雷雨の予報もなく、久々に晴れが期待できる日曜日。
11日の水晶森周回が結構ハードだったので、今回は取材目的で秋田駒ヶ岳の八合目登山口からメインコースを巡る山旅。
気軽な単独行のため、あっちこっちで写真を撮りまくり、写真展のネタを大量に仕入れることができた。

【 7/13 秋田駒ヶ岳(男女岳・1637m) 秋田・秋田駒ヶ岳 】
八合目登山口~片倉岳展望台~阿弥陀池~男岳分岐~馬ノ背~横岳~大焼砂分岐~馬場の小路~女岳~金十郎長根~男岳~男岳分岐~阿弥陀池小屋~男女岳~阿弥陀池小屋~浄土平~横岳~焼森~八合目登山口

未明の自宅を出て東北道を北上する。
夜が明けきらぬ花巻南ICの手前で走行車線上に黒い大きな物体がぼんやりと見えた。
「何かな?」とスピードを落として近づいていくと、単独事故でひっくり返った乗用車と分かる。
発煙筒や三角表示板も無く、運転手と思われる人が事故車の前方を歩いていた。
慌てて追い越し車線に入り、事故車を避けるが、事故で散乱した何かの部品を踏んでしまう。
一応用心のため、通過後しばらくの間80km程度に速度を落として様子を見たら大丈夫だった。

シャトルバスが発着するアルパこまくさの駐車場に午前5時10分ごろ到着。
午前6時1分発の第一便シャトルバスに乗って駒ヶ岳八合目に向かう。料金は往復750円。
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最初に片倉岳を経て阿弥陀池に至るメインコースを歩く。
途中で追いついてきた名古屋からいらしたと言う単独の男性と、阿弥陀池まで話をしながら歩く。
前日は和賀岳に登ったとか。ニッコウキスゲが見事だったと言っていた。

登りの途中、八合目駐車場を振り返る。
笹森山と湯森山、その奥に乳頭山、笊森山、そして岩手山が見えている。
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片倉岳展望台に着くが、田沢湖は低層の雲に隠れて見えない。
逆に男女岳はくっきりと見える。
駐車場で地元の関係者の方が、このところ午後になるとガスが湧き上がってくる。今日も同じ状態だろう、と言っていたが、外れてくれることを祈った。
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ミヤマダイコンソウ、ミヤマハンショウヅル、ハクサンシャクナゲが咲く灌木帯を緩く登っていると、前方にニッコウキスゲの花園と男岳が姿を現した。
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まだ多くの残雪を頂いた鳥海山が見える。
この地点から田沢湖とニッコウキスゲを入れ込んだ写真を撮りたかったがダメだった。
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阿弥陀池の草原を突っ切る。
足元には花が終わりかけのヒナウスユキソウが咲いていた。
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ニッコウキスゲのお花畑の背後に男岳。
今年はニッコウキスゲの当たり年らしい。
和賀岳や鳥海山の笙ヶ岳も同様に見事に咲いていたという情報を、他の登山者の方からいただいた。
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男岳分岐へ登る途中、男女岳を見る。
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男女分岐から男岳を見上げる。2025071309

同じ場所から女岳を見下ろす。
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阿弥陀池と岩手山。
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今回は馬ノ背を通って横岳へ向かうルートを採る。
馬ノ背のヤセ尾根から男岳を望む。
標高が1600m足らずの山なのに、非常にアルペン的な山容をしている。
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マルバシモツケと馬ノ背の岩峰。
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雲海に浮かぶ岩手山。
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北に八幡平と大深岳、三ッ石山、その手前に乳頭山が見える。
空の薄い筋は飛行機雲の影。
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秋田駒ヶ岳最高峰・男女岳はこの日の後半に登るつもり。
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横岳と岩手県内陸部の雲海。
雲海の上に小さく見えるのは早池峰山。
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この日最初のピーク・横岳は休まず通過。
火山砂礫の大焼砂の登山道を下る。
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大焼砂はコマクサの大群生地だが、コマクサ自体の株はさほど大きくない。
近年、踏害の影響か、登山道両脇の柵の近くに咲く株が減ってしまった。
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登山道近辺に咲くコマクサを大きく入れて群生地を撮影したいのだが、こんな感じにしか撮れない。
この時、ようやく田沢湖が姿を見せてくれた。
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大焼砂のコマクサ群生地越しに男岳と女岳を望む。
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大焼砂下部の分岐を右折。
砂礫地を横切って小岳の裾に向かう。
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登山道に近い場所のコマクサ群落を望遠ズームレンズに交換して写した。
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小岳の裾に広がるチングルマの群生地。
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この一帯は残雪が遅くまで残るので、チングルマの花期も少し遅い。
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7月中旬の秋田駒ヶ岳を彩るエゾツツジ。
この山が分布の南限に当たる花だ。
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ウサギギクがここまで群生しているのは珍しい。
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花が散り始めた傾り泉水付近のチングルマの群生地。
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駒池と男岳。
池の水が減って、シーソー状態になる木道も問題なく通過できた。
現在、ここをムーミン谷と呼ぶ人が大半だが、個人的には「馬場ノ小路」の呼び名の方がしっくりくる。霧が立ち込めた時に神様が乗る馬の蹄の音がする、という伝説の地だ。
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6月にチングルマの花畑になる一帯は果穂になっている。
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しばらくぶりに女岳に立ち寄る。
馬ノ背の稜線を振り返る。
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溶岩流と田沢湖を眺めながらガレた女岳の斜面を登る。
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女岳の火山地帯に咲くイワブクロ。
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イワブクロの群生地の奥に早池峰山。
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ほとんど人がいない女岳の山頂から男岳と男女岳を見る。
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マスさんお手製の『マドレーヌ』を食べる。
爽やかな風が吹き抜けるので、温かいコーヒーを飲んでも暑くない。
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女岳の小さな火口を巡る。
この付近は地熱地帯で歩いていると暑い。
硫化水素ガスの臭いがいっさい無いので、地熱だけのようだ。
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女岳の基部まで戻ると、ミヤマリンドウが咲いていた。
ハクサンシャジンは咲き始め。
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女岳から五百羅漢岩上部の金十郎長根にトラバースする。
尾根に出たところで女岳と溶岩流を振り返る。
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金十郎長根のガレた急坂の途中から田沢湖を見る。
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小岳と大焼砂を見下ろす。
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たくさんの登山者が休憩している男岳山頂に着く。
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山頂の端で人を避け、森吉山や焼山を眺めながら休憩。
風が吹き抜けない炎天下は流石に暑い。

