猛暑が終わるタイミングを見計らっていたが、ようやく最高気温が30度下回る予報が出たので12日、山と高原地図の今年最後の調査で早池峰山・剣ヶ峰コースを歩いてきた。
今回は知り合いの山岳ガイド登山ガイド(ステージⅡ)・櫻井洋一さんと初めて一緒に登る。
【 9/12 早池峰山(1917m・剣ヶ峰コース) 岩手・北上山地 】
河原の坊駐車場(櫻井さんの車で悠久のみちトンネル駐車場に移動)かわい木の博物館・イチイの森入口~イチイの巨木~安部ヶ城~徳兵衛山~早池峰剣ヶ峰~早池峰山~小田越~河原の坊駐車場
最初はかわい木の博物館・イチイの森入口から早池峰山を往復する予定だった。
しかし櫻井さんと打ち合わせの時、彼も車を出してくれる事になり、河原の坊駐車場に車を置いて、悠久のみちトンネル駐車場へもう一台の車で移動し、縦走する事が可能になった。
車を出していただいた櫻井さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
河原の坊駐車場から県道25号、基幹林道河井住田線を使って悠久のみちトンネル駐車場まで片道18km。細いワインディングロードだが、信号がないので約30分の走行で着く。行き帰りで鹿の姿を見た。

今回は知り合いの
【 9/12 早池峰山(1917m・剣ヶ峰コース) 岩手・北上山地 】
河原の坊駐車場(櫻井さんの車で悠久のみちトンネル駐車場に移動)かわい木の博物館・イチイの森入口~イチイの巨木~安部ヶ城~徳兵衛山~早池峰剣ヶ峰~早池峰山~小田越~河原の坊駐車場
最初はかわい木の博物館・イチイの森入口から早池峰山を往復する予定だった。
しかし櫻井さんと打ち合わせの時、彼も車を出してくれる事になり、河原の坊駐車場に車を置いて、悠久のみちトンネル駐車場へもう一台の車で移動し、縦走する事が可能になった。
車を出していただいた櫻井さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
河原の坊駐車場から県道25号、基幹林道河井住田線を使って悠久のみちトンネル駐車場まで片道18km。細いワインディングロードだが、信号がないので約30分の走行で着く。行き帰りで鹿の姿を見た。

登山口に立つかわい木の博物館・イチイの森の看板が目印。
この木の博物館、入館届が必要とHPに記載されているが、看板にはそんな記載は一切ない。

晴れの予報に反して、早朝まで霧雨だったようで、登山道は濡れている。
薄い霧が立ち込める登山道を歩くが、深い森はより幻想的に見える。

ブナやシナノキの巨木を見ながら高桧山の南斜面を西進する。
森の逍遥が好きな方はこの光景を見ただけで満足できるだろう。

イチイの森で最大のイチイの巨木。
この森にはイチイの老木が120本確認されているという。
幼樹が見当たらないのは鹿の食害のためと推測されている。

イチイの森の登山道は高桧山と早池峰山東尾根の鞍部まで続くが、そこを過ぎると踏み跡たどる行程になる。早池峰剣ヶ峰コースは宮古市では管理しておらず、森林管理署の作業道のため、登山者が歩く事を想定していない。立ち入り禁止にはしていないが、ヤブの難路と注意喚起されている。

鞍部から少し登った緩斜面の倒木地帯は以前より歩きやすくなっていた。
しかし倒木を右往左往しながら避けるので、ベテランの登山者でないと通過は難しい。
やがてオオシラビソとヒノキアスナロの原生林に入る。
急坂が標高差200m以上続き、張り出した根や岩が濡れて非常に滑るので意外に難儀する行程だった。

花の山のイメージが強い早池峰山。
しかし東尾根や北面は針葉樹の深い森に覆われ、高山植物群落は限られたエリアだけに存在することが分かる。

未明まで降った雨の水滴がササや木の葉についていて、雨具を着ない登山パンツが濡れる。
トップで歩いていると下着まで濡れてしまい、仕方なく折れた枝を拾って、水滴を叩き落としながら歩いた。特にこんな笹薮を通過する時が酷かった。

東尾根に乗り上げると尾根の南側に岩稜が現れる。
登山道は岩稜の右手をトラバースするが、濡れた岩が滑る滑る。
しばらく神経が擦り減らされるような慎重な足さばきを余儀なくされた。

