晴れの予報ながら高い山では強風が吹き荒れるため、27日は残雪の山に行く予定を変更して、福島県中通りの阿武隈山地の二山を歩いてきた。
【 4/27 移ヶ岳(994m)と鎌倉岳(967m) 福島・阿武隈山地 】
●移ヶ岳:瑞峰平登山口~移ヶ岳~東登山口~瑞峰平登山口
●鎌倉岳:鰍登山口~石切場跡~小塚コース分岐~鎌倉岳~小塚コース分岐~小塚登山口~鰍登山口
今回はマスさんとMさんが一緒。
最初は別名「美しが岳」とも呼ばれる端麗な山容の移ヶ岳に登る。
久しぶりに訪れた移ヶ岳の瑞峰平登山口までの道は、カーナビがないとたどり着くのが難しいと感じた。昔は地図片手に車を運転して登山口まで辿りついていたが、今は絶対に無理。
瑞峰平の駐車場に着くと、刈り払い機を積んだ軽トラがたくさん停車している。
5月3日に予定されている移ヶ岳の山開きに向けて、地域の方々が登山道整備を行うらしい。

【 4/27 移ヶ岳(994m)と鎌倉岳(967m) 福島・阿武隈山地 】
●移ヶ岳:瑞峰平登山口~移ヶ岳~東登山口~瑞峰平登山口
●鎌倉岳:鰍登山口~石切場跡~小塚コース分岐~鎌倉岳~小塚コース分岐~小塚登山口~鰍登山口
今回はマスさんとMさんが一緒。
最初は別名「美しが岳」とも呼ばれる端麗な山容の移ヶ岳に登る。
久しぶりに訪れた移ヶ岳の瑞峰平登山口までの道は、カーナビがないとたどり着くのが難しいと感じた。昔は地図片手に車を運転して登山口まで辿りついていたが、今は絶対に無理。
瑞峰平の駐車場に着くと、刈り払い機を積んだ軽トラがたくさん停車している。
5月3日に予定されている移ヶ岳の山開きに向けて、地域の方々が登山道整備を行うらしい。

瑞峰平から見た阿武隈山と吾妻連峰東部。
前日より遠望が利く感じ。しかし相変わらず風は強い。

前日より遠望が利く感じ。しかし相変わらず風は強い。

少しの間、カラマツの植林地を登って行く。
頭上にヤマザクラの大木が見事に花を咲かせていた。

移ヶ岳神社にお参りする。
坂上田村麻呂が戦勝のお礼に祠を建てたのが起源と言われる神社だ。

登山道は古い石切り出し用の道路を通るので歩きやすい。

登山道が左へ折れる場所から少しの間、ニリンソウの群生地が続いた。

朝8時20分過ぎなので花びらが完全に開いていない。
花に関してはまったく期待していない山だったので、このニリンソウの群落は嬉しかった。

やがて前方に移ヶ岳の山頂部が見えてくる。
直進すると石切場跡へ。
山頂は左手に見える標識から左折する。

石の切り出し用の道が終わり、普通の登山道に変わる。
北斜面にはイヌブナの木が多い。

山頂直下の小さな岩場や段差がある急坂に太いロープが設置されている。

そして二等三角点が置かれた山頂に着く。
南側は採石場の岩場が切れ落ちているため、非常に危ない。
注意しながら岩の上に上がり、360度の大展望を楽しむ。
北西に安達太良山と吾妻連峰東部の山々が見える。

