久しぶりに梅雨前線が下がり、東北地方は冷たいオホーツク海高気圧に覆われた。
30度以上の真夏日が続き、標高の低い神室連峰に登るにはきつ過ぎるため、水晶森の登山道調査は9月に後倒しにしようと思っていた矢先、急に気温が30度以下まで下がったため、急きょ前神室山から水晶森を周回するコースの調査に出かけた。
なかなかこんな機会には恵まれないと思い、調査計画では一泊の予定だったところを日帰り山行に切り替えた。コースの刈り払いが実施されていれば楽なのだが・・・
【 7/11 前神室山(1342m)から水晶森(1097m)山形・神室連峰 】
有屋登山口駐車場~有屋登山口~旧林道終点~二股~春日神~八幡神ピーク~水晶森分岐~前神室山~水晶森分岐~970m鞍部~1060m峰~989m峰~水晶森~通信反射板~有屋峠~黒森沢川二股~水晶森登山口~有屋登山口駐車場
今回歩いたコースは前神室山を除いて主稜線から外れ、マイナーコースを好む登山者以外に余り顧みられていないコースだ。
特に水晶森分岐から西へ下った970m鞍部から有屋峠までの区間は、展望地が僅かで、アップダウンが多いブナの原生林を歩く変化に乏しいコースと言える。
平日なので有屋登山口駐車場に着くと他の登山者の車は一台もない。
晴れていればこの位置から正面に神室山の姿が見えるが、山の上部は雲に隠れている。

30度以上の真夏日が続き、標高の低い神室連峰に登るにはきつ過ぎるため、水晶森の登山道調査は9月に後倒しにしようと思っていた矢先、急に気温が30度以下まで下がったため、急きょ前神室山から水晶森を周回するコースの調査に出かけた。
なかなかこんな機会には恵まれないと思い、調査計画では一泊の予定だったところを日帰り山行に切り替えた。コースの刈り払いが実施されていれば楽なのだが・・・
【 7/11 前神室山(1342m)から水晶森(1097m)山形・神室連峰 】
有屋登山口駐車場~有屋登山口~旧林道終点~二股~春日神~八幡神ピーク~水晶森分岐~前神室山~水晶森分岐~970m鞍部~1060m峰~989m峰~水晶森~通信反射板~有屋峠~黒森沢川二股~水晶森登山口~有屋登山口駐車場
今回歩いたコースは前神室山を除いて主稜線から外れ、マイナーコースを好む登山者以外に余り顧みられていないコースだ。
特に水晶森分岐から西へ下った970m鞍部から有屋峠までの区間は、展望地が僅かで、アップダウンが多いブナの原生林を歩く変化に乏しいコースと言える。
平日なので有屋登山口駐車場に着くと他の登山者の車は一台もない。
晴れていればこの位置から正面に神室山の姿が見えるが、山の上部は雲に隠れている。

駐車場から車道を約300m東へ歩くと有屋登山口に着く。

現在、避難小屋のバイオトイレは使用禁止になっていて、携帯トイレを持参するように掲示されている。

古い林道跡の終点。ここから登山道になる。

登山道は金山川の右岸の高みに続いている。
河岸段丘上にはカツラの巨木が多い。

途中、足場の急斜面を登っていると、突然バキバキという大きな音ともに太い枯木が倒れ、5mぐらい背後の通過したばかりの登山道に凄いスピードで落ちてきた。これは危なかった。
最初の渡渉点は石飛びで簡単に渡る。

サワグルミやカツラが茂る渓畔林を見下ろす。

ユキノシタ科チダケサシ。
園芸種のアスチルベは園芸用の改良されたという。

株立ちのカツラの巨木。

この場所は何度歩いても素晴らしい森だなぁーと思ってしまう。

以前の大雨で崩落した斜面を横切る。
植生が回復し始め、落石の危険は以前より減ったと思う。

二股に着く。
この渡渉は鉄製の足場を使わず、少し上から石飛びで渡った。

二股から主稜線の八幡神ピークまでの標高差705m。
ほとんどブナの原生林を登るこの登山道は、神室連峰の中で体力的に一番楽に登れる道だと思う。
特に下部は非常に大きな九十九折りで急坂が少ないように作られている。

