カタクリの咲くGW前半は混雑すると聞いていたので、今まで避けていた鳥屋山へ敢えて出かけてみた。
意外や意外、山開きが4月20日に行われた関係か、結構空いていて、快適な花の山旅を楽しめた。
【 4/26 鳥屋山(581m) 福島・喜多方市 】
漆窪集会所の駐車場~漆窪登山口~第1見晴台~太夫岳(第2見晴台)~鳥屋山(往復)
東北道白石ICから下道を走って朝8時30分に漆窪集会所の登山者用駐車場に乗り入れる。
駐車場は満車かな、と思っていたらすんなり駐車できて驚く。

意外や意外、山開きが4月20日に行われた関係か、結構空いていて、快適な花の山旅を楽しめた。
【 4/26 鳥屋山(581m) 福島・喜多方市 】
漆窪集会所の駐車場~漆窪登山口~第1見晴台~太夫岳(第2見晴台)~鳥屋山(往復)
東北道白石ICから下道を走って朝8時30分に漆窪集会所の登山者用駐車場に乗り入れる。
駐車場は満車かな、と思っていたらすんなり駐車できて驚く。

漆窪集落の中を通過。現在は空き家になっている家屋が多い。

登山口まで舗装道路を登る。
道の脇にオトメエンゴサクが咲いていた。

漆窪登山口で女性登山者5名を乗せてきたジャンボタクシーは、遥々いわき市から来たらしい。
時刻表調べてみると、朝6時42分いわき発の列車に乗っても、荻野駅着は午後2時過ぎになってしまう。
マイカーがない方はタクシーに頼るしかないのが分かった。
漆窪登山口から畑地跡を登って行く。
地図から察すると右手のピークが第1見晴台のようだ。

畑地跡にはカタクリの花がたくさん咲いている。

パイプで作られた橋を渡る。
左手の木に力清水の標識がある。
小沢の細い流れが力清水のようだが、とても飲む気にならない沢水だし、水を汲みに降りる道もない。

道の脇に咲くカタクリ。
スギ林を通過する場所以外はずっと群生地が続く。


やがてカタクリ群生地の看板がある明るい雑木林に出る。
踏害を避けるために道の両脇はロープが張られている。

見事なカタクリの群生地。
花の密生度に濃淡があり、何度も立ち止まり、立ったり座ったりを繰り返して写真を撮る。


何度もスクワットを繰り返し、息を止めて撮影していると、頭がクラクラしてきた。

僅かに残る残雪を越えるとカタクリの群生地は終わる。

林道を2回横断すると、階段が設置された急坂の登りになる。
風のない登りで汗だくになり、途中長袖シャツを脱いでTシャツ一枚になった。

幹が割れた隙間にタチツボスミレが生えている。

急登が終わった先にある第1見晴台。
ここでザックを下ろして水分補給。
見晴台と言っても木々の隙間から飯豊の蒜場山方面が少し見えるだけだった。

ここから小さなアップダウンを繰り返す、新緑が萌える快適な縦走路が続く。

タムシバがあちこち咲いていた。

北側が望める場所に出た。
期待した飯豊連峰の姿は霞んでくっきり見えない。
眼下に阿賀川の流れも見える。

ヤマザクラが見ごろの時期を迎えていた。
山では今が花見の季節だ。

ヤマザクラの花越しに見た磐梯山。
かなりぼんやりと見えていたので、画像をかなり加工した。

道中、随所に咲いていたタチツボスミレ。

春の山歩きは心が癒される。

この山はブナの木が少なく、ミズナラやアカマツが主体の雑木林が続く。
太夫岳に近づくとようやく新緑のブナの木に出会えた。

下から見上げて、あまりの急登に唖然とした太夫岳への登り。
短い距離なのでゆっくり登る。

太夫岳(第2見晴台)に着く。
しかし現在、標識や看板に太夫岳の記載はない。

太夫岳から望む飯豊連峰。
前景が変わると少し異なった感じに見える。

太夫岳から見た鳥屋山。
以前登った時は手前の木が無く、はっきりと山の姿が見えていたが、現在はこんな感じ。

太夫岳の南側にひと際目立つオオヤマザクラの木があった。

道沿いに咲くナガハシスミレ。咲いている場所は少ない。

クロモジの花。

弘法清水分岐付近の東斜面に見えた残雪。
弘法清水は分岐から200mの距離にあるらしいが、細い沢水との情報があるため、今回は立ち寄らなかった。

短い急坂を登ると南斜面が稜線まで大規模に伐採されている場所に出る。
左手前の山は飯谷山のようだ。
右奥に薄く見えるのは志津倉山と同定した。

南西から西にかけて、既登・未登の山がずらりと並んでいる。
左から黒男山、木地夜鷹山、金凍山、大倉山、そして木の奥に御神楽岳も見えていた。
伐採以前は見えない山々だったろう。

