山と高原地図の登山道調査で4年ぶりに小柴山から大柴山を縦走してきた。
この日、大崎市鳴子の最高気温は30.2度。
標高1000m位の稜線を歩くので、少しは涼しい風が吹いていると思っていたが、直射日光にあぶられる場所は熱中症になるのでは、と思うほど暑かった。
【 6/7 小柴山(1055m)から大柴山(1083m) 宮城・鬼首 】
荒雄川神社(タクシーで移動)花立峠~994m峰~981m峰~995m峰~小柴山~オニコウベスキー場小柴ゲレンデトップ~鞍部:コルブラン~鍋倉山~1094m峰~1100m峰~大柴山~1090m峰~小向分岐~1001m峰~花渕山シロヤシオ群生地~1001m峰~小向分岐~花渕山小向登山口~墓地~荒雄川神社
朝7時半に荒雄川神社に到着。

この日、大崎市鳴子の最高気温は30.2度。
標高1000m位の稜線を歩くので、少しは涼しい風が吹いていると思っていたが、直射日光にあぶられる場所は熱中症になるのでは、と思うほど暑かった。
【 6/7 小柴山(1055m)から大柴山(1083m) 宮城・鬼首 】
荒雄川神社(タクシーで移動)花立峠~994m峰~981m峰~995m峰~小柴山~オニコウベスキー場小柴ゲレンデトップ~鞍部:コルブラン~鍋倉山~1094m峰~1100m峰~大柴山~1090m峰~小向分岐~1001m峰~花渕山シロヤシオ群生地~1001m峰~小向分岐~花渕山小向登山口~墓地~荒雄川神社
朝7時半に荒雄川神社に到着。

左手の神社の内部に明治天皇に13年間仕えた鬼首産の名馬・金華山号の馬の木彫りが奉納されている。

この日は単独行のため荒雄川神社から花立峠までタクシーを利用して移動した。
迎車料金3000円プラスタクシー料金3150円の6150円かかった。
荒雄川神社入口の鳥居前にはフタリシズカの花が群生していた。
その写真を撮っていたら、8時待ち合わせの15分前にタクシーが来た。

花立峠の駐車場は3台程度しか空きがなかった。
山形県最上町に抜ける県道の工事が終わったようで、ようやく通行禁止のバリケードが撤去されていた。ちょうど最上町から登ってきた車の方に道路の様子を伺ったら、酷い悪路で帰りは鬼首を経由して帰ると言っていた。

花立遊歩道入口の標識。
この登山道を歩く人は稀だ。

ベンチが設置された場所から禿岳を見る。
二週間前に比べて残雪はほとんど消えた。

登山道は日当たりの良い場所はササが少しうるさいが、ブナの樹林帯の中は薮の繁茂が見られず歩きやすい。急坂を登ると展望の良い尾根に出て、目指す小柴山や鬼首高原の景色が見渡せる。

雪が解けた場所には未だにキクザキイチリンソウやカタクリの花が咲いていた。


日当たりの良い稜線からブナの森に入ると涼しくなりほっとする。

小柴山までの道筋で唯一現存している標識。
かなり歩いたつもりが、まだ1.4kmしか歩いていない事を知りがっかりした。

981m峰手前から見た禿岳。

981m峰を越えた付近から木々の間に995m峰と小柴山が確認できた。
小さなアップダウンが非常に多い稜線だ。

981m峰南東の沢の源頭付近から見た栗駒山と荒雄岳。

995m峰と小柴山が重なって見える。

995m峰手前から歩いてきた994m峰(左)と981m峰、そして禿岳を望む。

小柴山の登り。
クッションの効いたブナの森の中を進む。

壊れたベンチと三角点だけが目印の小柴山山頂。
景色は一切見えないので休まず通過する。

山頂から約280m東に歩くとオニコウベスキー場小柴ゲレンデトップに出た。
ここで休憩しようと思っていたら、直射日光プラス無風のため、暑くて休む気になれない。
仕方なく日陰を探してゲレンデ内を下り始めた。

ゲレンデは良く整備されていて、正面に荒雄岳と栗駒山を眺めながら作業車の轍を追って下る。

途中、心地よい風が吹き抜ける場所を見つけた。
マスさんお手製のクッキー『ナッツバターサンド』を食べながら、火照った身体をクールダウンする。

小柴ゲレンデの鞍部に建つコルブラン。
スキーシーズンのみ営業しているレストランだ。
ここから奥に見える鍋倉山までスキー場の連絡路を標高差270m登る。

標高差270mと軽く考えていたら、鍋倉山までの行程がこの日一番の鬼門だった。
フキやシシウドが繁茂した歩きにくい連絡路はまったく日陰が無く、真夏を思わせる暑い日差しをもろに浴びる。しかもほとんど風がなく、汗だくになりながら辛い登りを強いられた。
振り返り見る小柴山の高さを見て、まだ標高差があることを知りがっかりする。

