ヒメシャガの花を見に白沢五山の箱ノ倉山と前山を周回してきた。
2年前の5月9日に歩いた時はほとんど開花していなかったので、10日ほど行く日を後ろ倒しにしてみた。
このところ一日起きに雨が降っているため、花びらの状態が気になるが・・・

【 5/19 箱ノ倉山(349m)から前山(346m)宮城・仙台市近郊 
JR仙山線白沢駅~箱ノ倉山登山口~箱ノ倉山~三方分れ~ゴロ山~三方分れ~前山~牛頭天王神社~鳥居~JR仙山線白沢駅

赤生木地区の田植えが終わった田んぼ越しに前山と箱ノ倉山を見る。
前日より気温は低いが日向は暑さを感じる。
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頑丈なフェンスが取り囲む新堤から箱ノ倉山を望む。
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車の通行が禁止されている車道沿いに咲くタニウツギ
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ニガナもたくさん咲いている。
この花を見ると梅雨が近づいていることが分かる。
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道半ポンプ場の右手から箱ノ倉山の登山道に入る。
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少し登るとお目当てのヒメシャガが出てきた。
この花は宮城県のレッドデータブックに準絶滅危惧種に指定されているが、戸神山から青葉山に至る山稜にたくさん咲いているので、どういう経緯で準絶滅危惧種に登録されたかは不明だ。
まあたくさん咲いていると言っても盗掘はご法度である。
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流石に何回か雨に当たった花びらは萎れている。
半日陰では未だ蕾も多い。
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送電線巡視路の下に出た。
西に戸神山が見える。
展望が開ける場所が非常に少ない白沢五山にあって貴重な展望地だ。
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送電線巡視路の草地に群生するヒメシャガ。
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送電線巡視路を横切ると雑木林に入る。
キバナイカリソウの花は終わっていて、マルバダケブキの蕾が開き始めている。
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明るい雑木林の中を歩く。
この山域はヒメシャガの他に山野草は少ない。
今咲いているのはチゴユリばかり。
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箱ノ倉山の分岐で単独の男性と出合った。
私と逆コースを歩いている模様で、箱ノ倉山山頂まで一緒に歩いた。
この山はかつて上愛子小学校の生徒が学校登山で登っていたようだが、今は登山記念の標柱もいっさい取り外され、学校登山は行われていないようだ。
その証拠として、笹薮が登山道を隠している場所も出ている。
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山頂から北へ少し下った場所は上愛子小学校が眼下に望める場所であったが、今は木々が伸びてしまい、太陽光発電施設に変わってしまった畑前草地が見えるだけになった。
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箱ノ倉山の山頂で少し休憩した後、ゴロ山へ向かう。
一か所、ヒメシャガが群生している場所がある。
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みやぎ里山文庫の源兵衛さんが設置した三方分れの標識はかなり掠れてしまった。
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ゴロ山へショートカットする道に気がつき、そこを登ると、ヒノキの峰とゴロ山の鞍部に出た。

ゴロ山の山頂は木々が伸び、葉が茂ったグリーンシーズンはあまり展望が望めないピークになった。
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木々の間から辛うじて後白髪山と三峰山が見えるのみ。
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山頂広場の隅にアブラツツジが咲いている。
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ゴロ山の山頂で軽い昼食を取った後、いったん五郎峠へ寄り道する。
ここの標識も地面に落ちて立てかけてあった。
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五郎峠付近に咲いていたササバギンランの花は一株も無くなってしまった。
気落ちして前山へ向かう。

ウコンウツギの花が少しだけ咲いている。
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前山山頂には三角点がなく、木々に囲まれ景色は見えない。
山と彫られた石柱があり、新たにご覧の山名板がついていた。
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エナガの巣が近くにあるのだろうか?
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前山の登山道沿いに咲くヒメシャガ
この付近の花は終盤で、萎れた花びらが多かった。
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本殿が鞘堂に納められた牛頭天王神社に参拝する。
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明治時代の年代が刻まれた石灯篭
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お長床から岩混じりの急坂を下ると、傾斜が非常にきつい石段が出てくる。
ステップが狭く急なので、左手の巻道を使って石段の下に降り立った
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牛頭天王神社の石鳥居。
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鳥居の先にイノシシ避けの鉄製のゲートがある。
よく観察すると楽に開けられるので、横の細いフェンスを踏んで乗り越えてはいけない。
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ハルジョンの咲く草地の奥に泉ヶ岳が見える。
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白沢五山の真ん中に位置する岩垂山を振り返る。
東端の大森山山頂の三等三角点はゼオライト採掘のため消失してしまった。
2024年12月30日の国土地理院の調査で、三角点は亡失となっている。
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この日のヒメシャガは日当たりが良く、標高が低い場所は終盤。
日陰で標高が高い場所は見ごろの状態だった。
少しでも萎れた花びらがあると、写真映えしない花なので、数日早いタイミングで来るべきだったと思う。でも道中たくさん咲いている状態を見れたので満足している。

GPS軌跡。

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