山と高原地図の登山道調査、今年4回目は神室連峰の杢蔵山を歩いてきた。
この日の山形県は真夏日の気温になると予想されていたため、水分を多く補給し、歩行ペースもかなり落として歩いた。
【 5/18 杢蔵山(1026m) 山形・神室連峰 】
山屋登山口~一の滝~三の滝~二股~七曲り坂~心臓破りの坂~分岐~前杢蔵~金杢水~杢蔵山~旧吉沢杢蔵分岐100m手前~杢蔵山~金杢水~杢蔵山荘~前杢蔵~三角山~標高634m地点~銀杢命水~山屋登山口
平日なので山屋登山口に他の車は駐車していなかった。
登山口の看板を確認してから入山する。

この日の山形県は真夏日の気温になると予想されていたため、水分を多く補給し、歩行ペースもかなり落として歩いた。
【 5/18 杢蔵山(1026m) 山形・神室連峰 】
山屋登山口~一の滝~三の滝~二股~七曲り坂~心臓破りの坂~分岐~前杢蔵~金杢水~杢蔵山~旧吉沢杢蔵分岐100m手前~杢蔵山~金杢水~杢蔵山荘~前杢蔵~三角山~標高634m地点~銀杢命水~山屋登山口
平日なので山屋登山口に他の車は駐車していなかった。
登山口の看板を確認してから入山する。

2024年6月に最上地方を襲った豪雨は杢蔵山の登山道にも被害を及ぼしたと聞いていたが、戸前川の最初の渡渉点はスギの切株などが設置され、楽に川を渡ることができた。

登山道沿いに咲くタニウツギ。

チゴユリ。

間伐が行き届いたスギの美林を登る。

ツクバネソウ。

渓流遊歩道は通行止め。
一の滝分岐から急坂を下って一の滝を見に行く。

分岐に戻り、少し登ると不動明王の石塔が建っている。

しばらくの間、戸前川右岸の高い位置を斜登高する。
クルマバソウがたくさん咲いている。

コンロンソウ。

花が終盤のラショウモンカズラ。

緑が一気に濃くなり、エゾハルゼミの鳴き声が森に染入る。

三の滝は手前の木が伸びて全貌が見えなくなった。

やがて戸前川の二股に出る。
登山道は本流を離れ、右股に沿って登る。
渡渉点に橋はなく、滑る石に気をつけて慎重に渡った。

岩穴からちょろちょろ湧き出す水場を過ぎ、しばらく登ると七曲り坂の入口に着く。
沢筋にシラネアオイがぽつぽつと咲いている。

急な七曲り坂をゆっくりとしたペースで登る。
周りは美しいブナの森が広がる。
心臓破りの坂は名前ほどきつくない。
しかし強風で折れた枝や倒木があり、ちょっと歩きにくかった。

ブナが矮化してくると三角山との分岐点に出る。
杢蔵山荘は後で立ち寄ることにして、手前を右折して前杢蔵の風衝台地の上で休憩する。
ここまで来ると杢蔵山が指呼の距離に見えるが、手前に急坂が控えているので騙されてはいけない。

杢蔵山荘と鳥海山。

テレビ塔が林立する三角山の背後に月山が大きい。

金杢水へ下る道に急な残雪があると通過に苦労するが、この時は雪はほとんど消えて問題なく歩けた。
ブナの森に入るが、春の暴風の影響で折れた枝が林内に散乱している。
しかし登山道に落ちた枝は全て片付けられていた。

金杢水は水量は少ないが、冷たく美味しい湧き水が得られる。
山頂近くで水場があるのは非常にありがたい。

沢筋にアズマシロカネソウが咲いていた。

ブナ林の急坂を登るとササ原が広がる風衝地に出る。
登山道沿いにエチゴキジムシロが群生している。
以前、この風衝地にはヤマルリトラノオがたくさん咲いていたが、ササに駆逐されて株数が減ってしまった。

手前に流れる薄い雲が残念だが、鳥海山の姿が見えただけで嬉しくなる。

三角山と月山、右手に新庄市街地が一望できる。

咲き始めのズダヤクシュ。

杢蔵山の頂稜に飛び出すと東側の風景が一気に広がる。
足元にはイワカガミの花が咲き始めている。

東側が切れ落ちた稜線を歩く。

5月7日に登った八森山が見える。

杢蔵山の山頂に到着。
今回の調査は杢蔵山の頂稜の北端まで歩き、一杯森西側分岐へ続く登山道の刈り払い状況を調べなければならない。本来はその分岐を往復すべきだが、夏日の気温下では体力的に厳しいので止めにした。

東側が切れ落ちた頂稜を北端の旧吉沢杢蔵分岐を目安に歩いていると、東側30mぐらい下の灌木帯からうなり声が聞こえてきた。
何度も聞きなれたそれは熊の威嚇の声である。
手を叩いたり、ホイッスルを鳴らしたり、大声を出しても熊が逃げる様子はない。都度うなり声をあげている。
旧吉沢杢蔵分岐まで凡そ100mの距離を残しているが、これ以上進むと戻る時に危険と感じ、一杯森と鞍部の仁田の写真を撮り、仁田付近の登山道がはっきり見えることを確認してその場から引き返した。
登山道調査の仕事は安全が優先される。