写真では分かり難いが、かなり大きな岩塔が尾根から突き出ている。

岩稜の西端にある五合目・安部ヶ城。
クマに悪戯されて、標識の文字は「ヶ城」と標高しか見えない。
この場所は徳兵衛山の好展望地だが、湧き上がるガスで視界は閉ざされていた。

徳兵衛山の密ヤブの登りに備えて、安部ヶ城で休憩中にザックの中にカメラバックを入れた。
風が強いためヤブに付いた水滴はかなり落ちたが、登山道を隠すハイマツとアカミノイヌツゲ、シャクナゲのヤブの通過に苦労する。何度も現れる岩の段差が足元が滑るので、灌木を掴んで腕力で登った。
徳兵衛山の北峰に達したところで再びカメラバックを取り出し、ザックの前面に付ける。
作業中、徳兵衛山の三角点を目指す櫻井さんを撮影。
ここは尖った早池峰剣ヶ峰の好展望地なのだが、南から湧き上がるガスで何も見えない。

徳兵衛山山頂に到着。
ちなみに山岳ガイド登山ガイドの櫻井さんは、個人ガイドの他に「たびのレシピ」という旅行会社の専属山岳ガイドの仕事を行っている。登山初心者から上級者まで楽しめるツアーが計画されているので、興味がある方は下記のリングをクリックしてください。
たびのレシピのHPは → コチラ

雲が南東から湧き上がって、早池峰山の東尾根を乗り換えているため、北側は景色が見えている状態だ。冷たい海風が吹いているのだろう。

徳兵衛山の岩稜の北側基部に踏み跡が続いている。
赤テープのマーキングは少なく、山勘に頼って道を探す作業を強いられる。
岩稜の隙間から南斜面を見下ろす。険しい岩場がアンニョカイ沢へ落ち込んでいる。

岩稜の南面を見る。


徳兵衛山の西側の小ピークへ登っている途中、ようやく早池峰剣ヶ峰にかかる雲が切れてきた。

岩場に咲く花が終盤のナンブトウウチソウ。

晴れたタイミングで少し遠ざかった徳兵衛山を振り返る。

徳兵衛山西側の小ピークから見た早池峰剣ヶ峰。

鞍部のコメツガの森。

徳兵衛山の鞍部から早池峰剣ヶ峰までの行程は以前より踏み跡が顕著になった歩きやすく変わっていた。しかし枯れたコメツガの枝に触ると、細かな枯れ葉が頭やザック、そしてTシャツの中にまで降り注いできて、精神的に嫌な思いをした。
最後は徳兵衛山の登りと同様に灌木の密ヤブを漕いで早池峰剣ヶ峰に到着。
残念ながらまたガスが湧き上がり早池峰山頂は隠れていた。

早池峰剣ヶ峰の山頂で、ザックや首筋に付いたコメツガの枯れ葉除去を行う。
かなりな量が付いていてびっくり。
ここから早池峰山まではヤセ尾根を辿るプロムナードだが、イマイチ景色が見えないので高揚感がない。途中、2組の登山者とスライドした。

踏み跡じゃない登山道の有難みを感じながら緩登すると、早池峰山の東端に出る。
岩稜越しに山頂が見えた。

岩稜の基部にナンブトラノオの花が結構咲き残っていた。
花が咲いているのを想定していなかったので嬉しくなる。

青空の下、早池峰山頂が近づく。

アザミの花に三頭のクジャクチョウが群れていた。

早池峰山山頂に到着。
今回は濡れて滑る岩に苦戦して6時間強かかってしまった。
河原の坊駐車場に一台車をデポして正解だと思った。
あのツルツルの岩をまったく転ばないで往路を引き返す自信はない。

