5月3日は福島県南部の矢祭山と檜山に行ってきた。
2007年11月に一度登っている山だが、うつくしま百名山に選定されしばらく経っているので、登山道の様子はかなり変わっていると思う。
【 5/3 矢祭山(383m)と檜山(510m) 福島・阿武隈山地 】
矢祭山駅前駐車場~月見橋~登山道入口~矢祭山~天道塚~日月岩~南側の登山道入口~矢祭山駅前駐車場~あゆの吊り橋~夢想滝~杉コース入口~林道出合~檜山登山道入口~檜山~檜山登山道入口~松コース入口~分岐~展望台~あゆの吊り橋~矢祭山駅前駐車場
GW後半の初日なので東北道の下り線は走行車両に途切れはないが、上り線は意外に空いていた。
あぶくま道の矢吹中央ICから下道で水郡線矢祭山駅へ向かう。
ゆっくりペースの大型トラックが何台も前を走っていたが、基本的に信号が少ない道なので、予定より早く矢祭山駅に着いた。
登山者はあゆの吊り橋に近い場所に駐車するような掲示がされていたが、誘導員は矢祭山駅前駐車場に停めてもいいですよ、と言っているので、まだ空きだらけの駐車場に乗り入れた。
駅前には数軒の土産店があり、その建物の南側から入山する。

2007年11月に一度登っている山だが、うつくしま百名山に選定されしばらく経っているので、登山道の様子はかなり変わっていると思う。
【 5/3 矢祭山(383m)と檜山(510m) 福島・阿武隈山地 】
矢祭山駅前駐車場~月見橋~登山道入口~矢祭山~天道塚~日月岩~南側の登山道入口~矢祭山駅前駐車場~あゆの吊り橋~夢想滝~杉コース入口~林道出合~檜山登山道入口~檜山~檜山登山道入口~松コース入口~分岐~展望台~あゆの吊り橋~矢祭山駅前駐車場
GW後半の初日なので東北道の下り線は走行車両に途切れはないが、上り線は意外に空いていた。
あぶくま道の矢吹中央ICから下道で水郡線矢祭山駅へ向かう。
ゆっくりペースの大型トラックが何台も前を走っていたが、基本的に信号が少ない道なので、予定より早く矢祭山駅に着いた。
登山者はあゆの吊り橋に近い場所に駐車するような掲示がされていたが、誘導員は矢祭山駅前駐車場に停めてもいいですよ、と言っているので、まだ空きだらけの駐車場に乗り入れた。
駅前には数軒の土産店があり、その建物の南側から入山する。

今回は矢祭山から天道塚まで時計回りに周回するため、最初に月見橋を渡る。

登山道入口まで山腹を周回する探鳥路を登る。
谷の対岸に日月岩が見える。

ヤマツツジが見ごろを迎えている探鳥路。
残念ながらトウゴクミツバツツジの花は前日の強い雨で散ってしまった。

撮影スポットがある急な小径を登って行くと、岩場のところで行き止まりになる。
そこから北側の怪異な岩塔が見えていた。

探鳥路に戻り、階段が続く急坂を登って行くとあゆの吊り橋と檜山が望める撮影スポットに出た。

登山道の分岐には道標が設置され、見落とすことはないであろう。
2007年に歩いた時は踏み跡程度の道しかなかったが、現在は歩く人も増え、道形はしっかりしている。

ヤマツツジ咲く山頂直下の登り。

矢祭山の山頂に到着。
ベンチがあり、南側と西側の展望が開ける。
南側には久慈川に沿った集落と、茨木県の名も知らぬ山々が連なっている。

西には矢祭山の最高点の天道塚のピークが望める。
奥に見えるのは八溝山の高笹山のようだ。

少し下って、北側が伐採された急な尾根を登る。
右上にTVの共聴アンテナが建つ場所が天道塚の山頂だ。

天道塚の山頂に着く。
天道塚と雷神社の二つの石碑が置かれている。
それを囲むようにたくさんのベンチが設置されていた。

天道塚から見る東側の展望が素晴らしい。
空気が澄んでいれば南西に富士山も見えるようだが、この日は霞んで見えなかった。

東側眼下に矢祭山のピークも見える。

天道塚からスギ林の急坂を南へ下る。
途中から尾根の右手が雑木林になるが、左手はスギ林なので、登りで使ったら面白みに欠けるだろう。
途中、日月岩へ行く道が分かれるので、立ち寄ってみた。
日月岩の先端に立つと高度感抜群だ。

