紅葉が盛りと思われる甑山を秋田側から登ってきた。
この日、宮城県側は曇りで、鬼首道路を秋田側へ抜けた途端に青空が広がった。
少し積雲が出始めているため、天気が持つのは午前中だけであろう。

【 10/25 甑山(男甑山・981m) 秋田・丁山地 】
甑山登山口~県境・名勝沼分岐~名勝沼~県境・名勝沼分岐~県境分岐~頂稜分岐~男甑山~頂稜分岐~男女のコル~女甑山~男女のコル~女甑の大カツラ~悠森舎~甑峠~名勝沼分岐~甑林道出合(矢島街道入口)~甑山登山口

山形県側の前森山林道は距離が長いため、林道走行が短い秋田県側から甑山登山口へ向かったがこれが失敗だった。
伐採したスギを搬出する大型トラックの深い轍と泥濘の連続で何度も車の下を擦り、しかもボディはドロドロに汚れてしまった。最低地上高17cmの私の車でも苦労した悪路だったので、普通車は突っ込まない方が良いであろう。しかも土曜日にもかかわらずトラックが何回も行き来している状況だった。

甑山登山口には10台ほどの駐車スペースがあるが、大型トラックの転回場になっているようで、邪魔にならないように駐車した。
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この日はyonejiyさんと二人で歩く。
入山前に爆竹を鳴らし、ホイッスルを吹いてクマに備える。

