東北地方に梅雨前線が停滞し、各地で大雨を降らせている。
例年はすでに梅雨が明けている時期だが、今年はオホーツク海高気圧が張り出したままで、特に太平洋側にヤマセが吹き込み、昨年とは打って変わった冷夏の様そうだ。
2日はマスさんとMさんの休みが合い、何処か天気が良さそうな山に行こうと考えていたが、曇りの予報の青森を除く東北5県が雨の天気で行く場所に悩んだ結果、雨が降っていても歩けそうな種山高原の物見山と滝観洞をセットにした山行を考えてみた。
【 8/2 滝観洞と物見山(870m) 岩手・北上山地 】
バイクの駅種山の駐車場~登山道入口~監視小屋~アザリアの広場~物見山(種山)~東屋~カッコウの径~水辺の広場~渡渉点~のぞみの広場~バイクの駅種山の駐車場
雨の三陸道を北上する。
途中、軽自動車の単独事故と、軽自動車2台が絡む事故を見た。
明らかに雨でスリップした模様。
釜石JCTから釜石道に入り、滝観洞ICで一般道に降りると、目的地の滝観洞は近かった。
この時点でも弱い雨が降っていて、滝観洞まで傘をさして3分ほど歩く。

例年はすでに梅雨が明けている時期だが、今年はオホーツク海高気圧が張り出したままで、特に太平洋側にヤマセが吹き込み、昨年とは打って変わった冷夏の様そうだ。
2日はマスさんとMさんの休みが合い、何処か天気が良さそうな山に行こうと考えていたが、曇りの予報の青森を除く東北5県が雨の天気で行く場所に悩んだ結果、雨が降っていても歩けそうな種山高原の物見山と滝観洞をセットにした山行を考えてみた。
【 8/2 滝観洞と物見山(870m) 岩手・北上山地 】
バイクの駅種山の駐車場~登山道入口~監視小屋~アザリアの広場~物見山(種山)~東屋~カッコウの径~水辺の広場~渡渉点~のぞみの広場~バイクの駅種山の駐車場
雨の三陸道を北上する。
途中、軽自動車の単独事故と、軽自動車2台が絡む事故を見た。
明らかに雨でスリップした模様。
釜石JCTから釜石道に入り、滝観洞ICで一般道に降りると、目的地の滝観洞は近かった。
この時点でも弱い雨が降っていて、滝観洞まで傘をさして3分ほど歩く。

入洞料金は1100円。
係の方の話では前日からの大雨で洞内は上部から雨のように雫が滴っていて身体が濡れるらしい。
そして歩道上は濡れて転びやすく、しかも水深20cmほどの場所もあるとか。
最深部の天の岩戸滝は通常の3倍ぐらいの水量があるとも言っていた。
まあ登山靴を履いてきたし、大丈夫と思って入洞したが甘かった事を直ぐに知る。

洞口の手前の橋から見下ろした気仙川。
雨の影響で結構増水している。

狭い洞口。
内部から風が吹いてきた。
石灰岩でできた鍾乳洞の滝観洞は、1800年代後半に発見され、1921年頃に洞窟探検に入った地元の青年たちによって、洞窟の奥に滝があることが判明。その後整備が進められ、1955年に観光洞(大洞岩窟滝)として開業した。現在一般公開されているのは入口から天の岩戸の滝までの880メートルだが、この先にも洞窟は続いており、2つの滝と未だ底が見えない深い地底湖が存在してるらしい。

入洞して直ぐに無料で貸し出されたヘルメットの上部が岩にぶつかる。
平均で20数回ぶつけるらしい。それだけ上下に狭い場所が多いのであろう。
身をかがめて通過。

洞窟内の観光なのでほとんど濡れる事がないと思って入洞したが、洞窟の上部から雨のように水が滴り、直ぐに上半身がだら濡れになってしまった。雨具を着て入洞しなかったことに後悔する。
また持参したデジタル一眼レフをカメラバッグから出して撮影できる場所がほとんどなく、洞内の景色は主にIP68およびIP69の防水・防塵性能を備えている自分のスマートフォンで撮影した。
ここは1977年公開の映画『八つ墓村』のロケ地として洞内の三か所が使われた。
数分間であるが物語の謎を解く重要なシーンの撮影が行われた。上部に空いた空洞に鎧武者の恰好でミイラ化された主人公の先祖が置かれていたシーンを覚えている方も多いだろう。