台山尾根が望める場所に出た。
残念ながら尾根筋は雲に隠れている。

ブナの林床は花の端境期。
唯一ツルアリドオシだけ咲いている。

標高1050m付近から前神室山方面を見る。
山頂は雲に隠れて見えない。

春日神から上部は灌木帯になる。
掘られた文字に色が付いた。

灌木帯の木や草は朝露に濡れていて、ズボンの裾がだら濡れになる。
強い南風が吹き抜けて結構寒い。
久しぶりに山を歩いて寒いと感じた。
ガスで景色が見えない急坂を登りきると、ようやく八幡神ピークに着く。
この石碑の文字も色づけされた。

八幡神ピークで休憩していても一向にガスが飛ばないため、前神室山に向かって稜線を下り始める。
登山道沿いにセンジュガンピが群生している。


少し下るとガスが少し切れて、登ってきた八幡神ピークが雲間に見え隠れしていた。

前神室山はギリギリ見えそうで見えない。
この日の稜線の展望はこれが限界だった。
しかしガスが切れて陽の光が差しこむと非常に暑くなる。

前神室山の登りから辿ってきた稜線を振り返る。

風が通らない急坂を登りきると水晶森分岐に着く。
ここは直進して前神室山に立ち寄る。

草が繁茂して足元が見えない登山道を登る。
分岐の標柱に前神室山まで0.1kmと書かれていたが、地図上の直線距離は170mあった。

登りの途中、タカネアオヤギソウがたくさん咲いている。
コバイケイソウの花は終わり。

ハクサンフウロは咲き始め。

ヨツバヒヨドリはまだ蕾。

前神室山頂で軽く食事をとりながら、晴れてくるのを期待して20分ぐらい休憩する。
時間の経過とともに気度が高くなってきた感じ。
しかしまったく晴れる気配がないので、水晶森分岐まで戻って水晶森へ向かう。
前回歩いた時は登山道が完璧に刈り払いされていたが、今回は草ヤブが煩い状態。
灌木越しに1060m峰(左)と水晶森が見える。

草に覆われ歩きにくい急な尾根を下る。
期待したニッコウキスゲの花は終わり。
この尾根を登りに使わなくて正解だったと感じた。

970m鞍部手前のブナの森。
この先、ほとんど無風の蒸し暑い林の中を歩く。
おまけにブユが大挙して群がってきて、精神的にも肉体的にも厳しくなる。
もう盛夏の様な天気が続いているので、ブユは少なくなったと思い、殺虫剤を持ってこなくて失敗だった。

ツルアリドオシが水晶森付近までずっと登山道沿いに咲き誇っていた。
撮影ごとにブユの大群に集られるので、マクロレンズに交換して写す余裕がない。

1060m峰を登りきって、下り始めたところから前神室山を見る。
あまりのブユの多さに、プラスチック製の扇子を取り出し、飛んでいるブユを時間をかけて叩き落とした。こんな事に扇子を使ったのは初めて。

989m峰を登った先の980m峰の登りが地図で読み込めない急坂が続き体力が削られる。
東側が切れ落ちた980m峰まで来ると、水晶森がぐっと近づいた。

980m峰を下り、水晶森まで標高差100mの急坂をゆっくりとしたペースで登る。
休憩するスペースがない水晶森の山頂。
日差しもあり暑くて休めないが・・・

山頂の西側から雲がかかる台山を見る。
結局この日は神室連峰の主稜線がまったく見えなかった。

水晶森の北側の急坂を下って行くと湯沢市方面が霞んで見えた。
奥の台形の山は東鳥海山。北西側の高松岳にも雲がかかっている。

水晶森を振り返る。

ノリウツギ。

通信反射板が建つ場所で遅い昼食を取る予定だったが、ここも草が茂って座るスペースがない。
諦めてブナの林の花で休憩する場所を探す。

かつて有屋峠街道が通っていた黒森が近づく。
現在、かつての街道は自然に還っている。

ようやく南西側から微風が吹く木陰を見つけて腰を下ろした。
身体がかなり火照っているため、熱いカップ麺を食べる気にならず、おにぎりだけの昼食になった。
食後、マスさんお手製の『お濃茶まん』を温かいコーヒーを飲みながら食べる。
疲れた身体に甘い饅頭はとても美味しい。

有屋峠の手前でブナの倒木があったが、倒れてから時間が経っているため、細い枝が全て折れていて簡単に通過できた。
少し登ると有屋峠に着く。
黒森三角点に向かう道は廃道。
復活させよういう地元の方もいるが、この稜線は国定公園の第一種保全地域内なので、いろいろ面倒な申請が必要と思う。