登山道は良く整備されている。
しかし小沢を渡る前後のトラバース箇所は道幅が狭く、しかも石が滑るので注意して歩いた。
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山裾は木々がようやく色づき始めたばかり。
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階段状の小滝が現れる。
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倒木にナラタケが生えていた。
別な場所にクリタケも見つけたが、これからの急登に備えて余計な荷物になる事を避け採らなかった。
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ブナは樹冠部分が黄色くなってきている。
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オオカメノキの紅葉が目立つ。
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県境尾根に向かう分岐を左折し名勝沼へ向かう。
途中のサワグルミの森が美しい。しかし熊が食べ尽くしたのか、クルミは一個も落ちていなかった。
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ウィルソンカツラは表面がシダに覆われていて以前より巨大さが実感できなくなっていた。
しかし内部に入るとその大きさが分かる。
中から見上げた景色。広角レンズじゃないと開口部の大きさが表現できないね。
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登山道まで水が溢れた状態の名勝沼
鏡の様な水面が印象的だった。
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県境・名勝沼分岐まで引き返す途中、女甑山を見上げる。
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深い森を歩いて県境尾根へ。
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ここから急な県境尾根の直登が始まる、
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紅葉したブナが立ち並ぶ尾根を一気に登る。
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写真でも登山道の傾斜の強さが分かる。
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尾根の下部で梢越に雪を被った鳥海山が見えていた。
しかし枝が邪魔で写真にならない。
何度も振り返りながら写真が撮れる場所を探していたら、鳥海山の山頂は雲に隠れてしまった。
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紅葉した木々の奥に弁慶山が見える。
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ここの色とりどりの紅葉は圧巻だった。
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加無山が見える。
やまがた百名山随一の難峰だ。
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この位置から見る女甑山はふくよかな姿をしている。
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急登が終わり頂稜へ飛び出す。
分岐を右折して男甑山山頂へ向かう。
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クマの獣臭が漂う一角を過ぎて男甑山に到着。
南に月山と葉山が見えていた。
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男甑山のシンボル・烏帽子岩
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南東の神室連峰は雲に隠れている。
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山頂に咲いていたイワカガミ
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静かな山頂でマスさんお手製の和菓子「山紅葉」を食べる。
煮リンゴ入りの羊羹を浮島でくるんだ土台にサツマイモのきんとんです。
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休憩していると、男性4名と大勢の女性パーティが山頂に登ってきた。
狭い山頂に人が溢れてしまうため、腰を上げて女甑山へ向かう。
山頂直下から見た女甑山。
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頂稜北側のピークへの登り。
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頂稜北端の場所から男甑山を振り返る。
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その場所から見た女甑山と名勝沼。
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男女のコルまでの下りは岩混じりの急坂の連続。
ロープなど手掛かりになるものは。たった一か所しかなく、自分で木の根や枝を選んで下る。
北斜面で湿っていたため、岩が滑るので精神的に疲れる下りだった。
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男女のコルから女甑山へ登る。
ここも一直線の急な直登が続くが、南斜面で乾いているので足場が滑らず楽だった。
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ブナの黄葉を眺めながらゆっくりとしたペースで急坂に耐える。
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灌木帯に出ると背後に男甑山が見えてくる。
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そして女甑山の山頂に到着。
誰も登ってこない静かなこのピークでお昼の食事をとった。
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西に丁山地の大森山、庄屋森、丁岳が望める。
結局、右奥に聳える鳥海山の勇姿は見れなかった。
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北へ甑峠へ下る道は刈り払い整備が入ったようだ。
しかしかなりな難路なので、今回は下らない。
奥に大仙山と姥井戸山が見えている。
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ゆっくり休んだ後、再び男女のコルへ戻る。
前森山の背後の神室連峰の山々が一部見えてきた。
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ブナ林の中、男甑山北の肩のピークが梢越しに見える。
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この頃から空は曇ってきて、紅葉の色も冴えなくなった。
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女甑山の急坂を振り返る。
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男女のコルの変則十字路を左折して山形県側のルートを下る。
ブナの森が広がり、秋田県側より自然度は高い。
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登山道の左手にあるカツラの巨木は婆桂であろうか?
カツラ特有のメイプルシロップに似た甘い香りが漂っていた。
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女甑の大カツラは一部の幹が倒れてしまった。
しかし今も巨木の存在感は薄れていない。
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木々の間から女甑山の東壁を見上げる。
写真では分かりにくいが、肉眼では岩壁の中ほどに赤穴が見えていた。
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これが仏陀の木と言われるカツラの巨木か?
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近づいてみるとゴツゴツした主幹の迫力が凄かった。
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一段登ると美しいブナの二次林の中に入る。
ササや低木が生えていない、奥まで見通せる森だった。
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真っすぐに伸びたブナ。
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ここが矢島街道(殿様街道)の分岐。
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ブナの広場に建つ悠森舎。
右奥がバイオトイレ。
ここから前森山登山口までは約300m足らずの距離だ。
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我々は秋田県側の甑山登山口へ戻るために古道の矢島街道を西進し、甑峠へ登り返す。
その途中もブナの二次林が広がる。
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甑峠から秋田県側に入ってすぐに、スギの伐採のために拓かれたブル道に登山道が寸断されていた。
土曜日のこの日も重機の音が聴こえる。
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ここは重機に踏まれてドロドロの状態。
誰かが泥の上にスギの枝を置いていて、それを踏んで何とか通過できたが、靴は泥に汚れてしまった。
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途中、名勝沼へ至る登山道が二か所左に分れるが、遠回りになるので甑林道へ下る道を選んだ。
登山道を重機が横切る箇所は道の両側に土手が作られて通れる状態だったが、それでも6cm弱、靴は泥に沈んだ。後は林道の轍を歩いて車に戻る。
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車に戻った途端、伐採したスギを積んだ2台のトラックが横を通過する。
後で通ったトラックの運転手の方が、「我々が林道から出た後。入口で待機している2台がこちらへ登ってくる。すぐに自分の車の後をついてくれば待たずに済みますよ。」とお声がけしていただいた。
林道は大型トラックとすれ違える場所は一切なく、2台が甑山登山口まで登ってくるのは1時間弱かかりそうなので、迷わず泥だらけの登山靴を履いたまま、トラックの後について車を走らせた。

国道108号のトイレがある松の木パークという駐車場まで行って、ようやく登山口からスニーカーに履き替え一安心。後は行きと同じ鬼首道路から鳴子、古川を経由して雨降る仙台に戻った。

甑山は景観や見どころが多い魅惑の山だが、林道のアクセス面でネックだと思う。

GPS軌跡。
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