乳房の岩。
おっぱいの形をした珍しい鍾乳石。

洞内のあちこちに展示されている木の彫刻。
鍾乳石がほとんどないため、洞内の景色は単調に感じる。
そこでこんなオブジェを随所に置いて変化をつけているのだろう。

自然のままの鍾乳洞の環境を見せたいために、足場が加工されておらず滑りやすい場所が多々ある。
転ぶ人も多い様で、登山靴のビブラムソールでも滑った。手すりを積極的に使って慎重に歩く。

見学路に沿って水が滔々と流れている。
この日は水量が多く、通路に水が溢れている場所も多々あった。

2億5000万年前から存在しているウミユリの化石があった。
白い棒状のものがウミユリの管。

このポツポツとした突起は洞穴サンゴと呼ばれる鍾乳石。
空気の流れる方向に伸びるらしい。

永い期間、上部から滴り落ちる水で削られた窪み。
ここまで掘られるのに何年かかるのだろうか。

岩の間から流れ落ちる瀬織津姫の滝(別名:女滝)。
奥にある天の岩戸の滝との夫婦滝と言われている。
この滝の手前の通路が水深20cmほどあり、それを避けるために横の岩の緩斜面を這って通過した。

急に広い空間に出てほっとする。
ここの岩だなに洞内の安全を祈願して聖観音が祀られている。


そして洞口から880m進んだ最奥部の天の岩戸の滝に着く。
先の滝つぼの空間は滝の瀑風が凄まじく、濡れては駄目な私物を手前に置いて奥に進んだ。
豪雨の中に突っ込むのも同然なので、流石にデジタル一眼カメラは使えない。

通常の水量の3倍はあると言われる天の岩戸の滝の下部。
ドドドドドドドドドッと洞内に反響する滝の爆音に怯んでしまう。

これはスマートフォンの広角レンズで撮った滝の上部。超広角カメラで滝の全景を撮影したら水滴がレンズについて使い物にならない写真が撮れた。
蒼く照らされた高さ60m、周囲50mのドーム状の空間と、岩の裂けめから流れ落ちる落差29m国内最大級の洞窟内滝。短時間いただけで身体はびしょ濡れになったが、凄い迫力の光景に出会って感激した。

滝をバックに記念写真。

スマートフォンで撮影した→ 短い動画です。
こっちの方が洞窟の雰囲気が良く分かると思います。
(ショート動画はライブドアブログの仕様なのか、本文に貼り付けできませんでした。上の青いリンクをクリックしてください。)
洞窟観光が終わり、車で遠野市の遠野食肉センターに向かいジンギスカンを食べる。
このお店は2018年4月以来の再訪だ。
物価高の折、以前より提供価格は大幅に高騰したが、臭みのない上質な生ラムを提供してくれる。
今回はジンギスカン定食(生ラム食べくらべ5種盛り2780円)を注文。

中辛の特性タレとの相性抜群。
しばらくぶりに美味しいジンギスカンを味わえた。

お腹が満腹になり、身体が温まった後、遠野市から約45km離れた種山高原へ移動する。
以前あった遊林ランド種山はバイクの駅種山に経営が移っていた。バイクの駅駐車場西側の登山者用駐車場に車を停める。道中、ときどき強い雨が降っていたが、歩き始めは弱い霧雨に変わっていた。
管理道路入口に立っているルート看板を確認して歩き始める。