安達太良山の左奥に磐梯山が見えていた。

北には麓山、口太山、木幡山。
右奥にこの日、山開きが行われている花塚山と霊山が霞む。

北東間近に日山。

東には尖った山容の鎌倉岳が特に目立つ。

そして南には阿武隈山地最高峰の大滝根山。
右奥に羽山と矢大臣山が見えていた。

下りは山頂北側を回り込む。

急斜面に張り付くように咲くヒメイチゲ。

南移への道を左へ見送り、右折して東登山口を目指す。
途中、山頂と絶壁の石切場跡が望める場所があった。

石切場跡へ行く分岐を直進すると土塁の上を歩くようになる。

賽の河原の標識が立つ広場。
展望はなく、岩がゴロゴロしている訳でもない。

登山道沿いに咲くエイザンスミレ。

春の山の花の定番タチツボスミレ。

マルバスミレも多く見かけた。

地元の登山道整備の方々とすれ違う。
そこには板状の奇岩が立っていた。

だいぶ下まで下ってきたところで南側が伐採された場所に出た。
彼方に高柴山、黒石山、鞍掛山が並んでいる。

片曽根山の裾野に広がる船引の街並み。
右手は鞍掛山、その奥に宇津峰が望める。

東登山口から舗装道路を歩いて瑞峰平へ戻る。
登山口にあった釣り堀は閉鎖されていて、立入禁止の柵が作られていた。
直ぐに車に乗り込み、次の山・鎌倉岳に向かう。
移ヶ岳のGPS軌跡。

再びカーナビで鰍登山口を目的地に設定し、車を走らせた。
常磐町の街中から北へ分岐する県道を走っていると、山根地区から目指す鎌倉岳が見えた。

鰍登山口の約300m位南側に鎌倉岳登山者用駐車場が設けられていたので、そこに駐車。

頭上にヤマザクラの大木が見事に花を咲かせていた。

移ヶ岳神社にお参りする。
坂上田村麻呂が戦勝のお礼に祠を建てたのが起源と言われる神社だ。

登山道は古い石切り出し用の道路を通るので歩きやすい。

登山道が左へ折れる場所から少しの間、ニリンソウの群生地が続いた。

朝8時20分過ぎなので花びらが完全に開いていない。
花に関してはまったく期待していない山だったので、このニリンソウの群落は嬉しかった。

やがて前方に移ヶ岳の山頂部が見えてくる。
直進すると石切場跡へ。
山頂は左手に見える標識から左折する。

石の切り出し用の道が終わり、普通の登山道に変わる。
北斜面にはイヌブナの木が多い。

山頂直下の小さな岩場や段差がある急坂に太いロープが設置されている。

そして二等三角点が置かれた山頂に着く。
南側は採石場の岩場が切れ落ちているため、非常に危ない。
注意しながら岩の上に上がり、360度の大展望を楽しむ。
北西に安達太良山と吾妻連峰東部の山々が見える。

安達太良山の左奥に磐梯山が見えていた。

北には麓山、口太山、木幡山。
右奥にこの日、山開きが行われている花塚山と霊山が霞む。

北東間近に日山。

東には尖った山容の鎌倉岳が特に目立つ。

そして南には阿武隈山地最高峰の大滝根山。
右奥に羽山と矢大臣山が見えていた。

下りは山頂北側を回り込む。

急斜面に張り付くように咲くヒメイチゲ。

南移への道を左へ見送り、右折して東登山口を目指す。
途中、山頂と絶壁の石切場跡が望める場所があった。

石切場跡へ行く分岐を直進すると土塁の上を歩くようになる。

賽の河原の標識が立つ広場。
展望はなく、岩がゴロゴロしている訳でもない。

登山道沿いに咲くエイザンスミレ。

春の山の花の定番タチツボスミレ。

マルバスミレも多く見かけた。

地元の登山道整備の方々とすれ違う。
そこには板状の奇岩が立っていた。

だいぶ下まで下ってきたところで南側が伐採された場所に出た。
彼方に高柴山、黒石山、鞍掛山が並んでいる。

片曽根山の裾野に広がる船引の街並み。
右手は鞍掛山、その奥に宇津峰が望める。

東登山口から舗装道路を歩いて瑞峰平へ戻る。
登山口にあった釣り堀は閉鎖されていて、立入禁止の柵が作られていた。
直ぐに車に乗り込み、次の山・鎌倉岳に向かう。
移ヶ岳のGPS軌跡。