有屋峠から黒森沢川二股まで標高差470m。
数字上は大したことない下りに感じるが、このヤセ尾根の下りは神室連峰随一の斜度があり簡単ではない。木に掴まりながら降りる場所が大半で、時間がかかるし、慎重な行動が求められる。
下り始めてすぐに丁山地が見える場所に出た。
晴れていれば背後に鳥海山も見える。

歩いてきた水晶森。
険しい山容を見ていると、神室連峰ファミリーの一員と強く感じる。

尾根の北側には黒森が見える。

下って行く尾根の右手に檜木森と、神室ダムに続く黒森沢川の流域。
現在、鉤掛森から檜木森までの有屋峠街道は道が復活しつつあるようだ。

尾根の中間部で、急な左手の斜面を急いで駆け下っていく大型の獣の音が聴こえた。
前回、この尾根を登っている時に熊に威嚇の声を出された場所に近い。
今回も熊とは断定できないが、今回は熊の忌避剤「熊をぼる」をザックに付けていたので、そのカプサイシンの臭いの効果があったのかもしれない。
尾根の下部はヒメコマツが立ち並ぶ超急坂を下るが、今回は特に足場が悪い二か所の区間に太いロープが設置された。これで難所が楽になった。

標高が下がるにつれてまったく無風になり、気温が上がってくるのが分かった。
急な下りに飽きたころ、ようやく黒森沢川の二股の渡渉点に降り立つ。
枯れ木がある場所が下ってきた場所。
沢水で顔を洗いさっぱりした後、15分ぐらい休憩する。

二つ目の渡渉点まで草が被って歩きにくい渓畔林の中を歩く。
写真の岩盤の上を渡って対岸に続く道に入るが、40mぐらいの区間、踏み跡も見いだせないほど薮化が進んで、ストックで草を叩きながら道を切り開いて進む。アイコの棘が刺さると非常に痛い。
ここは登山道の有無が分かる地点まで沢の水辺を歩いた方が楽だ。

右岸の河岸段丘に出れば楽か、と思っていたが、足場の悪いトラバースや、小さな沢を越える事数回、意外に楽させてくれない道が続く。

標識のない水晶森登山口へ出て、ようやくほっとできた。
この頃から空が曇ってきたので、直射日光を浴びないでダムの湖岸道路を歩かずに済む。
神室ダムが見えるところでザックを下ろして少し休憩。

このダムの湖岸道路は落石や倒木、そして土砂崩れ箇所が多く、歩くのも大変苦労する道だったが、今回は大幅に改善され、進入してきた車の轍も確認できる状態になっていた。
以前は神室大橋のところに通行禁止のゲードがあったが、今回は取り外されていた。
しかし木の枝が左右に張り出し、落石が道の中央に転がっていて、しかも泥濘が多い道を走行するのは無茶な話だと思う。

水晶森登山口から3km強、車道を歩いて有屋登山口駐車場へ戻る。
釣りか登山者か分からないが、もう一台駐車車両が増えていた。

今回は水晶森分岐から先の登山道にずっと草が被っていて(あえて薮とは言いません)足元が見えず歩くのが大変だった。このコースを歩くのは葉が落ちた晩秋の頃に、山頂避難小屋に一泊するのがベストと思う。神室山に立ち寄らなくても、ステップの薄い、歩行距離18km強、累積標高差1450mのコースは今の自分には骨が折れる。(まあ若い健脚の方なら大丈夫でしょうが・・・)
GPS軌跡(クリックで拡大)。

現在、避難小屋のバイオトイレは使用禁止になっていて、携帯トイレを持参するように掲示されている。

古い林道跡の終点。ここから登山道になる。

登山道は金山川の右岸の高みに続いている。
河岸段丘上にはカツラの巨木が多い。

途中、足場の急斜面を登っていると、突然バキバキという大きな音ともに太い枯木が倒れ、5mぐらい背後の通過したばかりの登山道に凄いスピードで落ちてきた。これは危なかった。
最初の渡渉点は石飛びで簡単に渡る。