管理道路は車両の通行が禁止されている。

歩いていると霧雨は止み、傘なしで歩けた。
まあ雨でも傘をさして歩ける山と言う事で、この山を選んだのだが・・・

途中右に派生する道が登山道だ。

アカマツ混じりのカラマツの造林地を緩く登る。

標高740.6mの三角点があるブリューベル広場の手前に監視小屋が建っていた。
昔はこの造林地一帯も牧野だったかもしれない。施錠されて室内には入れなかった。
種山ヶ原は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とした標高600~870mに位置した高原地帯だ。北上高地の南西部の東西11km、南北20kmに及ぶ平原状の山で、物見山、大森山(820m)、立石(750m)などを総称して「種山高原」とも呼ばれている。緩やかな稜線の準平原地形と冷涼な気候から、藩政時代から馬の放牧地として利用されてきた。 宮沢賢治がこよなく愛した高原として知られ、種山ヶ原の風景や気象を題材に、童話「風の又三郎」「種山ヶ原」「銀河鉄道の夜」、劇曲「種山ヶ原の夜」などのモチーフになっている。

この山は国の史跡名勝天然記念物に指定されているため、植物はもとより山菜、キノコの採取が禁止されている。それでも道すじにキノコを見つけると、思わず立ち止まって観察してしまう。
これは群生していたオニフスベ。
幼菌は食べられるというが、古くなるとアンモニア臭がきつくなり食べられない。

二か所で見つけたハナビラタケ。
これは食べられるキノコだが、食感を味わうタイプのキノコで、風味はあまり感じられない。

カラマツの造林地がどこまでも続く。

標高800mを越えるとノリウツギの花が増えてくる。

樹林帯を抜けた途端、視界が開けてアザリアの広場に出た。
草原にはネジバナの花が多かった。

車道を横切り、物見山へ向かう山道に入る。
道沿いにチダケサシの花が咲いている。

ヤマユリが咲いていないなぁ、と思いながら歩いていたら、急に大輪の花が2株出てきた。

一段登った場所から西側の種山高原・星座の森方面を見る。

そして宮沢賢治が「種山と種山ヶ原」の詩「この高原の残丘(モナドノックス) こここそその種山の先端だ・・・」のモデルとなった蛇紋岩の残丘が現れる。
残丘とは高山が浸食作用を受けて、地域全体が平原状にとなり、さらに岩石などの固い部分が浸食から取り残されて孤立した丘をを指す。
本当は岩の上に登りたいところだが、雨で濡れた岩の表面がツルツルに滑り登れる状態ではなかった。

蕾のヤマハハコの群生地を抜け、野芝の原を通って物見山の山頂を目指す。
右に見えるのは国土交通省のレーダー雨量観測所。

晴れていれば早池峰山や岩手山、五葉山、焼石連峰や栗駒山が一望できる一等三角点の山頂だが、この日はガスって景色は何も見えなかった。

山頂一帯にツリガネニンジンの花がぽつぽつと離れて咲いている。

クサレダマの花を見つけた。

夏の花・ヨツバヒヨドリ。
霧雨で蝶々は飛んでいない。

山頂は弱い雨が降っていて休憩できなかったが、運よく西側へ少し下った地点に東屋があり、そのベンチに腰掛けて休憩できた。
そこでマスさんお手製のケーキ「アイアシェッケ」と、温かいコーヒーを飲んで落ち着く。

時間があれば西側の立石付近にある、宮沢賢治の戯曲・牧歌「種山ヶ原の夜」の詩碑「種山ヶ原の 雲の中で刈った草は どごさが置いだが 忘れだ 雨ぁふる」を見に行きたかったが、東屋から2.6kmも離れていて、しかも天気が悪かったので止めにした。まあこの日の天気は正に戯曲の通りだが・・・
東屋から南へ向かい、車道を横断してカッコウの径を下る。
水が湧き出している場所にクリンソウが群生していた。開花期には見事な花園だったと思う。