再びカーナビで鰍登山口を目的地に設定し、車を走らせた。
常磐町の街中から北へ分岐する県道を走っていると、山根地区から目指す鎌倉岳が見えた。

鰍登山口の約300m位南側に鎌倉岳登山者用駐車場が設けられていたので、そこに駐車。

旧中野区常葉少年自然の家の建物は2024年11月からKNOCKOUTトレーニングキャンプ常葉が運営している。様々な格闘技のトレーニング施設で宿泊も可能らしい。道理で建物の下にあった大きな駐車場が使用できなくなった理由が分かった。

建物の手前、左手に鰍登山口がある。
簡単なイラストマップ看板が立っているので見逃すことはない。

登山道はしばらく暗いスギ林の中を登り調子に進む。

ヒノキの植林地に変わると、山側に大きな岩が累々と転がっていて、単調な風景のアクセントとなっている。

伐採したヒノキのチェンソーアートが数箇所あった。

上部に簡易水道施設が見える場所一帯はニリンソウの群生地になっていた。
この山でもニリンソウが見られ嬉しくなる。


やがて右手から萩平コースが合流し、その先に広い石切場跡がある。
この先、山頂まで標高差220mの急坂が待っているので、石に腰掛けて休憩を取る。

登り始めからロープが随所に設置された急坂になる。
左下に湧き水の水場があり、飲んでみたら冷たくて美味しかった。

急な登山道沿いにマルバスミレがたくさん咲いている。
足場が悪くてマクロレンズに交換できないため、標準ズームで撮った。

それに加えてエイザンスミレも群生していて、辛い登りの一服の清涼剤になった。

斜面左手の尾根に突き出た岩塔を眺めながら登る。

標高差で100m以上登るとブナの木が出てきた。

ようやく平坦な場所に出ると「山頂まで85m」の掠れた標識があった。
ここを左折して山頂を目指す。

山頂北側へ回り込み、最後は急な足場の悪い木段を一気に登る。

そして天日鷲神社の石祠が祀られた鎌倉岳山頂に到着。
狭い山頂に2組5名の登山者が休憩していた。

山頂は強い北西風が吹き荒れ、ゆっくり休憩できる状態ではない。
取り合えず四周に広がる大観を写真に収める。
南西には蓬田岳、高柴山、黒石山、鞍掛山、そして片曽根山が見える。

西側の岩峰の奥に、先ほど登ったばかりの移ヶ岳が見えている。
手前の平頂は殿上山。

北側は麓山、口太山、平らな日山、その右に竜子山が見える。

北東の五十人山は木々が少し邪魔に見えにくい。
そして南には桧山と大滝根山が近い。

強風を避けて、山頂東側の岩陰で休憩した。
マスさんお手製のケーキ「桜のフランクフルタークランツ」。
桜風味のとても濃厚な美味しいバターケーキなので、3人でペロリとすべて食べてしまった。
温かいコーヒーを飲んで落ち着いてから下山の途につく。

山頂東側の分岐を左折。
雑木林が続く小塚コースをのんびり下る。

胎内くぐり風の岩場を通過。

ここでこの日初めてアケボノスミレを見る。
鮮やかなピンクが美しい。

途中から登山道は急坂になる。
湿っている箇所もあり。滑らない様に慎重に歩を進める。
やがて暗いスギ林の中に入る。
林床にヒトリシズカの花が咲いている。

道がほぼ平らになったところでスギ林を抜け、田んぼの脇に出る。

やがて市道に出たところが実質的な小塚登山口でだが、付近に駐車できる場所はない。
県道154号に出て、登ってきた鎌倉岳を左手に眺めながら、歩道のない道を南へ約1.4km歩くと鰍登山口の登山者用駐車場に着いた。。

GW期間中にも関わらず、どちらの山も人が少なく静かな山で良かったと思う。
しかし山頂での強風を考えると、残雪の山に行かず正解だったかなと思う。
鎌倉岳のGPS軌跡。

帰路、東北中央道霊山ICそばにある道の駅りょうぜんに立ち寄り、久しぶりに伊達の鶏釜飯(980円)を食べた。午後2時過ぎに行ったのでレストランの混雑は終わり、ゆっくり食事できたが、売店やジェラート売場がとても混んでいた。