日月岩から矢祭山を見る。


ヤマツツジと咲き残ったトウゴクミツバツツジ。

ツツジの斜面からあゆの吊り橋と檜山を見る。
同じ駐車地点から二山登れるのは効率がイイ。

関東に近い山は木々の緑が濃くなった。

登山道から探鳥路に出る。
この付近はツツジ見物の観光客が登ってきていた。

いったん車に戻り、昼食をザックに補充して檜山への登山開始。
水郡線を横断するとあゆの吊り橋の駐車場に出る。
そこに建っているルートマップを見て、登山コースの概要を記憶する。
これと似た以前の看板が登山ルート上に設置されているが、内容が少し違っているので注意が必要だ。

東側から見た矢祭山駅。
駅からハイキングにぴったりの山だ。

改修作業が終わったばかりのあゆの吊り橋。
鉄部が塗装され、踏板も新しいものに交換されていた。

心地よい5月の風を受けながらあゆの吊り橋を渡る。
朝は強い北風が吹いていたが、時間の経過とともに風は弱くなってきた。

吊り橋の上から見た久慈川。
前日の雨で増水し濁っている。

最初、谷の奥にある夢想滝を見にいく。

深山幽谷の趣きがある夢想滝。
左手の上部にある不動尊は参道が老朽化したため通行禁止になっていた。

滝の下流、右岸の岩壁の下に祀られた乙女観音。
300年前の江戸時代初期の石像というから奥の小さな石仏が乙女観音だと思う。

さらに渓谷を少し戻った左手に檜山の登山口がある。
急な階段を登ると東屋があり、矢祭山駅と矢祭山が望めた。

東屋の近くに咲いていたシロヤシオ。

階段のある急坂は疲れる。
ある程度歩幅が合っているのが救いか。

乙女ヶ越と呼ばれる岩場へ行く道を右に見送ると、コースはいったん夢想滝上流の谷まで下る。
鉄製の超急な階段を下り、水量が少ない沢を渡る。

そこからアカマツ混じりの雑木林の登りが続く。

途中からスギの造林地に変わると、林床にチゴユリの花を多く見かけるようになった。
杉コースと呼ばれる所以か。

林道に出合い、次の登山道入口までしばらく林道を歩く。
途中、右へ分かれる道は「つつじコース」だ。

次に友情の森、松コースの分岐を左に見て、ツツジ咲く林道の歩きが続く。

林道歩きに少し飽きた頃、ようやく登山道の入口に着いた。

登山道は子供連れでも歩けるほど良く整備されている。
途中、北側が見渡せる場所もあり、水分補給で少し休憩を取った。

見た目、丸太の階段に見えるが、直登でなく緩く登れる様に考えられて木が置かれている。
整備されている方の心の優しさを実感した。

こんな早い時期にギンリョウソウを見たのは初めてかもしれない。

稜線に出ると優しいお顔の石仏がお出迎えしてくれる。

直ぐに多賀神社のあるピークに着く。

そのピークは西側から北側の展望が広がり、高笹山(左)と大笹山、そして手前に矢祭山が見渡せた。
ここは日光の男体山や女峰山が見えるらしいが、山に雲がかかってしまい確認できなかった。

ブナの木が生える稜線を西へ80m進むと、より展望の良い檜山の山頂に着く。
テーブルやベンチが置かれ、景色を眺めながら休憩できる最高の場所だ。

南東には奥久慈男体山や月居山など岩っぽい山々が連なっている。

北側は久慈川の流れに沿って矢祭町などの街並みが続いている。
空気が澄んでいれば磐梯山や安達太良山、吾妻連峰も見えるだろうが、この時は霞んで見えない。

檜山から見た高笹山(右)とその左奥に八溝山。

登っている時に約10名の登山者とスライドしたが、山頂には誰もおらず貸し切り状態だった。
ベンチに腰掛けマスさんお手製のケーキ「レモンのドームケーキ」を食べる。
生クリームのケーキで、レモンの酸味と甘みがマッチした美味しいケーキだった。

山頂から林道まで下る途中で、登ってくる10名ぐらいの登山者とスライドする。
林道の途中にある松コース(友情の森)分岐を右折。
咲き残りのトウゴクミツバツツジを眺めながら、アカマツが生える尾根を登り返す。