軽沢分岐から僅かな距離で鳥屋山の山頂に着く。
軽沢方面は伐採地の真ん中を通るので、登る価値は無いと思う。

一等三角点が設置された山頂は2組4名の登山者が休憩していた。
標高の割に展望が開け、とても開放的な雰囲気に満ちた山頂だった。

越えてきた太夫岳の奥に見える飯豊連峰。

霞む磐梯山と猫魔ヶ岳。
画像をレタッチしてやっと見える状態。
吾妻連峰は肉眼でやっと見えた。

南東には明神ヶ岳(左)と博士山。
この画像の左に小野岳や大戸岳が見えていたが、これも霞が酷く写真にならない。

山頂のベンチに腰掛けて休憩しようと思ったが、風が強く寒いので止めた。
仕方なく少し往路を戻った所の伐採地の一角に、風を避けて休憩を取った。
軽くおにぎり一個食べた後、マスさんお手製の「バイカラーのマドレーヌ」を食べる。
レモン型で抹茶とココアの2色を重ねたマドレーヌで、中にクリが入っていて上品な味だった。

後は往路を戻るのみ。
最初は軽沢登山口へ下り、東側の林道を歩いてみようか、と思っていたが、伐採地を見た途端歩く気力がなくなった。
太夫岳の急な階段の登り返しは意外に楽に通過。
太夫岳山頂では往路で少し雲がかかっていた蒜場山(左)と烏帽子山が望めた。

第1見晴台の南側稜線の展望地から再び飯豊連峰を見る。
手前の斜面に陽の光が当たり、往路と少し違った感じに見えた。

またカタクリの群生地まで下ってきた。
往路は標準ズームレンズで撮影したが、帰路は90mmマクロレンズを使って撮影する。



下部の畑地跡まで下ると、キクザキイチリンソウに加えてアズマイチゲも咲いていた。

それ以上にたくさん咲いていたのはキバナノアマナ。
風で揺れるため、被写体ブレの失敗作を連発した。


畑地跡の下部で過去に山へ御一緒した郡山のSEIさん一行とすれ違う。
しばらくぶりにお会いし、お互いの近況を話し合った。
また何処かの山でお会いできる事を祈って別れる。
畑地跡にはツクシとノビルがたくさん生えていた。
ノビルは山菜だが、この地区は採取すると没収されるため一切採らない。

登山口まで下り、後は舗装道路を歩く。
オトメエンゴサクがたくさん咲いている。

駐車場に戻るが、相変わらず駐車場は空きだらけ。
その時、磐越西線を走るSLの汽笛が山峡に木霊した。
帰り道、鳥屋山の全景を眺めたくて、荻野駅北側にある花木が植栽されている雷神山花の森へ立ち寄る。花の森の木々の花はほぼ終わっていて、広い駐車場から鳥屋山の姿を眺めながら残った一個のおにぎりを頬張った。

帰路、米沢市街で少しだけ渋滞にはまったが、後はスムースに走行できて、明るい内に帰宅できた。
カタクリの花三昧の記憶に残る低山歩きだった。
GPS軌跡。


登山口まで舗装道路を登る。
道の脇にオトメエンゴサクが咲いていた。

漆窪登山口で女性登山者5名を乗せてきたジャンボタクシーは、遥々いわき市から来たらしい。
時刻表調べてみると、朝6時42分いわき発の列車に乗っても、荻野駅着は午後2時過ぎになってしまう。
マイカーがない方はタクシーに頼るしかないのが分かった。
漆窪登山口から畑地跡を登って行く。
地図から察すると右手のピークが第1見晴台のようだ。