汗が引いたところで馬ノ背鞍部の男岳分岐へ下る。
ガレた岩場の登り降りに苦労している年配の登山者が多かった。
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男岳の下りの途中から男女岳を望む。
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男岳北面のニッコウキスゲ群落と森吉山。
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下ってきた尾根を振り返る。
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朝とほぼ同じアングルから女岳を写す。
トップライトになり、ニッコウキスゲの花の鮮やかさが増した感じだ。
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阿弥陀池の火口原のニッコウキスゲ群落。
咲いている密度が凄い。
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阿弥陀池から見た男岳。
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男女岳へ登るために阿弥陀池小屋付近にザックをデポする登山者が多いが、私はザックを背負ったまま男女岳を往復する。
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男女岳への階段が続く坂は風が通らず暑かった。
男女岳山頂に着くとガイドツアーで登ってきた面々が何故か北側を見ている。
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男女岳からの北側の展望。
焼山から八幡平、そして裏岩手縦走路の山々が一望できる。
ツアーの集団は山頂の火口右手の斜面から小熊の声が聴こえていたからだった。
その集団が立ち去っても、しばらく声がする方向を注視していたら、小さな子熊がぴょこぴょこ飛びながら下っているのが見えた。
ガイドの方に伺ったら、この山頂一帯が熊のテリトリーになっていて、山頂で撮影した熊の写真を見せていただいた。
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小熊の姿を確認できたので満足して山頂を後にする。
いったん阿弥陀池小屋前に戻り、今回初めて小屋下部に広がる浄土平湿原を散策してみた。
この湿原、ヒナザクラとチングルマの群生地として有名らしい。
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馬場ノ小路の木道は登山者の行き来が激しく、接写できなかったチングルマの写真を思い存分撮る。
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小屋の北側斜面のチングルマ群生地。
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湿原は裸地化が進んでいる感じだが、美しい花園をゆっくり鑑賞できてとても満足できた。
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チングルマのアップ。
日曜日なので登山者が多すぎるため、登山道沿いに咲く花をマクロレンズに交換して撮影できる機会がほとんど無かった。ここでようやくマクロレンズが使えた。
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今回は取材メインの山行なので、難路の旧道コースは使わず、阿弥陀池からいったん横岳に登り返し、焼森を経由して八合目へ戻ることにした。

このコースはしゃくなげコースの名前通り、ハクサンシャクナゲがたくさん見られる道だ。
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先ほど男女岳山頂で出会ったガイドツアーの面々が下った後の焼森山頂。
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火山砂礫地が広がる焼森から馬ノ背、男岳、男女岳を見る。
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涸沢を渡ったところと、八合目の中間地点でガイドツアーの方々に追いついてしまう。
人数が多いため、安易に抜くこともできず、のんびりと後について行く。
ガイドの方に伺うと登山教室で地元の方々を連れてきているとか。
登山の初心者はちょっとした段差や短いロープ場で難儀することが実感できた。

帰りは午後2時40分のシャトルバスに5分ほど待って乗れた。
せっかくの梅雨の晴れ間を生かし、目いっぱい秋田駒ヶ岳を満喫した一日だった。

GPS軌跡。
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