杢蔵山は標高が低いが、雪崩で削られた東面を見ると神室連峰の一員と実感できる。

山頂で少し休憩したが、風が通らない炎天下の場所で長居は出来なかった。
下り始めの場所は切れ落ちた東斜面の縁を歩くので慎重に歩を進める。

霞む船形連峰と遠く蔵王連峰(右奥)。

杢蔵山荘に到着。

山荘の内部はとても綺麗だ。

再び風が吹き抜ける前杢蔵に戻り、ベンチに腰掛けてお昼休みにする。

おにぎりとカップ麺を食べてから、マスさんお手製のケーキ「あおさのレモンクグロフ」を食べる。
景色を眺めながら温かいコーヒーを飲み、甘いケーキを食べるのは最高の贅沢だ。

40分も休憩した後、三角山経由で下山する。
途中の緩い登り返しの地点から見た杢蔵山。

小規模なブナの森を通過。

途中、サンカヨウの群生地があった。
好きな花なので何枚も写真を撮る。

三角山の手前に咲くヤマエンゴサク。

テレビ塔が立ち並ぶ三角山の山頂。

ベンチが置かれた場所から鳥海山と丁山地の山々を見る。

後は鉄塔保守用の林道を歩いて下る。
ダートの荒れた林道なので普通車の走行は無理。
ジムニーや四駆の軽トラックじゃないと、ボディの横を木に擦ってしまうし、確実に底を打つと思う。
歩きも時々石車を踏んで滑るので、注意して歩く必要がある。
林道が西斜面に入るとブナ林になり、日影ができて暑さが和らぐ。
湿った場所にニリンソウが咲き残っていた。

同じ場所にサンカヨウも咲いている。

大森山の背後に新庄市街地が近づく。

林道の屈曲点にある634mの看板。

林道沿いに咲くキバナイカリソウ。

銀杢命水の水場で汗ばんだ顔を洗いさっぱりする。

後はスギの植林地の中を下っていくと、アナグマが道脇から急に飛び出してきて走り去った。熊じゃなく可愛い動物なら大歓迎。
その後、ラジオを鳴らした山菜採りと思われる男性とすれ違う。
この日、山中で出会った唯一の人だった。
気温がどんどん上昇していくのを感じながら山屋登山口に戻る。

帰路、広域農道に出て杢蔵山を振り返る。

この日は暑かったが、ブユがあまり集ってこなかった点で助かった。
しかし5月中旬でのこの暑さ、今年の夏山は昨年と同様に熱中症との戦いが始まりそうで怖い。
GPS軌跡。


登山道沿いに咲くタニウツギ。

チゴユリ。

間伐が行き届いたスギの美林を登る。

ツクバネソウ。

渓流遊歩道は通行止め。
一の滝分岐から急坂を下って一の滝を見に行く。

分岐に戻り、少し登ると不動明王の石塔が建っている。

しばらくの間、戸前川右岸の高い位置を斜登高する。
クルマバソウがたくさん咲いている。

コンロンソウ。

花が終盤のラショウモンカズラ。

緑が一気に濃くなり、エゾハルゼミの鳴き声が森に染入る。

三の滝は手前の木が伸びて全貌が見えなくなった。

やがて戸前川の二股に出る。
登山道は本流を離れ、右股に沿って登る。
渡渉点に橋はなく、滑る石に気をつけて慎重に渡った。

岩穴からちょろちょろ湧き出す水場を過ぎ、しばらく登ると七曲り坂の入口に着く。
沢筋にシラネアオイがぽつぽつと咲いている。

急な七曲り坂をゆっくりとしたペースで登る。
周りは美しいブナの森が広がる。
心臓破りの坂は名前ほどきつくない。
しかし強風で折れた枝や倒木があり、ちょっと歩きにくかった。

ブナが矮化してくると三角山との分岐点に出る。
杢蔵山荘は後で立ち寄ることにして、手前を右折して前杢蔵の風衝台地の上で休憩する。
ここまで来ると杢蔵山が指呼の距離に見えるが、手前に急坂が控えているので騙されてはいけない。

杢蔵山荘と鳥海山。

テレビ塔が林立する三角山の背後に月山が大きい。

金杢水へ下る道に急な残雪があると通過に苦労するが、この時は雪はほとんど消えて問題なく歩けた。
ブナの森に入るが、春の暴風の影響で折れた枝が林内に散乱している。
しかし登山道に落ちた枝は全て片付けられていた。

金杢水は水量は少ないが、冷たく美味しい湧き水が得られる。
山頂近くで水場があるのは非常にありがたい。

沢筋にアズマシロカネソウが咲いていた。

ブナ林の急坂を登るとササ原が広がる風衝地に出る。
登山道沿いにエチゴキジムシロが群生している。
以前、この風衝地にはヤマルリトラノオがたくさん咲いていたが、ササに駆逐されて株数が減ってしまった。

