栗駒山の笊森コースは、2008年6月14日に発生した岩手.宮城内陸地震により登山道が一部崩落したらしく、それ以降はずっと通行止めが続いていた。
昨年9月4日に産沼コースへ登山道調査に行った時、地元の方々が笊森コースを復活させるべく、再整備を行っていると伺い、何時、通行が可能になるか岩手県に確認してみたが、その時の返事は「来年は無理で2026年になるでしょうね。」というものだった。
国立公園の登山道整備は国の予算ながら、その管理は県に委託されている。国と県の担当者の現地調査が行われた後、初めて登山道再開の認可が出るらしい。
しかし開通した後に登山道調査に行くと、山と高原地図への反映がかなり遅れてしまうので、今年中に一度調査に行く予定だったが、今年の夏の猛暑で行く機会を逃してした。
ようやく最高気温が30度程度で湿度が低い予報が出たので、急きょ調査に行ってきた。
この登山道の通行止めは未だ解除されておりません。
あくまで登山道調査の目的で歩いてきましたが、本ブログの記録を見て後追いし、何らかのトラブルに巻き込まれても当方は一切の責任を負いません。(そのためGPS軌跡もアップしません。)
【 8/28 栗駒山・笊森コース(岩手・栗駒山) 】
笊森コース登山口~東桂沢にかかる橋~ロープが張られた急坂~湿地~笊森避難小屋~笊森・裏掛コース連絡路分岐~笊森避難小屋の水場~笊森避難小屋~湿地~ロープが張られた急坂~東桂沢にかかる橋~笊森コース登山口
(注)登山道調査なので今回は栗駒山山頂まで行っておりません。)
真湯キャンプ場から国道342号を左折して桂沢林道に入る。
登山口まで3.7kmある林道は悪路と聞いていたので、最初キャンプ場に車を停め、約1時間歩いて登山口に至り、そこから笊森コースを経て須川温泉に下り、路線バスに乗って真湯へ戻る事も考えていた。
しかし林道は最初フラットダートで、このまま登山口まで行けると確信。しかし東桂沢にかかる橋を渡ってから直ぐに、大雨の影響か縦に深く洗堀された場所があり、そこは最低地上高の高いSUV車でなければ通過に苦労するであろう。
林道走行20分で笊森登山口に着く。駐車スペースは3台程度。
桂沢林道はそこから鉄製のゲートで仕切られ進入禁止。
東に井戸沢林道が分岐しているが、起点までの走行距離が6.3kmもあるので、桂沢林道を使った方が良さそうだ。
因みに笊森コースはかつて旧厳美村(一関市)の瑞山(みずやま)から湯治客が剛力に荷物を預けながら須川高原まで登っていたので瑞山コースと呼ばれていたとの事。

昨年9月4日に産沼コースへ登山道調査に行った時、地元の方々が笊森コースを復活させるべく、再整備を行っていると伺い、何時、通行が可能になるか岩手県に確認してみたが、その時の返事は「来年は無理で2026年になるでしょうね。」というものだった。
国立公園の登山道整備は国の予算ながら、その管理は県に委託されている。国と県の担当者の現地調査が行われた後、初めて登山道再開の認可が出るらしい。
しかし開通した後に登山道調査に行くと、山と高原地図への反映がかなり遅れてしまうので、今年中に一度調査に行く予定だったが、今年の夏の猛暑で行く機会を逃してした。
ようやく最高気温が30度程度で湿度が低い予報が出たので、急きょ調査に行ってきた。
この登山道の通行止めは未だ解除されておりません。
あくまで登山道調査の目的で歩いてきましたが、本ブログの記録を見て後追いし、何らかのトラブルに巻き込まれても当方は一切の責任を負いません。(そのためGPS軌跡もアップしません。)
【 8/28 栗駒山・笊森コース(岩手・栗駒山) 】
笊森コース登山口~東桂沢にかかる橋~ロープが張られた急坂~湿地~笊森避難小屋~笊森・裏掛コース連絡路分岐~笊森避難小屋の水場~笊森避難小屋~湿地~ロープが張られた急坂~東桂沢にかかる橋~笊森コース登山口
(注)登山道調査なので今回は栗駒山山頂まで行っておりません。)
真湯キャンプ場から国道342号を左折して桂沢林道に入る。
登山口まで3.7kmある林道は悪路と聞いていたので、最初キャンプ場に車を停め、約1時間歩いて登山口に至り、そこから笊森コースを経て須川温泉に下り、路線バスに乗って真湯へ戻る事も考えていた。
しかし林道は最初フラットダートで、このまま登山口まで行けると確信。しかし東桂沢にかかる橋を渡ってから直ぐに、大雨の影響か縦に深く洗堀された場所があり、そこは最低地上高の高いSUV車でなければ通過に苦労するであろう。
林道走行20分で笊森登山口に着く。駐車スペースは3台程度。
桂沢林道はそこから鉄製のゲートで仕切られ進入禁止。
東に井戸沢林道が分岐しているが、起点までの走行距離が6.3kmもあるので、桂沢林道を使った方が良さそうだ。
因みに笊森コースはかつて旧厳美村(一関市)の瑞山(みずやま)から湯治客が剛力に荷物を預けながら須川高原まで登っていたので瑞山コースと呼ばれていたとの事。