カタクリの広場へ分岐する道には行かず、水辺の広場を目指す。
途中、幾つかの小さな沢を渡る。

途中、タマゴタケが6本ほど固まって生えていた。

この湿った斜面にもクリンソウの群生地があった。

管理道路に出たすぐ下が水辺の広場。
チェーンソーアートの彫刻がたくさん置かれている。

水辺の広場からカタクリの径を下る。
渓流沿いの涼し気な道だったが・・・

突然石飛びで沢を渡渉する場所が現れた。
大雨で増水し、足場になる石が水中に隠れている。
ロープを掴みながら滑る石の上を渡ったが、激しい水流に水が登山靴の中まで入ってしまった。
そ
の先も同様に石飛びで渡渉する箇所が出てきたが、そこはさらに水深が深く、飛び石のすべてが水没していたため危険と判断。少し戻ってのぞみの広場へ登り返す道に入る。
分岐の手前にあったカツラの木。

階段を登りきると東屋の建つのぞみの広場に着く。
そこから右折して、渓流沿いのせせらぎの広場から登ってくる道が合流すると、バイクの駅種山は指呼の距離だった。

車に戻り、濡れた服を着替えてさっぱりする。
その後、道の駅平泉で買い物をするために一般道を走行するが、北上川が豪雨のため氾濫していて、北上川左岸沿いの県道14号が通行止めになっていた。
仕方なく水沢市街地から国道4号を南下して道の駅に向かう。
途中、前沢や平泉の田んぼが随所で浸水し、湖の様な状態になっている光景を見て驚いた。
買い物を終えた後、平泉スマートインターチェンジから東北道に乗り、そこからはスムースに帰宅できた。
GPS軌跡。

種山高原のマップ。(赤い実線のコースを歩いた)

係の方の話では前日からの大雨で洞内は上部から雨のように雫が滴っていて身体が濡れるらしい。
そして歩道上は濡れて転びやすく、しかも水深20cmほどの場所もあるとか。
最深部の天の岩戸滝は通常の3倍ぐらいの水量があるとも言っていた。
まあ登山靴を履いてきたし、大丈夫と思って入洞したが甘かった事を直ぐに知る。

洞口の手前の橋から見下ろした気仙川。
雨の影響で結構増水している。

狭い洞口。
内部から風が吹いてきた。
石灰岩でできた鍾乳洞の滝観洞は、1800年代後半に発見され、1921年頃に洞窟探検に入った地元の青年たちによって、洞窟の奥に滝があることが判明。その後整備が進められ、1955年に観光洞(大洞岩窟滝)として開業した。現在一般公開されているのは入口から天の岩戸の滝までの880メートルだが、この先にも洞窟は続いており、2つの滝と未だ底が見えない深い地底湖が存在してるらしい。

入洞して直ぐに無料で貸し出されたヘルメットの上部が岩にぶつかる。
平均で20数回ぶつけるらしい。それだけ上下に狭い場所が多いのであろう。
身をかがめて通過。

洞窟内の観光なのでほとんど濡れる事がないと思って入洞したが、洞窟の上部から雨のように水が滴り、直ぐに上半身がだら濡れになってしまった。雨具を着て入洞しなかったことに後悔する。
また持参したデジタル一眼レフをカメラバッグから出して撮影できる場所がほとんどなく、洞内の景色は主にIP68およびIP69の防水・防塵性能を備えている自分のスマートフォンで撮影した。
ここは1977年公開の映画『八つ墓村』のロケ地として洞内の三か所が使われた。
数分間であるが物語の謎を解く重要なシーンの撮影が行われた。上部に空いた空洞に鎧武者の恰好でミイラ化された主人公の先祖が置かれていたシーンを覚えている方も多いだろう。

乳房の岩。
おっぱいの形をした珍しい鍾乳石。

洞内のあちこちに展示されている木の彫刻。
鍾乳石がほとんどないため、洞内の景色は単調に感じる。
そこでこんなオブジェを随所に置いて変化をつけているのだろう。

自然のままの鍾乳洞の環境を見せたいために、足場が加工されておらず滑りやすい場所が多々ある。
転ぶ人も多い様で、登山靴のビブラムソールでも滑った。手すりを積極的に使って慎重に歩く。