手前に流れる薄い雲が残念だが、鳥海山の姿が見えただけで嬉しくなる。

三角山と月山、右手に新庄市街地が一望できる。

咲き始めのズダヤクシュ。

杢蔵山の頂稜に飛び出すと東側の風景が一気に広がる。
足元にはイワカガミの花が咲き始めている。

東側が切れ落ちた稜線を歩く。

5月7日に登った八森山が見える。

杢蔵山の山頂に到着。
今回の調査は杢蔵山の頂稜の北端まで歩き、一杯森西側分岐へ続く登山道の刈り払い状況を調べなければならない。本来はその分岐を往復すべきだが、夏日の気温下では体力的に厳しいので止めにした。

東側が切れ落ちた頂稜を北端の旧吉沢杢蔵分岐を目安に歩いていると、東側30mぐらい下の灌木帯からうなり声が聞こえてきた。
何度も聞きなれたそれは熊の威嚇の声である。
手を叩いたり、ホイッスルを鳴らしたり、大声を出しても熊が逃げる様子はない。都度うなり声をあげている。
旧吉沢杢蔵分岐まで凡そ100mの距離を残しているが、これ以上進むと戻る時に危険と感じ、一杯森と鞍部の仁田の写真を撮り、仁田付近の登山道がはっきり見えることを確認してその場から引き返した。
登山道調査の仕事は安全が優先される。

杢蔵山は標高が低いが、雪崩で削られた東面を見ると神室連峰の一員と実感できる。

山頂で少し休憩したが、風が通らない炎天下の場所で長居は出来なかった。
下り始めの場所は切れ落ちた東斜面の縁を歩くので慎重に歩を進める。

霞む船形連峰と遠く蔵王連峰(右奥)。

杢蔵山荘に到着。

山荘の内部はとても綺麗だ。

再び風が吹き抜ける前杢蔵に戻り、ベンチに腰掛けてお昼休みにする。

おにぎりとカップ麺を食べてから、マスさんお手製のケーキ「あおさのレモンクグロフ」を食べる。
景色を眺めながら温かいコーヒーを飲み、甘いケーキを食べるのは最高の贅沢だ。

40分も休憩した後、三角山経由で下山する。
途中の緩い登り返しの地点から見た杢蔵山。

小規模なブナの森を通過。

途中、サンカヨウの群生地があった。
好きな花なので何枚も写真を撮る。

三角山の手前に咲くヤマエンゴサク。

テレビ塔が立ち並ぶ三角山の山頂。

ベンチが置かれた場所から鳥海山と丁山地の山々を見る。

後は鉄塔保守用の林道を歩いて下る。
ダートの荒れた林道なので普通車の走行は無理。
ジムニーや四駆の軽トラックじゃないと、ボディの横を木に擦ってしまうし、確実に底を打つと思う。
歩きも時々石車を踏んで滑るので、注意して歩く必要がある。
林道が西斜面に入るとブナ林になり、日影ができて暑さが和らぐ。
湿った場所にニリンソウが咲き残っていた。

同じ場所にサンカヨウも咲いている。

大森山の背後に新庄市街地が近づく。

林道の屈曲点にある634mの看板。

林道沿いに咲くキバナイカリソウ。

銀杢命水の水場で汗ばんだ顔を洗いさっぱりする。

後はスギの植林地の中を下っていくと、アナグマが道脇から急に飛び出してきて走り去った。熊じゃなく可愛い動物なら大歓迎。
その後、ラジオを鳴らした山菜採りと思われる男性とすれ違う。
この日、山中で出会った唯一の人だった。
気温がどんどん上昇していくのを感じながら山屋登山口に戻る。

帰路、広域農道に出て杢蔵山を振り返る。

この日は暑かったが、ブユがあまり集ってこなかった点で助かった。
しかし5月中旬でのこの暑さ、今年の夏山は昨年と同様に熱中症との戦いが始まりそうで怖い。
GPS軌跡。

コメント
コメント一覧 (2)
それにしても、ブヨって、残雪・雪解けの側でで多く湧いている気がするんです、緑が濃いと、青虫は多くてもブヨを落ち着いている気も。まぁ、ハッカスプレー・タイガーバーム、最終手段虫よけネットのお世話になりますけど。。
花は散っていましたが二股のところにもアズマシロカネソウが生えていましたよ。
毎年、神室連峰の登山道調査で1回は熊に出遭ったり威嚇されたりしています。
それだけ豊かな自然が残された山域なんですね。
東の山域の須金岳ではブユに集られましたが、ここは雪解けが進んで数が少なくなったのかもしれません。
私は殺虫剤スプレーを持参しています。
人が休憩しているところでは使えませんが、ブユに悩まされるのはあまり登山者がいない山域が多いので、休む度に噴霧して、集られるブユの数を都度減らしています。アブにも効きますね。