建物の手前、左手に鰍登山口がある。
簡単なイラストマップ看板が立っているので見逃すことはない。

登山道はしばらく暗いスギ林の中を登り調子に進む。

ヒノキの植林地に変わると、山側に大きな岩が累々と転がっていて、単調な風景のアクセントとなっている。

伐採したヒノキのチェンソーアートが数箇所あった。

上部に簡易水道施設が見える場所一帯はニリンソウの群生地になっていた。
この山でもニリンソウが見られ嬉しくなる。


やがて右手から萩平コースが合流し、その先に広い石切場跡がある。
この先、山頂まで標高差220mの急坂が待っているので、石に腰掛けて休憩を取る。

登り始めからロープが随所に設置された急坂になる。
左下に湧き水の水場があり、飲んでみたら冷たくて美味しかった。

急な登山道沿いにマルバスミレがたくさん咲いている。
足場が悪くてマクロレンズに交換できないため、標準ズームで撮った。

それに加えてエイザンスミレも群生していて、辛い登りの一服の清涼剤になった。

斜面左手の尾根に突き出た岩塔を眺めながら登る。

標高差で100m以上登るとブナの木が出てきた。

ようやく平坦な場所に出ると「山頂まで85m」の掠れた標識があった。
ここを左折して山頂を目指す。

山頂北側へ回り込み、最後は急な足場の悪い木段を一気に登る。

そして天日鷲神社の石祠が祀られた鎌倉岳山頂に到着。
狭い山頂に2組5名の登山者が休憩していた。

山頂は強い北西風が吹き荒れ、ゆっくり休憩できる状態ではない。
取り合えず四周に広がる大観を写真に収める。
南西には蓬田岳、高柴山、黒石山、鞍掛山、そして片曽根山が見える。

西側の岩峰の奥に、先ほど登ったばかりの移ヶ岳が見えている。
手前の平頂は殿上山。

北側は麓山、口太山、平らな日山、その右に竜子山が見える。

北東の五十人山は木々が少し邪魔に見えにくい。
そして南には桧山と大滝根山が近い。

強風を避けて、山頂東側の岩陰で休憩した。
マスさんお手製のケーキ「桜のフランクフルタークランツ」。
桜風味のとても濃厚な美味しいバターケーキなので、3人でペロリとすべて食べてしまった。

温かいコーヒーを飲んで落ち着いてから下山の途につく。

山頂東側の分岐を左折。
雑木林が続く小塚コースをのんびり下る。

胎内くぐり風の岩場を通過。

ここでこの日初めてアケボノスミレを見る。
鮮やかなピンクが美しい。

途中から登山道は急坂になる。
湿っている箇所もあり。滑らない様に慎重に歩を進める。
やがて暗いスギ林の中に入る。
林床にヒトリシズカの花が咲いている。

道がほぼ平らになったところでスギ林を抜け、田んぼの脇に出る。

やがて市道に出たところが実質的な小塚登山口でだが、付近に駐車できる場所はない。
県道154号に出て、登ってきた鎌倉岳を左手に眺めながら、歩道のない道を南へ約1.4km歩くと鰍登山口の登山者用駐車場に着いた。。

GW期間中にも関わらず、どちらの山も人が少なく静かな山で良かったと思う。
しかし山頂での強風を考えると、残雪の山に行かず正解だったかなと思う。
鎌倉岳のGPS軌跡。

帰路、東北中央道霊山ICそばにある道の駅りょうぜんに立ち寄り、久しぶりに伊達の鶏釜飯(980円)を食べた。午後2時過ぎに行ったのでレストランの混雑は終わり、ゆっくり食事できたが、売店やジェラート売場がとても混んでいた。

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コメント一覧 (2)
伊達の鶏釜飯も懐かしい。
花に関しては期待していなかったので、たくさん咲いていて嬉しくなりました。
伊達の鶏釜飯は久しぶりに食べました。美味しかったです。