サワグルミやカツラが茂る渓畔林を見下ろす。

ユキノシタ科チダケサシ。
園芸種のアスチルベは園芸用の改良されたという。

株立ちのカツラの巨木。

この場所は何度歩いても素晴らしい森だなぁーと思ってしまう。

以前の大雨で崩落した斜面を横切る。
植生が回復し始め、落石の危険は以前より減ったと思う。

二股に着く。
この渡渉は鉄製の足場を使わず、少し上から石飛びで渡った。

二股から主稜線の八幡神ピークまでの標高差705m。
ほとんどブナの原生林を登るこの登山道は、神室連峰の中で体力的に一番楽に登れる道だと思う。
特に下部は非常に大きな九十九折りで急坂が少ないように作られている。

台山尾根が望める場所に出た。
残念ながら尾根筋は雲に隠れている。

ブナの林床は花の端境期。
唯一ツルアリドオシだけ咲いている。

標高1050m付近から前神室山方面を見る。
山頂は雲に隠れて見えない。

春日神から上部は灌木帯になる。
掘られた文字に色が付いた。

灌木帯の木や草は朝露に濡れていて、ズボンの裾がだら濡れになる。
強い南風が吹き抜けて結構寒い。
久しぶりに山を歩いて寒いと感じた。
ガスで景色が見えない急坂を登りきると、ようやく八幡神ピークに着く。
この石碑の文字も色づけされた。

八幡神ピークで休憩していても一向にガスが飛ばないため、前神室山に向かって稜線を下り始める。
登山道沿いにセンジュガンピが群生している。


少し下るとガスが少し切れて、登ってきた八幡神ピークが雲間に見え隠れしていた。

前神室山はギリギリ見えそうで見えない。
この日の稜線の展望はこれが限界だった。
しかしガスが切れて陽の光が差しこむと非常に暑くなる。

前神室山の登りから辿ってきた稜線を振り返る。

風が通らない急坂を登りきると水晶森分岐に着く。
ここは直進して前神室山に立ち寄る。

草が繁茂して足元が見えない登山道を登る。
分岐の標柱に前神室山まで0.1kmと書かれていたが、地図上の直線距離は170mあった。

登りの途中、タカネアオヤギソウがたくさん咲いている。
コバイケイソウの花は終わり。

ハクサンフウロは咲き始め。

ヨツバヒヨドリはまだ蕾。

前神室山頂で軽く食事をとりながら、晴れてくるのを期待して20分ぐらい休憩する。
時間の経過とともに気度が高くなってきた感じ。
しかしまったく晴れる気配がないので、水晶森分岐まで戻って水晶森へ向かう。
前回歩いた時は登山道が完璧に刈り払いされていたが、今回は草ヤブが煩い状態。

草に覆われ歩きにくい急な尾根を下る。
期待したニッコウキスゲの花は終わり。
この尾根を登りに使わなくて正解だったと感じた。

970m鞍部手前のブナの森。
この先、ほとんど無風の蒸し暑い林の中を歩く。
おまけにブユが大挙して群がってきて、精神的にも肉体的にも厳しくなる。
もう盛夏の様な天気が続いているので、ブユは少なくなったと思い、殺虫剤を持ってこなくて失敗だった。

ツルアリドオシが水晶森付近までずっと登山道沿いに咲き誇っていた。
撮影ごとにブユの大群に集られるので、マクロレンズに交換して写す余裕がない。

1060m峰を登りきって、下り始めたところから前神室山を見る。
あまりのブユの多さに、プラスチック製の扇子を取り出し、飛んでいるブユを時間をかけて叩き落とした。こんな事に扇子を使ったのは初めて。

989m峰を登った先の980m峰の登りが地図で読み込めない急坂が続き体力が削られる。
東側が切れ落ちた980m峰まで来ると、水晶森がぐっと近づいた。

980m峰を下り、水晶森まで標高差100mの急坂をゆっくりとしたペースで登る。
休憩するスペースがない水晶森の山頂。
日差しもあり暑くて休めないが・・・

山頂の西側から雲がかかる台山を見る。
結局この日は神室連峰の主稜線がまったく見えなかった。

水晶森の北側の急坂を下って行くと湯沢市方面が霞んで見えた。
奥の台形の山は東鳥海山。北西側の高松岳にも雲がかかっている。

水晶森を振り返る。

ノリウツギ。

通信反射板が建つ場所で遅い昼食を取る予定だったが、ここも草が茂って座るスペースがない。
諦めてブナの林の花で休憩する場所を探す。

かつて有屋峠街道が通っていた黒森が近づく。
現在、かつての街道は自然に還っている。

ようやく南西側から微風が吹く木陰を見つけて腰を下ろした。
身体がかなり火照っているため、熱いカップ麺を食べる気にならず、おにぎりだけの昼食になった。
食後、マスさんお手製の『お濃茶まん』を温かいコーヒーを飲みながら食べる。
疲れた身体に甘い饅頭はとても美味しい。

