってきた。
今回はmaronnさんとうめさんが一緒だ。

【 3/8 不忘山(1705m) 宮城・蔵王連峰 】
第2リフト上部~1158m三角点南側~東尾根1362m独標上部~不忘山~第3リフト上部~センターハウス

みやぎ蔵王白石スキー場の駐車場はリフトの営業開始前なのにどんどん車が入ってくる。
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チケット売り場で入山届を書いた後、クワッドリフトに乗車。
この時点で空は高曇り。風がほとんどない点では登山日和と言える。
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クワッドリフトを降りてから第2リフトに乗るためにゲレンデを下る。
リフトの営業開始は9時。少し待ってリフトが動き始める。ここまでリフト代は400円×2=800円。

第2リフトの降り場の先でワカンを装着する。
スノーシュー持参の方の方が多い感じ。
装着が早いスノーシュー組がいち早く入山していく。
急ぐ旅ではないので、こちらはのんびり支度をした。

最初は1158m三角点峰の南側の台地に乗り上げる。
北西側に屏風岳と水引入道が並んで見える。
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そして目指す不忘山が端正な三角形の山容を見せている。
雪山のルートは夏道と異なり、直登気味に東尾根に進路を取る。
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疎らに低木が生えた雪原を登っていると、急に空が晴れ渡ってきた。
立ち止まって何枚も写真を撮ってしまう。
後続の登山者がどんどん追い抜いていく。
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1158m三角点峰を振り返る。
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帰宅して判明したが、この東尾根のブナの疎林のショットから、またカメラに不具合が現れた。
カメラの電源を入れる時に液晶画面は見ずに、ファインダーで絞りやシャッタースピード、ISO感度を確認しているが、またカメラの設定がリセットされ、日時の入力からやり直す状態になっていたようだ。
今回は面白山の時の様にモノクロのカラーイメージに変わる事は無かったが、設定のリセットにより、シャッター回数もリセットされ、RAWファイルでデータ化できない状態になってしまった。
まあJPEG画像でも破綻していない状態なので、使える画像であるが、毎回寒い山で発生するこの不具合は困ったものである。
いろいろ調べてみたら、どうも内蔵電池の不良、もしくは内蔵電池に給電するコンデンサーの故障のようだ。修理する場合、基盤を交換する必要があり、結構高額になりそうな感じ。
最近のデジタルカメラは使い方にもよるが、5年程度で不具合がでてくるんだよね。
特に山で使う場合には精密機械なので無理させ過ぎの感じがする。
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1362m独標上部から東尾根を忠実にたどる。
太陽光発電施設ができて、痛々しい姿になった青麻山を見ると、日本人の自然に対する敬意が無くなってしまったと痛感する。
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薮が雪で埋まった東尾根を緩急取り交ぜて登っていく。
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北にコガ沢を挟んで水引入道と馬ノ神山が聳えている。
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灌木に霧氷、というより凍った雪が付着していて綺麗だ。
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雪質はモナカ。
ワカンで踏み跡を外すと20cmぐらい潜る。
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イイ被写体が無いか、左右をきょろきょろ眺めながら歩くので、さっぱり先に進まない。
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南東側を望む。少し霞んでいるが霊山や鹿狼山が確認できた。
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風紋が凍っている。
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後続の登山者を振り返る。
この日は30人ぐらい登っている感じ。
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あの白い雪の丘まで登ると山頂が見えるだろう。
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屏風岳と水引入道を見る。
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不忘山山頂が見えた。
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アイハギの峰と南屏風岳。
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南屏風岳から屏風岳に至る屏風の壁が一望できる。
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晴れていたのに、山頂間近で急に雲が湧いてきた。
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水引入道を中心に左が後烏帽子岳、右が馬ノ神岳。
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雪が硬くなってきたので、この少し上部でアイゼンに履き替えた。安全第一。
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不忘山山頂に到着。

右奥でたくさんの登山者が休憩していた。
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休憩前に北のピークまで行ってみる。
雪に埋まった北峰の石祠と鳥居。
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中央右奥の後烏帽子岳の左に、大東岳と面白山が望めた。
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北峰から見た不忘山山頂。
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写真も作品的には適度に雲があり、スポットライトの様な光線があった方が映える。
屏風の壁の迫力がさらに増した感じがする。
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山頂で風が弱い場所を見つけて昼食をとる。
食後にマスさんお手製の和菓子『桜しぐれ』を食べた。
桜の葉と塩づけの花が入っている。
2025030830桜しぐれ

休憩中、それまで雲に隠れていた吾妻連峰が徐々に見えてきた。
手前の三角の峰は蛤山。
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写真では少し分かりにくいが飯豊連峰も見えた。
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のんびり休んでいたら山頂には誰もいなくなった。
後は東尾根を忠実に下るだけ。

山頂から南側の長老湖と萬歳楽山を見る。
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山頂直下の雪が硬い急坂を慎重に下る。
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屏風の壁に差し込む日差しを写す。
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今回、この場所はさほどヤセ尾根になっていなかった。
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山頂東側のオープンバーンを滑るテレマーカー。
中央上の岩はカエル岩。
凍った雪質で快適では無かった様子だが、あっという間に視界から消えていった。
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木々がない尾根筋はアイゼンのままで下った。
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しかし1362m独標付近から常に20cmぐらい雪にハマるようにかったので、私だけワカンに履き替える。これで雪を踏み抜くことがなくなった。

やがて尾根の北側はブナの疎林、南側はダケカンバやミズナラの林になる。
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何かツタに巻かれたのだろうか、不思議な形で捻じれているブナの木があった。
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太い木がないが、ブナ林に入ると心が落ち着く。
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この日、稼働していない第3リフトの上部に出る。
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ゲレンデ上部から近づいた青麻山を望む。
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閉鎖されているゲレンデの真ん中を下る。
適度に積雪があるので、急なゲレンデも全然怖くない。
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最後は滑るスキーヤーやボーダーを眺めながらゲレンデの左端を歩き、センターハウスに戻った。
曇りベースだったが、雪山をゆっくりと満喫できた一日だった。

GPS軌跡。
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