この残雪は助かった。
ナイフで硬い雪を掘り、手のひらに雪をすくって首を冷やしたら少し楽になった。

ようやく鍋倉山山頂に到着。
南に翁山(右)と船形連峰が霞む。
月山や葉山は肉眼でぎりぎり見える程度。

鍋倉山の山頂標識。
背後にある鉄製の構造物は夏季にカブトムシ園になるところ。

鍋倉山から虎毛山と須金岳の頂稜を望む。

山頂で風が吹き抜ける日陰を探したが見当たらないため、1094m手前の登山道の脇で昼食を取った。
ちなみに鍋倉山山頂にあるテレキャビン山頂駅はオニコウベスキー場がリニューアル工事期間中のため、今年7月下旬まで休業中である。
さて、次の目標:大柴山へ向けて先に進む。
鍋倉山から以前、展望デッキがあった1100m峰までは刈り払いが終わっていた。
ササの枯れ具合から見てごく最近刈られたようだ。
1100m峰のブナの森。
この頃から雲が出て、少し陽の光が陰ってきた。

1100m峰を越えた付近から大柴山東側の1040m峰を見る。

新井山沢源頭の開けた稜線から見た荒雄岳と栗駒山。

大柴山の山頂はまったく山頂らしくない。
登山道真ん中に三角点があるのみで、手書きの標識は掠れている。

1040m峰山頂付近に群生するマイズルソウ。

1040m峰から標高差150mを一気に下る。
以前あった木製の階段は腐食が進み、逆に歩きやすくなった。
鞍部のブナの巨木を見て。小向分岐まで緩く登り返す。

小向分岐にザックをデポし、スマホとカメラだけ持って花渕山北西の1000m峰にあるシロヤシオ群生地を往復する。片道850mの距離だ。

独特の雰囲気のあるシロヤシオ群生地。
残念ながら花は散り始めの終盤だった。

この日は誰にも会わない山旅と思っていたが、シロヤシオ群生地まで来ると、鳴子側の登山口から登ってきた4名の登山グループに出会い、お互いにびっくりした。

今年は他のツツジ科の花と同様にシロヤシオも当たり年だったようだが、花の最盛期を5日程度過ぎてしまった感じだ。

小向分岐まで戻り、少し休憩した後、急坂が続く小向コースを下る。
今年はザラサドウダンも当たり年。
標高700m付近まで随所に美しい花を見せてくれた。

他の登山道なら確実にロープが張られる様な急坂の下りが続く。
ネズコが立ち並ぶ尾根は宮城県では数少ない景観だと思う。

対比する人物がいないので、太さが分かりにくいが、このネズコの巨木は一見の価値がある。

小向分岐から約3.6km下って花渕山小向登山口に着く。
ここから荒れた林道を約1.3km歩けば荒雄川神社に戻れる。

帰路、もう一つの調査項目だった吹上温泉奥の地獄谷を見に行く。
タクシーの運転手さんの言っていた通り、昨年の豪雨で遊歩道の橋が流されたために、今年の11月28日まで復旧工事が行われ、立ち入り禁止になっていた。
今回の調査では水を1.5㍑しか持たず、喉が渇いても残りの量を気にしながら水分摂取していた。
標高の低い山域の距離の長い調査では、水を多く持参すべきと感じた。
GPS軌跡。

この日は単独行のため荒雄川神社から花立峠までタクシーを利用して移動した。
迎車料金3000円プラスタクシー料金3150円の6150円かかった。
荒雄川神社入口の鳥居前にはフタリシズカの花が群生していた。
その写真を撮っていたら、8時待ち合わせの15分前にタクシーが来た。

花立峠の駐車場は3台程度しか空きがなかった。
山形県最上町に抜ける県道の工事が終わったようで、ようやく通行禁止のバリケードが撤去されていた。ちょうど最上町から登ってきた車の方に道路の様子を伺ったら、酷い悪路で帰りは鬼首を経由して帰ると言っていた。

花立遊歩道入口の標識。
この登山道を歩く人は稀だ。

ベンチが設置された場所から禿岳を見る。
二週間前に比べて残雪はほとんど消えた。

登山道は日当たりの良い場所はササが少しうるさいが、ブナの樹林帯の中は薮の繁茂が見られず歩きやすい。急坂を登ると展望の良い尾根に出て、目指す小柴山や鬼首高原の景色が見渡せる。