ハイマツの松脂でべたべたになった手をウェットティッシュで拭き、温かいコーヒーと共にマスさんお手製のマンゴーとココナッツのパウンドケーキ「常夏パウンド」を食べる。

30分休憩して下り始めると、早池峰剣ヶ峰が姿を見せてくれた。

鉄ハシゴ場の上部から山頂を振り返る。

誰もいないハシゴ場。
花の最盛期と比べ、山は閑散としていた。

この時、ようやく薬師岳が姿を見せてくれる。

竜ヶ馬場のハイマツ帯から八合目の岩塔を見上げる。

五合目より下にたくさん咲いていたナンブトウウチソウ。

下りの途中、早池峰剣ヶ峰と徳兵衛山を見る。

一合目の御門口で休憩して水分補給。

後は石ゴロの道から解放されて、とても歩きやすいヤブのない登山道を下って小田越に着く。

小田越から河原の坊駐車場まで距離2.1km。
途中、早池峰山の南面が見える場所から早池峰山を見上げる。

今回の調査は涼しくなるまで待って実施して正解だった。
夏の暑い日差しの中、ハイマツの灌木帯のヤブを漕ぐのは苦行以外の何物でもない。
また櫻井さんが一緒で、苦しいヤブ漕ぎを楽しんでできて良かった。
この早池峰剣ヶ峰コースは登山のベテランの同行が必要で、安易に入山するのは危険だと思う。
下手に迷ったり、怪我したりしたら、救助作業は至難の業になる。
私は5年に一回はこのコースを調査せねばならないが、気が乗らないコースの一つである。
GPS軌跡。(クリックで拡大。)
この木の博物館、入館届が必要とHPに記載されているが、看板にはそんな記載は一切ない。

晴れの予報に反して、早朝まで霧雨だったようで、登山道は濡れている。
薄い霧が立ち込める登山道を歩くが、深い森はより幻想的に見える。

ブナやシナノキの巨木を見ながら高桧山の南斜面を西進する。
森の逍遥が好きな方はこの光景を見ただけで満足できるだろう。

イチイの森で最大のイチイの巨木。
この森にはイチイの老木が120本確認されているという。
幼樹が見当たらないのは鹿の食害のためと推測されている。

イチイの森の登山道は高桧山と早池峰山東尾根の鞍部まで続くが、そこを過ぎると踏み跡たどる行程になる。早池峰剣ヶ峰コースは宮古市では管理しておらず、森林管理署の作業道のため、登山者が歩く事を想定していない。立ち入り禁止にはしていないが、ヤブの難路と注意喚起されている。

鞍部から少し登った緩斜面の倒木地帯は以前より歩きやすくなっていた。
しかし倒木を右往左往しながら避けるので、ベテランの登山者でないと通過は難しい。
やがてオオシラビソとヒノキアスナロの原生林に入る。
急坂が標高差200m以上続き、張り出した根や岩が濡れて非常に滑るので意外に難儀する行程だった。

花の山のイメージが強い早池峰山。
しかし東尾根や北面は針葉樹の深い森に覆われ、高山植物群落は限られたエリアだけに存在することが分かる。

未明まで降った雨の水滴がササや木の葉についていて、雨具を着ない登山パンツが濡れる。
トップで歩いていると下着まで濡れてしまい、仕方なく折れた枝を拾って、水滴を叩き落としながら歩いた。特にこんな笹薮を通過する時が酷かった。

東尾根に乗り上げると尾根の南側に岩稜が現れる。
登山道は岩稜の右手をトラバースするが、濡れた岩が滑る滑る。
しばらく神経が擦り減らされるような慎重な足さばきを余儀なくされた。

写真では分かり難いが、かなり大きな岩塔が尾根から突き出ている。

岩稜の西端にある五合目・安部ヶ城。
クマに悪戯されて、標識の文字は「ヶ城」と標高しか見えない。
この場所は徳兵衛山の好展望地だが、湧き上がるガスで視界は閉ざされていた。

徳兵衛山の密ヤブの登りに備えて、安部ヶ城で休憩中にザックの中にカメラバックを入れた。
風が強いためヤブに付いた水滴はかなり落ちたが、登山道を隠すハイマツとアカミノイヌツゲ、シャクナゲのヤブの通過に苦労する。何度も現れる岩の段差が足元が滑るので、灌木を掴んで腕力で登った。
徳兵衛山の北峰に達したところで再びカメラバックを取り出し、ザックの前面に付ける。
作業中、徳兵衛山の三角点を目指す櫻井さんを撮影。
ここは尖った早池峰剣ヶ峰の好展望地なのだが、南から湧き上がるガスで何も見えない。

徳兵衛山山頂に到着。
ちなみに
たびのレシピのHPは → コチラ

雲が南東から湧き上がって、早池峰山の東尾根を乗り換えているため、北側は景色が見えている状態だ。冷たい海風が吹いているのだろう。

徳兵衛山の岩稜の北側基部に踏み跡が続いている。
赤テープのマーキングは少なく、山勘に頼って道を探す作業を強いられる。
岩稜の隙間から南斜面を見下ろす。険しい岩場がアンニョカイ沢へ落ち込んでいる。

