およそ2年ぶりに丸森町の岩岳を歩いてきた。
2019年10月に丸森町を襲った台風19号は、現地に未曾有の洪水災害をもたらしたが、その影響で岩岳の第1駐車場に至る町道鷲ノ平線がずっと通行止めになっていた。
しかし昨年12月にようやく町道の復旧工事が終わり、ようやく第1登山口から第2登山口まで周回登山が可能になった。現状の登山道の状況を知りたくて、この日はmaronnさんを連れて歩いてみた。
なお、岩岳の一山だけでは物足りないので、鷲ノ平川の右岸に位置する堂平山も次いでに歩いてきた。

【 1/18 岩岳(430m)と堂平山(515m) 宮城・阿武隈山地 】
●岩岳:第1登山口~第2登山口~分岐~第2見晴台~分岐~第1見晴台~小ピーク~岩岳~第3登山口分岐~第1登山口
●堂平山:町道鷲ノ平線の駐車スペース~林道入口~清滝入口~清滝不動尊~清滝~道のない急斜面を登って林道~林道崩壊地~山道分岐~尾根鞍部~小ピーク~堂平山~小ピーク~尾根鞍部~山道分岐~林道崩壊地~林道崩壊地(ロープ設置)~清滝入口~林道入口~町道鷲ノ平線の駐車スペース

町道鷲ノ平線を久しぶりに走行する。
車道の復旧工事は終わったが、未だに鷲ノ平川の河川敷の工事は継続している模様。

第1登山口の駐車場に車を停めスタート。
トイレは利用可能。
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町道鷲ノ平線を下流側へ進み、第2登山口へ向かう。
鷲ノ平川は以前はカワセミの飛翔が見られる、深山幽谷と言った雰囲気の美しい渓谷だったが、現在は荒れ果てた姿になってしまった。
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陽の光が差し込まない川沿いにイイギリの赤い実が映える。
2026011803イイギリ

道の山側に祀られた山神さまの石碑。
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左岸の大規模に斜面が崩落した場所。
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ここが第2登山口。
以前は第2登山口の標識が立っていたが、現在は赤テープのみが目印。
いきなり岩混じりの急坂を登る。
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多少踏み跡が交錯しているが、赤テープを見逃さないように登る。
途中、倒木を迂回する場所が数箇所あった。
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尾根に出ると道がはっきりする。
稜線の分岐を右折、第2見晴台の状況を確認しにいく。
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第2見晴台への道は少し荒れている。
見晴台の大岩の上に立ってもアカマツの木が伸びて展望はなくなった。
木の間から僅かに鹿狼山が見えるのみ。
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稜線分岐に戻って、稜線を西進する。
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すぐに出合う分岐を右折し、第1見晴台に立ち寄る。
絶壁の上から眺めた岩岳。
強風に身体が煽られて非常に危ない状況のため、崖の際まで行けなかった。
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岩岳のアップ。
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稜線に戻り、風の弱い南斜面に出てほっとする。
毎回写真を撮ってしまう大岩。
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途中、白河市からいらしたという7名のパーティとスライドする。

小ピークの岩の上から眺めた岩岳本峰。
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写真では分かりにくいが、岩岳本峰直下の急斜面が眼前に立ちふさがっている。
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木の根や岩角に掴まりながら急坂を登る。ロープなどは一切ない。
自分はここを降りるのは危険と感じ、毎回反時計回りに周回している。
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急坂の上部から後で登る堂平山を望む。
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羽山神社が祀られた岩岳山頂に着く。
岩岳の名は県立自然公園に指定された時、丸森町役場の佐藤岩雄さんが名づけたらしい。
それ以前は筆甫の羽山さんと呼ばれていた。
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花崗岩のロックガーデンになっている岩岳山頂。
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山頂からは西側から北側にかけて展望が広がる。
眼下に県道45号・丸森霊山線が見える。
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今まで真ん中の山が夫婦岩と思っていたが、帰宅して詳細に調べると、真ん中の山は三等三角点「犬飼」、その左の三角形の山は四等三角点「細田」の東側の520m峰、そして夫婦岩は一番左手の山と分かった。
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何と言っても一番目につくのは南蔵王
稜線の雪煙を見るとかなり強風が吹き荒れていることが分かる。
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視線を右に振ると仙台神室、大東岳、面白山が見えていた。
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そして北には船形連峰と北泉ヶ岳、泉ヶ岳
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足元が切れ落ちた岩に上がって、風に煽られながら角田盆地を撮影。
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亘理地塁山地の鹿狼山を除いた七峰を写す。
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山頂は冷たい風が吹き抜けて休憩できる状態ではなかったので、直ぐに下山開始。
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途中の岩の上に二基の石祠が祀られていた。
正月なのに初穂がないのは、今がお参りにくる地元の方がいないのであろうか。
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第3登山口への分岐を左折し、第1登山口へ下る。
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下山すると、時計回りに周回していた白河市のグループが戻ってきた。
この後、夫婦岩を登るとか。