雪が解けた場所には未だにキクザキイチリンソウやカタクリの花が咲いていた。


日当たりの良い稜線からブナの森に入ると涼しくなりほっとする。

小柴山までの道筋で唯一現存している標識。
かなり歩いたつもりが、まだ1.4kmしか歩いていない事を知りがっかりした。

981m峰手前から見た禿岳。

981m峰を越えた付近から木々の間に995m峰と小柴山が確認できた。
小さなアップダウンが非常に多い稜線だ。

981m峰南東の沢の源頭付近から見た栗駒山と荒雄岳。

995m峰と小柴山が重なって見える。

995m峰手前から歩いてきた994m峰(左)と981m峰、そして禿岳を望む。

小柴山の登り。
クッションの効いたブナの森の中を進む。

壊れたベンチと三角点だけが目印の小柴山山頂。
景色は一切見えないので休まず通過する。

山頂から約280m東に歩くとオニコウベスキー場小柴ゲレンデトップに出た。
ここで休憩しようと思っていたら、直射日光プラス無風のため、暑くて休む気になれない。
仕方なく日陰を探してゲレンデ内を下り始めた。

ゲレンデは良く整備されていて、正面に荒雄岳と栗駒山を眺めながら作業車の轍を追って下る。

途中、心地よい風が吹き抜ける場所を見つけた。
マスさんお手製のクッキー『ナッツバターサンド』を食べながら、火照った身体をクールダウンする。

小柴ゲレンデの鞍部に建つコルブラン。
スキーシーズンのみ営業しているレストランだ。
ここから奥に見える鍋倉山までスキー場の連絡路を標高差270m登る。

標高差270mと軽く考えていたら、鍋倉山までの行程がこの日一番の鬼門だった。
フキやシシウドが繁茂した歩きにくい連絡路はまったく日陰が無く、真夏を思わせる暑い日差しをもろに浴びる。しかもほとんど風がなく、汗だくになりながら辛い登りを強いられた。
振り返り見る小柴山の高さを見て、まだ標高差があることを知りがっかりする。

この残雪は助かった。
ナイフで硬い雪を掘り、手のひらに雪をすくって首を冷やしたら少し楽になった。

ようやく鍋倉山山頂に到着。
南に翁山(右)と船形連峰が霞む。
月山や葉山は肉眼でぎりぎり見える程度。

背後にある鉄製の構造物は夏季にカブトムシ園になるところ。

鍋倉山から虎毛山と須金岳の頂稜を望む。

山頂で風が吹き抜ける日陰を探したが見当たらないため、1094m手前の登山道の脇で昼食を取った。
ちなみに鍋倉山山頂にあるテレキャビン山頂駅はオニコウベスキー場がリニューアル工事期間中のため、今年7月下旬まで休業中である。
さて、次の目標:大柴山へ向けて先に進む。
鍋倉山から以前、展望デッキがあった1100m峰までは刈り払いが終わっていた。
ササの枯れ具合から見てごく最近刈られたようだ。
1100m峰のブナの森。
この頃から雲が出て、少し陽の光が陰ってきた。

1100m峰を越えた付近から大柴山東側の1040m峰を見る。

新井山沢源頭の開けた稜線から見た荒雄岳と栗駒山。

大柴山の山頂はまったく山頂らしくない。
登山道真ん中に三角点があるのみで、手書きの標識は掠れている。

1040m峰山頂付近に群生するマイズルソウ。

1040m峰から標高差150mを一気に下る。
以前あった木製の階段は腐食が進み、逆に歩きやすくなった。
鞍部のブナの巨木を見て。小向分岐まで緩く登り返す。

小向分岐にザックをデポし、スマホとカメラだけ持って花渕山北西の1000m峰にあるシロヤシオ群生地を往復する。片道850mの距離だ。

独特の雰囲気のあるシロヤシオ群生地。
残念ながら花は散り始めの終盤だった。

この日は誰にも会わない山旅と思っていたが、シロヤシオ群生地まで来ると、鳴子側の登山口から登ってきた4名の登山グループに出会い、お互いにびっくりした。

今年は他のツツジ科の花と同様にシロヤシオも当たり年だったようだが、花の最盛期を5日程度過ぎてしまった感じだ。

小向分岐まで戻り、少し休憩した後、急坂が続く小向コースを下る。
今年はザラサドウダンも当たり年。
標高700m付近まで随所に美しい花を見せてくれた。

他の登山道なら確実にロープが張られる様な急坂の下りが続く。
ネズコが立ち並ぶ尾根は宮城県では数少ない景観だと思う。

対比する人物がいないので、太さが分かりにくいが、このネズコの巨木は一見の価値がある。

小向分岐から約3.6km下って花渕山小向登山口に着く。
ここから荒れた林道を約1.3km歩けば荒雄川神社に戻れる。

帰路、もう一つの調査項目だった吹上温泉奥の地獄谷を見に行く。
タクシーの運転手さんの言っていた通り、昨年の豪雨で遊歩道の橋が流されたために、今年の11月28日まで復旧工事が行われ、立ち入り禁止になっていた。
今回の調査では水を1.5㍑しか持たず、喉が渇いても残りの量を気にしながら水分摂取していた。
標高の低い山域の距離の長い調査では、水を多く持参すべきと感じた。
GPS軌跡。
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