今年の山と高原地図の登山道調査は前森高原から禿岳を往復するコースを選んだ。
昨年は4月から調査を開始したが、今年は遅くまで残雪が残り、登山道が雪で隠れているため、開始時期が遅れてしまった。
【 5/23 禿岳(1261m) 山形・神室連峰 】
前森高原(銚子)登山口~二又のヒノキアスナロの巨木~岩場の巻道~禿岳(往復)
前回、このコースの調査は2021年7月に行った。
その時は登山道を夏草が隠し、歩きにくい状況であったが、今回はいかがなものであろうか。
前森高原(銚子)登山口に至る林道は、前回イタドリの葉が林道に張り出し、運転が大変だったので、今回は前森高原の牧場跡の外れのスペースに車を停めた。その地点から登山口まで約1.2km歩く。

昨年は4月から調査を開始したが、今年は遅くまで残雪が残り、登山道が雪で隠れているため、開始時期が遅れてしまった。
【 5/23 禿岳(1261m) 山形・神室連峰 】
前森高原(銚子)登山口~二又のヒノキアスナロの巨木~岩場の巻道~禿岳(往復)
前回、このコースの調査は2021年7月に行った。
その時は登山道を夏草が隠し、歩きにくい状況であったが、今回はいかがなものであろうか。
前森高原(銚子)登山口に至る林道は、前回イタドリの葉が林道に張り出し、運転が大変だったので、今回は前森高原の牧場跡の外れのスペースに車を停めた。その地点から登山口まで約1.2km歩く。

このコースは登山口から山頂まで約2.1kmの距離しかないが、標高差は800mもある、非常に急な道だ。今回は体力があり、急登に強いmaronnさんが同行する。
登山道から直ぐに急坂が始まるため、林道歩きは良いウォーミングアップになった。
登り始めるとブナの巨木が門番に様に立っている。

尾根に出るとヒノキアスナロの原生林の中を急登する。

アガリコのブナの巨木。

ヒノキアスナロとブナ、そしてミズナラの巨木が林立するヤセ尾根を登る。
前日降った雨で湿った木の根が滑る。

770m独標手前にある二又のヒノキアスナロの巨木。
赤い木肌が印象的な木だ。

登山道は緩急取り交ぜて一本尾根をずっと辿る。
花は少ないルートであるが、森の美しさを堪能できるコースだと思う。
しかし何度登ってもキツイい感じは否めない。

ブナの木々の間から最上町の中心部が見下ろせた。

やがて花立峠から登るルートの稜線が見えてくる。

南側に翁山と船形山(左奥)。
過去、尾根の西側に伐採が入り、神室連峰が見える場所もあったが、今回は手前の木々が伸びてしまい、木々の間からその存在が分かるのみになってしまった。

東側の矢櫃沢右岸の険しい山肌を見下ろす。
こんな風景を見ていると禿岳が広義では神室連峰の一座を納得できる。

尾根の途中に張り出した岩場を避けるため左手の斜面に迂回するが、この箇所がちょっと危ない。
いったん足場の悪い斜面をトラバースし、ロープが設置された岩混じりの急坂を一気に登る。
一か所、手掛かりに乏しいところがあり、慎重な行動が要求される。

ピンクのムラサキヤシオ。

巻道が終わると再び東側の展望が開けた尾根を登る。

矢櫃沢左岸の緑したたる尾根。

この写真を撮った地点は風が止まっていたため、ブユの大群が集ってきた。
この日は虫よけなどの対策を一切せず、顔の周りを飛び交うブユに閉口した。
写真はブユを消してアップしている。

登山道が灌木帯に出ると、東に小柴山と鍋倉山が見えてくる。

振り返ると最上盆地の景色が素晴らしい。
ここまで登ってくれば山頂は近い。

満開のミネザクラの背後に神室連峰の主稜線が望める。

禿岳山頂に到着。
弱い風が吹いているので、ブユの数が大幅に減った点は良かった。

ザックを下ろす前に四周に広がる大観を写す。
右下の稜線鞍部の花立峠には車2台が駐車していた。
左奥に泉ヶ岳と北泉ヶ岳、そして船形山が並んでいる。
右の平頂は翁山。