小さなピークから檜山を振り返る。
左のピークが多賀神社、中央の林が切れた場所が檜山山頂だ。

三か所の分岐は左へ進み、松コースから外れる。
ときどきヤマツツジの花が咲いていて、緑一色の世界にとても映える。

一部壊れた東屋の先に展望台が現れる。
矢祭山の日月岩の上から確認していた建物だ。

小松の生えるヤセた尾根を下る。
ザレた道の上に砂を入れた袋が設置され歩きやすい。

満開のシロヤシオがまた出てきた。
今年はツツジ科の花の花つきがとても良く、今後の山に期待が広がる。

つつじコースが合流した先で小さな沢沿いを歩く。

久慈川左岸の絶壁の下を通過してあゆの吊り橋へ向かう。

鉄の階段を登り、矢祭山を正面に眺めながらあゆの吊り橋を渡って車に戻った。

ヤマツツジ以外の花は少ない山だったが、各々の山頂からの景色が素晴らしく、二つの山をセットで登る事で価値が増す山と感じた。
帰路は特に東北道下りの渋滞やのろのろ運転を懸念したが、多少走行車両は多いながらも、渋滞に巻き込まれることなく帰宅できたので助かった。
やはりGWは有名観光地から外れた山を目指すのがストレスなく良いと思う。
GPS軌跡。


登山道入口まで山腹を周回する探鳥路を登る。
谷の対岸に日月岩が見える。

ヤマツツジが見ごろを迎えている探鳥路。
残念ながらトウゴクミツバツツジの花は前日の強い雨で散ってしまった。

撮影スポットがある急な小径を登って行くと、岩場のところで行き止まりになる。
そこから北側の怪異な岩塔が見えていた。

探鳥路に戻り、階段が続く急坂を登って行くとあゆの吊り橋と檜山が望める撮影スポットに出た。

登山道の分岐には道標が設置され、見落とすことはないであろう。
2007年に歩いた時は踏み跡程度の道しかなかったが、現在は歩く人も増え、道形はしっかりしている。

ヤマツツジ咲く山頂直下の登り。

矢祭山の山頂に到着。
ベンチがあり、南側と西側の展望が開ける。
南側には久慈川に沿った集落と、茨木県の名も知らぬ山々が連なっている。

西には矢祭山の最高点の天道塚のピークが望める。
奥に見えるのは八溝山の高笹山のようだ。

少し下って、北側が伐採された急な尾根を登る。
右上にTVの共聴アンテナが建つ場所が天道塚の山頂だ。

天道塚の山頂に着く。
天道塚と雷神社の二つの石碑が置かれている。
それを囲むようにたくさんのベンチが設置されていた。

天道塚から見る東側の展望が素晴らしい。
空気が澄んでいれば南西に富士山も見えるようだが、この日は霞んで見えなかった。

東側眼下に矢祭山のピークも見える。

天道塚からスギ林の急坂を南へ下る。
途中から尾根の右手が雑木林になるが、左手はスギ林なので、登りで使ったら面白みに欠けるだろう。
途中、日月岩へ行く道が分かれるので、立ち寄ってみた。
日月岩の先端に立つと高度感抜群だ。

日月岩から矢祭山を見る。

矢祭神社へ行く道を右へ見送り、左折してツツジ咲く斜面を下る。

ヤマツツジと咲き残ったトウゴクミツバツツジ。

ツツジの斜面からあゆの吊り橋と檜山を見る。
同じ駐車地点から二山登れるのは効率がイイ。

関東に近い山は木々の緑が濃くなった。

登山道から探鳥路に出る。
この付近はツツジ見物の観光客が登ってきていた。

いったん車に戻り、昼食をザックに補充して檜山への登山開始。
水郡線を横断するとあゆの吊り橋の駐車場に出る。
そこに建っているルートマップを見て、登山コースの概要を記憶する。
これと似た以前の看板が登山ルート上に設置されているが、内容が少し違っているので注意が必要だ。