我々は町道鷲ノ平線を1.9km東に走行し、広い駐車スペースに車を停め、次の山である堂平山を目指した。
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ここが清滝へ向かう林道入口。
同時に堂平山の取りつきになる。
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橋の上から鷲ノ平川の下流を見る。
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堂平山は30年近く前に東側の東福田地区から登っている。
それ以前に黒佐野地区からチャレンジしたが、道に迷って引き返した山だ。
今回、再訪する気になったのは、先ず清滝を見たかった点、そしてこの山に一時的かどうか不明だが、刈り払いされた登山道が開かれた点だ。
登山道を開削したのは丸森町教育委員会生涯学習課の方々で、2024年から「まるもり里山ウォーク」という丸森町の里山の無料トレッキングツアーを開催している。
堂平山トレッキングは2025年11月15日に行われ、56名の方々が参加したようだ。

清滝へ向かう林道は途中から荒れており、バイクを含めた車両の通行は無理。
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途中、岩岳から東に伸びる尾根の335mピークが望める。
左奥のピークは第2見晴台と思う。
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林道入口から約800m歩いて清滝入口に着く。
ここから清滝まで500m。
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スギ林を下って行くと清滝下流の沢を渡渉する。
水害前には木製の橋がかかっていたらしい。
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渡渉後、沢の左岸を登って行くと清滝不動尊の建物が見えてきた。
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清滝不動尊の建物の中に入り参拝する。
レンズフードを外さないでストロボ撮影したため影が写り込んでしまった。
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優しいお顔をした不動明王像。
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清滝不動尊から沢に下ると清滝が見えてきた。
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正式な滝の落差は不明だが10数㍍あるらしい。
小沢なのに結構水量があり見栄えがする。
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清滝入口まで500m戻るのを嫌って、滝の少し下流の急な右岸を無理やり登って林道に出る。
かなり急斜面なので同じルートを辿るのはお勧めできない。

林道を少し奥に進むと崩落した場所に出る。
ここは崩落地の下に作った巻道で簡単にパスできる。
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林道の路面がさらに荒れてきたと思ったら、地図に記載された破線ルートへ鋭角に左折する。
ここは赤テープが目印。直進する林道はヤブ化が激しい。
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里山ウォークのために刈り払いされた登山道?を北へ進む。
植生は最初スギ林、途中からアカマツの植林地になる。
堂平山北尾根の小鞍部に乗り上げるまで約700m、どんどん山頂から遠ざかっていくので心理的に損した感じがする。小鞍部から地図で西側へ下る破線ルートの道は確認できなかった。
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木々の隙間から岩岳本峰が辛うじて見える。
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北尾根の小鞍部に着くと、強い風が谷から吹きあがってきて身体が一気に冷える。
地図から読み取れない急坂を登っていく。
右下に木がまったく生えていないくぼ地の様な場所が確認できた。
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美しい雑木林が広がる小ピークから少し下る。
後は緩急取り交ぜながら単調な樹林帯の登りが続く。
梢越しに鹿狼山が意外に近く見えるが、写真を撮れるほど視界が広がる場所はいっさい無かった。
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登りにいい加減飽きてきたころ、ようやく堂平山頂に到着。
もともと登山道のない山だったのに立派な山名標識が立っている。
ここも木々に囲まれ景色は見えない。
かつてこの山頂に12の寺院があったと言われているが、礎石など現在その痕跡はいっさい残っていない。その中心の寺院名は堂平山東福寺もしくは堂平山慶勝寺と称し一大勢力を誇っていたらしいが、南北朝時代に霊山城が落ちたとき、この寺も跡形もなく焼け落ちたと伝えられている。
その時に金銀財宝を山中に埋め隠したともいう。
そんな過去に想いを馳せながら、山頂の一角に腰を下ろして休憩をとった。
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身体が温まるようにカップ麺を食べ、マスさんお手製のコーヒー羊羹「黒い月」を食べて落ち着く。
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帰りは往路を忠実に下る。
時々、登山道を整備したときの切株に足を取られる。
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この大岩が露出したエリアはかつて修験が行われた岩座なのであろうか。
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1月も中旬を過ぎると、日が長くなってくるので、早く下山しなければ、と気が急かない点が良い。
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登りの時、林道を歩いていて山側の法面が重機で削られ岩が露出していたのを覚えているので、林道へ途中で薮を漕いで直降するのは止めた。
それでも思ったより早く林道へ下ることができた。

清滝からショートカットして林道まで登った場所を過ぎ、少し進むと再び林道が崩落している場所に出る。この場所、里山ウォークイベントの際にロープが設置されているが、それが無ければ通過はかなり難しいと思う。ただし何時までこのロープが使えるかは分からない。
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地図上で林道から北尾根の小鞍部へ登る破線ルートが表示された沢はこんな感じ。
下から見ても豪雨災害で崩壊が進んだことが分かる。浮石だらけで危なくて登るのは無理。
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鷲ノ平川にかかる橋から上流側を見る。
堂平山の行動時間は4時間、歩行距離8km、累積標高差は500mで、岩岳の倍以上の行程だった。
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堂平山については以前登った記憶が薄れ、初めて登った感じがしたが、やはり景色が見える場所がまったくないとメリハリがなく印象が薄い事は否めない。
ピークハントの山と割り切って登ればイイと思う。
しかし今回整備された登山道が何時まで使えるかは全く分からない。
入山する場合はその点を考慮して欲しい。

GPS軌跡。
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