畑地跡にはカタクリの花がたくさん咲いている。

パイプで作られた橋を渡る。
左手の木に力清水の標識がある。
小沢の細い流れが力清水のようだが、とても飲む気にならない沢水だし、水を汲みに降りる道もない。

道の脇に咲くカタクリ。
スギ林を通過する場所以外はずっと群生地が続く。


やがてカタクリ群生地の看板がある明るい雑木林に出る。
踏害を避けるために道の両脇はロープが張られている。

見事なカタクリの群生地。
花の密生度に濃淡があり、何度も立ち止まり、立ったり座ったりを繰り返して写真を撮る。


何度もスクワットを繰り返し、息を止めて撮影していると、頭がクラクラしてきた。

僅かに残る残雪を越えるとカタクリの群生地は終わる。

林道を2回横断すると、階段が設置された急坂の登りになる。
風のない登りで汗だくになり、途中長袖シャツを脱いでTシャツ一枚になった。

幹が割れた隙間にタチツボスミレが生えている。

急登が終わった先にある第1見晴台。
ここでザックを下ろして水分補給。
見晴台と言っても木々の隙間から飯豊の蒜場山方面が少し見えるだけだった。

ここから小さなアップダウンを繰り返す、新緑が萌える快適な縦走路が続く。

タムシバがあちこち咲いていた。

北側が望める場所に出た。
期待した飯豊連峰の姿は霞んでくっきり見えない。
眼下に阿賀川の流れも見える。

ヤマザクラが見ごろの時期を迎えていた。
山では今が花見の季節だ。

ヤマザクラの花越しに見た磐梯山。
かなりぼんやりと見えていたので、画像をかなり加工した。

道中、随所に咲いていたタチツボスミレ。

春の山歩きは心が癒される。

この山はブナの木が少なく、ミズナラやアカマツが主体の雑木林が続く。
太夫岳に近づくとようやく新緑のブナの木に出会えた。

下から見上げて、あまりの急登に唖然とした太夫岳への登り。
短い距離なのでゆっくり登る。

太夫岳(第2見晴台)に着く。
しかし現在、標識や看板に太夫岳の記載はない。

太夫岳から望む飯豊連峰。
前景が変わると少し異なった感じに見える。

太夫岳から見た鳥屋山。
以前登った時は手前の木が無く、はっきりと山の姿が見えていたが、現在はこんな感じ。

太夫岳の南側にひと際目立つオオヤマザクラの木があった。

道沿いに咲くナガハシスミレ。咲いている場所は少ない。

クロモジの花。

弘法清水分岐付近の東斜面に見えた残雪。
弘法清水は分岐から200mの距離にあるらしいが、細い沢水との情報があるため、今回は立ち寄らなかった。

短い急坂を登ると南斜面が稜線まで大規模に伐採されている場所に出る。
左手前の山は飯谷山のようだ。
右奥に薄く見えるのは志津倉山と同定した。

南西から西にかけて、既登・未登の山がずらりと並んでいる。
左から黒男山、木地夜鷹山、金凍山、大倉山、そして木の奥に御神楽岳も見えていた。
伐採以前は見えない山々だったろう。

軽沢分岐から僅かな距離で鳥屋山の山頂に着く。
軽沢方面は伐採地の真ん中を通るので、登る価値は無いと思う。

一等三角点が設置された山頂は2組4名の登山者が休憩していた。
標高の割に展望が開け、とても開放的な雰囲気に満ちた山頂だった。

越えてきた太夫岳の奥に見える飯豊連峰。

霞む磐梯山と猫魔ヶ岳。
画像をレタッチしてやっと見える状態。
吾妻連峰は肉眼でやっと見えた。

南東には明神ヶ岳(左)と博士山。
この画像の左に小野岳や大戸岳が見えていたが、これも霞が酷く写真にならない。

山頂のベンチに腰掛けて休憩しようと思ったが、風が強く寒いので止めた。
仕方なく少し往路を戻った所の伐採地の一角に、風を避けて休憩を取った。
軽くおにぎり一個食べた後、マスさんお手製の「バイカラーのマドレーヌ」を食べる。
レモン型で抹茶とココアの2色を重ねたマドレーヌで、中にクリが入っていて上品な味だった。

後は往路を戻るのみ。
最初は軽沢登山口へ下り、東側の林道を歩いてみようか、と思っていたが、伐採地を見た途端歩く気力がなくなった。
太夫岳の急な階段の登り返しは意外に楽に通過。
太夫岳山頂では往路で少し雲がかかっていた蒜場山(左)と烏帽子山が望めた。

第1見晴台の南側稜線の展望地から再び飯豊連峰を見る。
手前の斜面に陽の光が当たり、往路と少し違った感じに見えた。

またカタクリの群生地まで下ってきた。
往路は標準ズームレンズで撮影したが、帰路は90mmマクロレンズを使って撮影する。



下部の畑地跡まで下ると、キクザキイチリンソウに加えてアズマイチゲも咲いていた。

それ以上にたくさん咲いていたのはキバナノアマナ。
風で揺れるため、被写体ブレの失敗作を連発した。


畑地跡の下部で過去に山へ御一緒した郡山のSEIさん一行とすれ違う。
しばらくぶりにお会いし、お互いの近況を話し合った。
また何処かの山でお会いできる事を祈って別れる。
畑地跡にはツクシとノビルがたくさん生えていた。
ノビルは山菜だが、この地区は採取すると没収されるため一切採らない。

登山口まで下り、後は舗装道路を歩く。
オトメエンゴサクがたくさん咲いている。

駐車場に戻るが、相変わらず駐車場は空きだらけ。
その時、磐越西線を走るSLの汽笛が山峡に木霊した。
帰り道、鳥屋山の全景を眺めたくて、荻野駅北側にある花木が植栽されている雷神山花の森へ立ち寄る。花の森の木々の花はほぼ終わっていて、広い駐車場から鳥屋山の姿を眺めながら残った一個のおにぎりを頬張った。

帰路、米沢市街で少しだけ渋滞にはまったが、後はスムースに走行できて、明るい内に帰宅できた。
カタクリの花三昧の記憶に残る低山歩きだった。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (2)
このレポで初めて知った山と思ったら、分県登山ガイドにも新うつくしま百名山にもしっかり載っていました。いかにいい加減に読んでいたか判って反省です。
花と展望の素晴らしい山ですね。
福島県の山好きには有名な山なんですよ。
掲載写真の内容によって、特に花の有無の判断基準は変わりますね。
そこは編集者の匙加減なんです。
前に11月に登った時は普通の低山の評価でしたが、カタクリの最盛期に登ると最上級の山でした。