手前の残雪のあるピークは禿岳南峰。
鬼首スキー場がある鍋倉山と大柴山、そして花渕山の山並みが見渡せる。
後で単独の男性が花立峠から登ってきたが、五合目に急な残雪があり、少し怖かったと語っていた。

西は残雪模様が際立つ小又山(左)天狗森、神室山が見えた。
しかし鳥海山は見えない。

中峰コースへ続く尾根の奥に虎毛山(右)、高松岳、山伏岳。

そして栗駒山。
この日は天気が良いので登っている人も多いだろう。

ブユの数が少なくなったので、山頂で腰を下ろしてマスさんお手製の「春色スコーン」を食べる。
抹茶のチョコ(右)とドライフルーツのスコーンでとても美味しかった。

山頂広場の周りに咲くミツバオウレン。

帰りは登ってきた道を引き返す。
前日の雨で湿った登山道は随所で滑りやすくなっているため、足早に降りるのは難しい。
山頂から下り始めると火打岳の姿が拝められる場所に気がついた。

標高が比較的高い場所のミネザクラは赤みが強い。


葉山を正面に眺めながら東側が切れ落ちた尾根を下る。

最上盆地を一望する。凄い高度感だ。
右下に歩き出しだ前森高原が見える。

上部の灌木帯の下り。

エチゴキジムシロは咲き始め。

東側の急な草付きにたくさん咲いていたシラネアオイ。
急すぎて危ないので群生地には近づけないが・・・
この頃から曇ってきて日差しが弱くなった影響か、登りでうんざりするほど集ってきたブユの数が少なくなった。

標高1100~1050m付近のロープが設置された急坂が難所で、ステップが薄く滑るため、かなり慎重にくだった。
坂の傾斜が緩くなったところでムラサキヤシオを眺めながら一息つく。

次の難所である尾根から外れた巻き道の下り。
ここもロープがないと下れない場所だ。

尾根の下部のロープ場は道が乾いてきたため、足元が滑ることなく、意外に楽に下れた。
しかし最後のヒノキアスナロの原生林のヤセ尾根は気を抜かないで行動する。
登山口に降り立ってようやく気が抜け安心できた。
単調な棒尾根の登りが続くので、あまり歩く人は少ないようだが、森林の山という禿岳のもう一つの顔を見られるコースとしての存在意義は大きい。
帰路、前森高原の沼にミツガシワが咲いていたので、車を停めて鑑賞する。

前森高原から登ってきた禿岳を振り返る。

帰りに最上町の特産品・アスパラを購入した。
あら伊達な道の駅では舟形マッシュルームと岩出山のカリントウも買い、仕事以外も有意義な一日だった。
GPS軌跡。

登山道から直ぐに急坂が始まるため、林道歩きは良いウォーミングアップになった。
登り始めるとブナの巨木が門番に様に立っている。

尾根に出るとヒノキアスナロの原生林の中を急登する。

アガリコのブナの巨木。

ヒノキアスナロとブナ、そしてミズナラの巨木が林立するヤセ尾根を登る。
前日降った雨で湿った木の根が滑る。

770m独標手前にある二又のヒノキアスナロの巨木。
赤い木肌が印象的な木だ。

登山道は緩急取り交ぜて一本尾根をずっと辿る。
花は少ないルートであるが、森の美しさを堪能できるコースだと思う。
しかし何度登ってもキツイい感じは否めない。

ブナの木々の間から最上町の中心部が見下ろせた。

やがて花立峠から登るルートの稜線が見えてくる。

南側に翁山と船形山(左奥)。
過去、尾根の西側に伐採が入り、神室連峰が見える場所もあったが、今回は手前の木々が伸びてしまい、木々の間からその存在が分かるのみになってしまった。

東側の矢櫃沢右岸の険しい山肌を見下ろす。
こんな風景を見ていると禿岳が広義では神室連峰の一座を納得できる。

尾根の途中に張り出した岩場を避けるため左手の斜面に迂回するが、この箇所がちょっと危ない。
いったん足場の悪い斜面をトラバースし、ロープが設置された岩混じりの急坂を一気に登る。
一か所、手掛かりに乏しいところがあり、慎重な行動が要求される。