岩稜の南面を見る。

徳兵衛山の山頂を振り返る。

徳兵衛山の西側の小ピークへ登っている途中、ようやく早池峰剣ヶ峰にかかる雲が切れてきた。

岩場に咲く花が終盤のナンブトウウチソウ。

晴れたタイミングで少し遠ざかった徳兵衛山を振り返る。

徳兵衛山西側の小ピークから見た早池峰剣ヶ峰。

鞍部のコメツガの森。

徳兵衛山の鞍部から早池峰剣ヶ峰までの行程は以前より踏み跡が顕著になった歩きやすく変わっていた。しかし枯れたコメツガの枝に触ると、細かな枯れ葉が頭やザック、そしてTシャツの中にまで降り注いできて、精神的に嫌な思いをした。
最後は徳兵衛山の登りと同様に灌木の密ヤブを漕いで早池峰剣ヶ峰に到着。
残念ながらまたガスが湧き上がり早池峰山頂は隠れていた。

早池峰剣ヶ峰の山頂で、ザックや首筋に付いたコメツガの枯れ葉除去を行う。
かなりな量が付いていてびっくり。
ここから早池峰山まではヤセ尾根を辿るプロムナードだが、イマイチ景色が見えないので高揚感がない。途中、2組の登山者とスライドした。

踏み跡じゃない登山道の有難みを感じながら緩登すると、早池峰山の東端に出る。
岩稜越しに山頂が見えた。

岩稜の基部にナンブトラノオの花が結構咲き残っていた。
花が咲いているのを想定していなかったので嬉しくなる。

青空の下、早池峰山頂が近づく。

アザミの花に三頭のクジャクチョウが群れていた。

早池峰山山頂に到着。
今回は濡れて滑る岩に苦戦して6時間強かかってしまった。
河原の坊駐車場に一台車をデポして正解だと思った。
あのツルツルの岩をまったく転ばないで往路を引き返す自信はない。

ハイマツの松脂でべたべたになった手をウェットティッシュで拭き、温かいコーヒーと共にマスさんお手製のマンゴーとココナッツのパウンドケーキ「常夏パウンド」を食べる。

30分休憩して下り始めると、早池峰剣ヶ峰が姿を見せてくれた。

鉄ハシゴ場の上部から山頂を振り返る。

誰もいないハシゴ場。
花の最盛期と比べ、山は閑散としていた。

この時、ようやく薬師岳が姿を見せてくれる。

竜ヶ馬場のハイマツ帯から八合目の岩塔を見上げる。

五合目より下にたくさん咲いていたナンブトウウチソウ。

下りの途中、早池峰剣ヶ峰と徳兵衛山を見る。

一合目の御門口で休憩して水分補給。

後は石ゴロの道から解放されて、とても歩きやすいヤブのない登山道を下って小田越に着く。

小田越から河原の坊駐車場まで距離2.1km。
途中、早池峰山の南面が見える場所から早池峰山を見上げる。

今回の調査は涼しくなるまで待って実施して正解だった。
夏の暑い日差しの中、ハイマツの灌木帯のヤブを漕ぐのは苦行以外の何物でもない。
また櫻井さんが一緒で、苦しいヤブ漕ぎを楽しんでできて良かった。
この早池峰剣ヶ峰コースは登山のベテランの同行が必要で、安易に入山するのは危険だと思う。
下手に迷ったり、怪我したりしたら、救助作業は至難の業になる。
私は5年に一回はこのコースを調査せねばならないが、気が乗らないコースの一つである。
GPS軌跡。(クリックで拡大。)

コメント
コメント一覧 (4)
桜井さんと一緒で心強かったですね。
彼とは仕事でも関わっていましたが高校の後輩でもあります。
山を同行したのは4年前の氾濫源でした。懐かしい。
毎回、ヤブ漕ぎに気持ちが萎えるコースでしたので、今回は櫻井さんが一緒で心強かったです。
morinoさんの後輩でしたか。
今度、morinoさんも誘って飲みに行こうかという話になっています。
飲み会はいつでもOKです(笑)
来月やりますか。
週半ばなら空いていることが多いそうです。