歩きはじめは古いブル道を東桂沢まで標高差30m下る。
沢には鉄パイプの橋がかかっている。
板が濡れているので、手すりにつかまり慎重に渡る。

一段登った先のナメ滝の上にかかる鉄パイプ橋を通過。
ここから標高差約200m、随所にロープが張られた急登が続く。
周囲がカラマツの植林地なので、山奥を歩いている感覚はない。

登山道脇に熊の顔に似た岩が現れる。
この上部でようやくブナ林に入れた。

急斜面に差し掛かると道は左にトラバースする。
一帯はサワグルミの森。
ブナの倒木がある付近で木々の間から五葉山や六角牛山が望める場所もあった。

トラバース路が唐突に終わり、西側の窪状の急坂を登る。
ずっとロープが張られているが、足場があまり良くはなく、少し強引に高度を上げる道だ。
この急坂の起点と上部に南側の尾根筋を迂回する感じの道が刈り払い途上だった。
おそらく今後付け替えられるかもしれない。上部にエンジン草刈り機がデポされていた。

急坂を登りきるとブナの原生林に入る。
大きく枝を広げたブナが一本生えていた。

道が平坦になったところに中央が凹んだ謎の岩があった。
しらべてみると笊森一帯は過去に金の採掘が行われていたらしい。
この岩は擦り臼と呼ばれ、金を含む石を擦り潰すことによって粉に変える道具とのこと。

擦り臼の少し西側で地震によって崩落した登山道を付け替えた場所に出る。
南側の足元は見えないが産女川の左岸が大規模に崩れていて、その様子は一関市側から望める。
この付近は東から南側の展望が広がり、宮城県側の大土ヶ森、柩ヶ森、中ノ森の文字三山が望めた。

登山道の北側に広がる湿地に立ち寄る。
かなり乾燥化が進んだ中層湿原と思われ、湿地の北側にイワショウブが咲いている。
笊森が見える地点まで花を踏まないように、湿地の東端の膝丈のスゲを踏んでいってみた。
ここで笊森避難小屋まで距離的にほぼ中間地点である。

笊森の南東直下まで登ると、苔むした岩の道に変わる。
そんなに長い距離ではないが、丸い石の上に足を置くと滑るので、下りは注意が必要だ。

やがて灌木帯の入る。
サラサドウダンの木が多いが、今はミヤマホツツジが咲いている。

少し下り基調の道の先に栗駒山が望めるようになった。
この時間帯はまだ山頂に雲がかかっている。

笊森の南斜面を巻く緩登の道は栗駒山がずっと見えている。
この後、笊森避難小屋も小さく見えてきた。

やがて幾つかの雪田草原を通過。
今はイワショウブの花が盛りだ。

まだイワイチョウが咲き残っている。

エゾオヤマリンドウは咲き始め。
盛りは9月に入ってからか。

刈り払い整備された道はここまで。
笊森避難小屋までは花を踏まないように草原の中を歩く。
まだ国と県の現地調査の予定が決まらず、笊森コースへの進入者を防ぐために整備していないと思う。

小屋の敷地内に咲くウメバチソウ。
暑いけれど季節は確実に動いている。

笊森避難小屋と笊森を振り返る。
ここでは休憩を取らず、笊森コースと裏掛コースの連絡路がある分岐を目指す。

栗駒山が近づいてきた。

避難小屋から磐井川源流の分岐までの道はミヤマアキノキリンソウが花盛り。

これまで見えなかった秋田県側の展望が広がる。

磐井川源流の雪田草原を見る。
遅くまで雪渓が残る場所だが。もうキンコウカの花は終わったようだ。

沢筋に近づくとゴマナが群生していた。

笊森コースと裏掛コースの連絡路がある分岐に着く。
この場所の水場が涸れていないか確認が必要でここまで来た。
冷たい湧き水が出ていて、ペットボトルに補充した。

分岐一帯に群生するチョウジギク。
今回の調査はここまで。山頂まで標高差約260mを残すのみだが、土曜日にも山を歩く予定があり、疲れを残さない範囲で留めた。

笊森避難小屋まで戻り、次に避難小屋の水場を確認しに行く。
南西側の産女川源流に湧く水場だ。

水場のすぐ上から笊森を見る。
この水場も涸れることなく流れていて健在。
焼石連峰の金明水が現在涸れてしまったらしく、地図に記載する以上、盛夏の水場の状況の把握は必須となる。