ピンクのムラサキヤシオ。

巻道が終わると再び東側の展望が開けた尾根を登る。

矢櫃沢左岸の緑したたる尾根。

この写真を撮った地点は風が止まっていたため、ブユの大群が集ってきた。
この日は虫よけなどの対策を一切せず、顔の周りを飛び交うブユに閉口した。
写真はブユを消してアップしている。

登山道が灌木帯に出ると、東に小柴山と鍋倉山が見えてくる。

振り返ると最上盆地の景色が素晴らしい。
ここまで登ってくれば山頂は近い。

満開のミネザクラの背後に神室連峰の主稜線が望める。

禿岳山頂に到着。
弱い風が吹いているので、ブユの数が大幅に減った点は良かった。

ザックを下ろす前に四周に広がる大観を写す。
右下の稜線鞍部の花立峠には車2台が駐車していた。
左奥に泉ヶ岳と北泉ヶ岳、そして船形山が並んでいる。
右の平頂は翁山。

手前の残雪のあるピークは禿岳南峰。
鬼首スキー場がある鍋倉山と大柴山、そして花渕山の山並みが見渡せる。
後で単独の男性が花立峠から登ってきたが、五合目に急な残雪があり、少し怖かったと語っていた。

西は残雪模様が際立つ小又山(左)天狗森、神室山が見えた。
しかし鳥海山は見えない。

中峰コースへ続く尾根の奥に虎毛山(右)、高松岳、山伏岳。

そして栗駒山。
この日は天気が良いので登っている人も多いだろう。

ブユの数が少なくなったので、山頂で腰を下ろしてマスさんお手製の「春色スコーン」を食べる。
抹茶のチョコ(右)とドライフルーツのスコーンでとても美味しかった。

山頂広場の周りに咲くミツバオウレン。

帰りは登ってきた道を引き返す。
前日の雨で湿った登山道は随所で滑りやすくなっているため、足早に降りるのは難しい。
山頂から下り始めると火打岳の姿が拝められる場所に気がついた。

標高が比較的高い場所のミネザクラは赤みが強い。


葉山を正面に眺めながら東側が切れ落ちた尾根を下る。

最上盆地を一望する。凄い高度感だ。
右下に歩き出しだ前森高原が見える。

上部の灌木帯の下り。

エチゴキジムシロは咲き始め。

東側の急な草付きにたくさん咲いていたシラネアオイ。
急すぎて危ないので群生地には近づけないが・・・
この頃から曇ってきて日差しが弱くなった影響か、登りでうんざりするほど集ってきたブユの数が少なくなった。

標高1100~1050m付近のロープが設置された急坂が難所で、ステップが薄く滑るため、かなり慎重にくだった。
坂の傾斜が緩くなったところでムラサキヤシオを眺めながら一息つく。

次の難所である尾根から外れた巻き道の下り。
ここもロープがないと下れない場所だ。

尾根の下部のロープ場は道が乾いてきたため、足元が滑ることなく、意外に楽に下れた。
しかし最後のヒノキアスナロの原生林のヤセ尾根は気を抜かないで行動する。
登山口に降り立ってようやく気が抜け安心できた。
単調な棒尾根の登りが続くので、あまり歩く人は少ないようだが、森林の山という禿岳のもう一つの顔を見られるコースとしての存在意義は大きい。
帰路、前森高原の沼にミツガシワが咲いていたので、車を停めて鑑賞する。

前森高原から登ってきた禿岳を振り返る。

帰りに最上町の特産品・アスパラを購入した。
あら伊達な道の駅では舟形マッシュルームと岩出山のカリントウも買い、仕事以外も有意義な一日だった。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (2)
ブナ・ヒノキの巨木、あの木肌が筋肉質の足に見えたよ😅残雪の山々もカッコ良かった!
ブヨ避けネット被っても刺されてしまった💦
コーヒーのお供ご馳走様でした〜
ありがとうございました🎵
数箇所あるロープ場は、ロープを掴まないと上り下りできないないほどの急坂ですね。
今回は神室連峰がクリアに見えて最高でした。
しかしmaronnさんの黒い帽子に集るブユの数は凄かったです。
写真を拡大してみると、ブユの群れがしっかり写っていました。