東側から見た矢祭山駅。
駅からハイキングにぴったりの山だ。

改修作業が終わったばかりのあゆの吊り橋。
鉄部が塗装され、踏板も新しいものに交換されていた。

心地よい5月の風を受けながらあゆの吊り橋を渡る。
朝は強い北風が吹いていたが、時間の経過とともに風は弱くなってきた。

吊り橋の上から見た久慈川。
前日の雨で増水し濁っている。

最初、谷の奥にある夢想滝を見にいく。

深山幽谷の趣きがある夢想滝。
左手の上部にある不動尊は参道が老朽化したため通行禁止になっていた。

滝の下流、右岸の岩壁の下に祀られた乙女観音。
300年前の江戸時代初期の石像というから奥の小さな石仏が乙女観音だと思う。

さらに渓谷を少し戻った左手に檜山の登山口がある。
急な階段を登ると東屋があり、矢祭山駅と矢祭山が望めた。

東屋の近くに咲いていたシロヤシオ。

階段のある急坂は疲れる。
ある程度歩幅が合っているのが救いか。

乙女ヶ越と呼ばれる岩場へ行く道を右に見送ると、コースはいったん夢想滝上流の谷まで下る。
鉄製の超急な階段を下り、水量が少ない沢を渡る。

そこからアカマツ混じりの雑木林の登りが続く。

途中からスギの造林地に変わると、林床にチゴユリの花を多く見かけるようになった。
杉コースと呼ばれる所以か。

林道に出合い、次の登山道入口までしばらく林道を歩く。
途中、右へ分かれる道は「つつじコース」だ。

次に友情の森、松コースの分岐を左に見て、ツツジ咲く林道の歩きが続く。

林道歩きに少し飽きた頃、ようやく登山道の入口に着いた。

登山道は子供連れでも歩けるほど良く整備されている。
途中、北側が見渡せる場所もあり、水分補給で少し休憩を取った。

見た目、丸太の階段に見えるが、直登でなく緩く登れる様に考えられて木が置かれている。
整備されている方の心の優しさを実感した。

こんな早い時期にギンリョウソウを見たのは初めてかもしれない。

稜線に出ると優しいお顔の石仏がお出迎えしてくれる。

直ぐに多賀神社のあるピークに着く。

そのピークは西側から北側の展望が広がり、高笹山(左)と大笹山、そして手前に矢祭山が見渡せた。
ここは日光の男体山や女峰山が見えるらしいが、山に雲がかかってしまい確認できなかった。

ブナの木が生える稜線を西へ80m進むと、より展望の良い檜山の山頂に着く。
テーブルやベンチが置かれ、景色を眺めながら休憩できる最高の場所だ。

南東には奥久慈男体山や月居山など岩っぽい山々が連なっている。

北側は久慈川の流れに沿って矢祭町などの街並みが続いている。
空気が澄んでいれば磐梯山や安達太良山、吾妻連峰も見えるだろうが、この時は霞んで見えない。

檜山から見た高笹山(右)とその左奥に八溝山。

登っている時に約10名の登山者とスライドしたが、山頂には誰もおらず貸し切り状態だった。
ベンチに腰掛けマスさんお手製のケーキ「レモンのドームケーキ」を食べる。
生クリームのケーキで、レモンの酸味と甘みがマッチした美味しいケーキだった。

山頂から林道まで下る途中で、登ってくる10名ぐらいの登山者とスライドする。
林道の途中にある松コース(友情の森)分岐を右折。
咲き残りのトウゴクミツバツツジを眺めながら、アカマツが生える尾根を登り返す。

小さなピークから檜山を振り返る。
左のピークが多賀神社、中央の林が切れた場所が檜山山頂だ。

三か所の分岐は左へ進み、松コースから外れる。
ときどきヤマツツジの花が咲いていて、緑一色の世界にとても映える。

一部壊れた東屋の先に展望台が現れる。
矢祭山の日月岩の上から確認していた建物だ。

小松の生えるヤセた尾根を下る。
ザレた道の上に砂を入れた袋が設置され歩きやすい。

満開のシロヤシオがまた出てきた。
今年はツツジ科の花の花つきがとても良く、今後の山に期待が広がる。

つつじコースが合流した先で小さな沢沿いを歩く。

久慈川左岸の絶壁の下を通過してあゆの吊り橋へ向かう。

鉄の階段を登り、矢祭山を正面に眺めながらあゆの吊り橋を渡って車に戻った。

ヤマツツジ以外の花は少ない山だったが、各々の山頂からの景色が素晴らしく、二つの山をセットで登る事で価値が増す山と感じた。
帰路は特に東北道下りの渋滞やのろのろ運転を懸念したが、多少走行車両は多いながらも、渋滞に巻き込まれることなく帰宅できたので助かった。
やはりGWは有名観光地から外れた山を目指すのがストレスなく良いと思う。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (4)
「GWは有名観光地から外れた山を目指すのがストレスなく良いと思う。」本当にその通りですね。
冬場はより遠望が利くのでしょうね。その季節なら富士山が見えるかもしれません。
この日は全然渋滞にはまらず走行できましたが、昨日行った山では、帰りの国道48号・関山街道で完全に渋滞に掴まりました。
今年はツツジの当たり年でしょうか。楽しみです。
二山をセットで登ると面白みが増す不思議な山です。
ツツジと紅葉の季節がねらい目ですね。
今年は自宅の庭のツツジ全ての花つきが良いです。
シロヤシオの咲く時期が待ち遠しいです。