小屋の中に入って食事をとろうと思ったら意外に暑い。
靴を脱いで窓を開け放つのも面倒なので、外で風に吹かれながら休むことにした。

笊森を眺めながら往路を引き返す。

刈り払われた登山道の真ん中に座って休憩。上空をヘリコプターが通過していく。
平日で、しかも公に通行可能となっていないこのコースを歩く人は少ないだろう。
マスさんお手製の『どら焼き』を食べる。
この日は湿度が低く、爽やかな風が吹いていて、直射日光もさほど暑くない。
久しぶりに温かいコーヒーを飲んで落ち着けた。

30分ほど休憩して下山開始。
往復歩くと登山道の細かな状況をかなり詳細に覚えることができる。

イワショウブの花の写真を何枚も撮った。

宮城県の大崎耕土を眺めながら歩く。
石巻の牧山から硯上山、翁倉山、田束山など北上山地の山が同定できた。

栗駒山が見える最後の場所で振り返る。
手前の尾根に見える針葉樹は何んなのか気になった。
遠目にはクロベのように見えるが・・・

湿地の先にある展望地から一関市街地を遠望する。
その奥の山は大森山や徳仙丈山の山群。

この日、登山道で飛翔するアサギマダラを何頭も見た。
停まってくれる花がないので全く撮影できない。
唯一撮れた写真がコレ。

ブナ帯の上はタケカンバの森が広がる。

枝ぶりの良いブナ。

この後、例のロープべた張りの窪状の急坂を下る。
この日は土が乾いていたから簡単に下れたが、雨上がりは滑って転ぶ危険性が高いと感じた。
東桂沢の沢水で顔を洗い、すっきりして車に戻った。
登山口の気温は25度。
久しぶりに暑さをさほど気にせず歩けた山だった。
しかしこの日の歩行距離は14.3km、累積標高差は897mと、決して楽ではない。
この登山道が通行可能になった時は、このブログで報告したいと思う。
沢には鉄パイプの橋がかかっている。
板が濡れているので、手すりにつかまり慎重に渡る。

一段登った先のナメ滝の上にかかる鉄パイプ橋を通過。
ここから標高差約200m、随所にロープが張られた急登が続く。
周囲がカラマツの植林地なので、山奥を歩いている感覚はない。

登山道脇に熊の顔に似た岩が現れる。
この上部でようやくブナ林に入れた。

急斜面に差し掛かると道は左にトラバースする。
一帯はサワグルミの森。
ブナの倒木がある付近で木々の間から五葉山や六角牛山が望める場所もあった。

トラバース路が唐突に終わり、西側の窪状の急坂を登る。
ずっとロープが張られているが、足場があまり良くはなく、少し強引に高度を上げる道だ。
この急坂の起点と上部に南側の尾根筋を迂回する感じの道が刈り払い途上だった。
おそらく今後付け替えられるかもしれない。上部にエンジン草刈り機がデポされていた。

急坂を登りきるとブナの原生林に入る。
大きく枝を広げたブナが一本生えていた。

道が平坦になったところに中央が凹んだ謎の岩があった。
しらべてみると笊森一帯は過去に金の採掘が行われていたらしい。
この岩は擦り臼と呼ばれ、金を含む石を擦り潰すことによって粉に変える道具とのこと。

擦り臼の少し西側で地震によって崩落した登山道を付け替えた場所に出る。
南側の足元は見えないが産女川の左岸が大規模に崩れていて、その様子は一関市側から望める。
この付近は東から南側の展望が広がり、宮城県側の大土ヶ森、柩ヶ森、中ノ森の文字三山が望めた。

登山道の北側に広がる湿地に立ち寄る。
かなり乾燥化が進んだ中層湿原と思われ、湿地の北側にイワショウブが咲いている。
笊森が見える地点まで花を踏まないように、湿地の東端の膝丈のスゲを踏んでいってみた。
ここで笊森避難小屋まで距離的にほぼ中間地点である。