有屋峠の手前でブナの倒木があったが、倒れてから時間が経っているため、細い枝が全て折れていて簡単に通過できた。
少し登ると有屋峠に着く。
黒森三角点に向かう道は廃道。
復活させよういう地元の方もいるが、この稜線は国定公園の第一種保全地域内なので、いろいろ面倒な申請が必要と思う。

有屋峠から黒森沢川二股まで標高差470m。
数字上は大したことない下りに感じるが、このヤセ尾根の下りは神室連峰随一の斜度があり簡単ではない。木に掴まりながら降りる場所が大半で、時間がかかるし、慎重な行動が求められる。
下り始めてすぐに丁山地が見える場所に出た。
晴れていれば背後に鳥海山も見える。

歩いてきた水晶森。
険しい山容を見ていると、神室連峰ファミリーの一員と強く感じる。

尾根の北側には黒森が見える。

下って行く尾根の右手に檜木森と、神室ダムに続く黒森沢川の流域。
現在、鉤掛森から檜木森までの有屋峠街道は道が復活しつつあるようだ。

尾根の中間部で、急な左手の斜面を急いで駆け下っていく大型の獣の音が聴こえた。
前回、この尾根を登っている時に熊に威嚇の声を出された場所に近い。
今回も熊とは断定できないが、今回は熊の忌避剤「熊をぼる」をザックに付けていたので、そのカプサイシンの臭いの効果があったのかもしれない。
尾根の下部はヒメコマツが立ち並ぶ超急坂を下るが、今回は特に足場が悪い二か所の区間に太いロープが設置された。これで難所が楽になった。

標高が下がるにつれてまったく無風になり、気温が上がってくるのが分かった。
急な下りに飽きたころ、ようやく黒森沢川の二股の渡渉点に降り立つ。
枯れ木がある場所が下ってきた場所。
沢水で顔を洗いさっぱりした後、15分ぐらい休憩する。

二つ目の渡渉点まで草が被って歩きにくい渓畔林の中を歩く。
写真の岩盤の上を渡って対岸に続く道に入るが、40mぐらいの区間、踏み跡も見いだせないほど薮化が進んで、ストックで草を叩きながら道を切り開いて進む。アイコの棘が刺さると非常に痛い。
ここは登山道の有無が分かる地点まで沢の水辺を歩いた方が楽だ。

右岸の河岸段丘に出れば楽か、と思っていたが、足場の悪いトラバースや、小さな沢を越える事数回、意外に楽させてくれない道が続く。

標識のない水晶森登山口へ出て、ようやくほっとできた。
この頃から空が曇ってきたので、直射日光を浴びないでダムの湖岸道路を歩かずに済む。
神室ダムが見えるところでザックを下ろして少し休憩。

このダムの湖岸道路は落石や倒木、そして土砂崩れ箇所が多く、歩くのも大変苦労する道だったが、今回は大幅に改善され、進入してきた車の轍も確認できる状態になっていた。
以前は神室大橋のところに通行禁止のゲードがあったが、今回は取り外されていた。
しかし木の枝が左右に張り出し、落石が道の中央に転がっていて、しかも泥濘が多い道を走行するのは無茶な話だと思う。

水晶森登山口から3km強、車道を歩いて有屋登山口駐車場へ戻る。
釣りか登山者か分からないが、もう一台駐車車両が増えていた。

今回は水晶森分岐から先の登山道にずっと草が被っていて(あえて薮とは言いません)足元が見えず歩くのが大変だった。このコースを歩くのは葉が落ちた晩秋の頃に、山頂避難小屋に一泊するのがベストと思う。神室山に立ち寄らなくても、ステップの薄い、歩行距離18km強、累積標高差1450mのコースは今の自分には骨が折れる。(まあ若い健脚の方なら大丈夫でしょうが・・・)
GPS軌跡(クリックで拡大)。

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