笊森の南東直下まで登ると、苔むした岩の道に変わる。
そんなに長い距離ではないが、丸い石の上に足を置くと滑るので、下りは注意が必要だ。

やがて灌木帯の入る。
サラサドウダンの木が多いが、今はミヤマホツツジが咲いている。

少し下り基調の道の先に栗駒山が望めるようになった。
この時間帯はまだ山頂に雲がかかっている。

笊森の南斜面を巻く緩登の道は栗駒山がずっと見えている。
この後、笊森避難小屋も小さく見えてきた。

やがて幾つかの雪田草原を通過。
今はイワショウブの花が盛りだ。

まだイワイチョウが咲き残っている。

エゾオヤマリンドウは咲き始め。
盛りは9月に入ってからか。

刈り払い整備された道はここまで。
笊森避難小屋までは花を踏まないように草原の中を歩く。
まだ国と県の現地調査の予定が決まらず、笊森コースへの進入者を防ぐために整備していないと思う。

小屋の敷地内に咲くウメバチソウ。
暑いけれど季節は確実に動いている。

笊森避難小屋と笊森を振り返る。
ここでは休憩を取らず、笊森コースと裏掛コースの連絡路がある分岐を目指す。

栗駒山が近づいてきた。

避難小屋から磐井川源流の分岐までの道はミヤマアキノキリンソウが花盛り。

これまで見えなかった秋田県側の展望が広がる。

磐井川源流の雪田草原を見る。
遅くまで雪渓が残る場所だが。もうキンコウカの花は終わったようだ。

沢筋に近づくとゴマナが群生していた。

笊森コースと裏掛コースの連絡路がある分岐に着く。
この場所の水場が涸れていないか確認が必要でここまで来た。
冷たい湧き水が出ていて、ペットボトルに補充した。

分岐一帯に群生するチョウジギク。
今回の調査はここまで。山頂まで標高差約260mを残すのみだが、土曜日にも山を歩く予定があり、疲れを残さない範囲で留めた。

笊森避難小屋まで戻り、次に避難小屋の水場を確認しに行く。
南西側の産女川源流に湧く水場だ。

水場のすぐ上から笊森を見る。
この水場も涸れることなく流れていて健在。
焼石連峰の金明水が現在涸れてしまったらしく、地図に記載する以上、盛夏の水場の状況の把握は必須となる。

小屋の中に入って食事をとろうと思ったら意外に暑い。
靴を脱いで窓を開け放つのも面倒なので、外で風に吹かれながら休むことにした。

笊森を眺めながら往路を引き返す。

刈り払われた登山道の真ん中に座って休憩。上空をヘリコプターが通過していく。
平日で、しかも公に通行可能となっていないこのコースを歩く人は少ないだろう。
マスさんお手製の『どら焼き』を食べる。
この日は湿度が低く、爽やかな風が吹いていて、直射日光もさほど暑くない。
久しぶりに温かいコーヒーを飲んで落ち着けた。

30分ほど休憩して下山開始。
往復歩くと登山道の細かな状況をかなり詳細に覚えることができる。

イワショウブの花の写真を何枚も撮った。

宮城県の大崎耕土を眺めながら歩く。
石巻の牧山から硯上山、翁倉山、田束山など北上山地の山が同定できた。

栗駒山が見える最後の場所で振り返る。
手前の尾根に見える針葉樹は何んなのか気になった。
遠目にはクロベのように見えるが・・・

湿地の先にある展望地から一関市街地を遠望する。
その奥の山は大森山や徳仙丈山の山群。

この日、登山道で飛翔するアサギマダラを何頭も見た。
停まってくれる花がないので全く撮影できない。
唯一撮れた写真がコレ。

ブナ帯の上はタケカンバの森が広がる。

枝ぶりの良いブナ。

この後、例のロープべた張りの窪状の急坂を下る。
この日は土が乾いていたから簡単に下れたが、雨上がりは滑って転ぶ危険性が高いと感じた。
東桂沢の沢水で顔を洗い、すっきりして車に戻った。
登山口の気温は25度。
久しぶりに暑さをさほど気にせず歩けた山だった。
しかしこの日の歩行距離は14.3km、累積標高差は897mと、決して楽ではない。
この登山道が通行可能になった時は、このブログで報告したいと思う。
コメント
コメント一覧 (4)
桂沢登山口からはかなりの距離ですが魅力的なコースなので正式認可が待たれます。
笊森避難小屋で会った関係者に感謝です。
昨日は福島の山を予定していたので、この日は山頂まで行かず体力を温存していました。
林道が少し荒れていましたが、認可されれば登る人は多いと思います。
車2台で下山ルートを採れば楽でしょうね。
笊森避難小屋、栗駒山まで距離はありますが、真湯からバスや自家用車でアクセスできるので
秋の須川の混雑を避けたい人にはいいコースになるでしょうね。
来年の山と高原地図に反映させられるか調べに行きましたが、県に確認すると、もう少し整備が必要な箇所があるようです。
私も最初、真湯に駐車し、須川温泉に向けてバスで周回するルートを考えました。
ただし紅葉時期の須川温泉のバスの混雑がネックになりそうです。