見学路に沿って水が滔々と流れている。
この日は水量が多く、通路に水が溢れている場所も多々あった。

2億5000万年前から存在しているウミユリの化石があった。
白い棒状のものがウミユリの管。

このポツポツとした突起は洞穴サンゴと呼ばれる鍾乳石。
空気の流れる方向に伸びるらしい。

永い期間、上部から滴り落ちる水で削られた窪み。
ここまで掘られるのに何年かかるのだろうか。

岩の間から流れ落ちる瀬織津姫の滝(別名:女滝)。
奥にある天の岩戸の滝との夫婦滝と言われている。
この滝の手前の通路が水深20cmほどあり、それを避けるために横の岩の緩斜面を這って通過した。

急に広い空間に出てほっとする。
ここの岩だなに洞内の安全を祈願して聖観音が祀られている。


そして洞口から880m進んだ最奥部の天の岩戸の滝に着く。
先の滝つぼの空間は滝の瀑風が凄まじく、濡れては駄目な私物を手前に置いて奥に進んだ。
豪雨の中に突っ込むのも同然なので、流石にデジタル一眼カメラは使えない。

通常の水量の3倍はあると言われる天の岩戸の滝の下部。
ドドドドドドドドドッと洞内に反響する滝の爆音に怯んでしまう。

これはスマートフォンの広角レンズで撮った滝の上部。超広角カメラで滝の全景を撮影したら水滴がレンズについて使い物にならない写真が撮れた。
蒼く照らされた高さ60m、周囲50mのドーム状の空間と、岩の裂けめから流れ落ちる落差29m国内最大級の洞窟内滝。短時間いただけで身体はびしょ濡れになったが、凄い迫力の光景に出会って感激した。

滝をバックに記念写真。

スマートフォンで撮影した→ 短い動画です。
こっちの方が洞窟の雰囲気が良く分かると思います。
(ショート動画はライブドアブログの仕様なのか、本文に貼り付けできませんでした。上の青いリンクをクリックしてください。)
洞窟観光が終わり、車で遠野市の遠野食肉センターに向かいジンギスカンを食べる。
このお店は2018年4月以来の再訪だ。
物価高の折、以前より提供価格は大幅に高騰したが、臭みのない上質な生ラムを提供してくれる。
今回はジンギスカン定食(生ラム食べくらべ5種盛り2780円)を注文。

中辛の特性タレとの相性抜群。
しばらくぶりに美味しいジンギスカンを味わえた。

お腹が満腹になり、身体が温まった後、遠野市から約45km離れた種山高原へ移動する。
以前あった遊林ランド種山はバイクの駅種山に経営が移っていた。バイクの駅駐車場西側の登山者用駐車場に車を停める。道中、ときどき強い雨が降っていたが、歩き始めは弱い霧雨に変わっていた。
管理道路入口に立っているルート看板を確認して歩き始める。

管理道路は車両の通行が禁止されている。

歩いていると霧雨は止み、傘なしで歩けた。
まあ雨でも傘をさして歩ける山と言う事で、この山を選んだのだが・・・

途中右に派生する道が登山道だ。

アカマツ混じりのカラマツの造林地を緩く登る。

標高740.6mの三角点があるブリューベル広場の手前に監視小屋が建っていた。
昔はこの造林地一帯も牧野だったかもしれない。施錠されて室内には入れなかった。
種山ヶ原は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とした標高600~870mに位置した高原地帯だ。北上高地の南西部の東西11km、南北20kmに及ぶ平原状の山で、物見山、大森山(820m)、立石(750m)などを総称して「種山高原」とも呼ばれている。緩やかな稜線の準平原地形と冷涼な気候から、藩政時代から馬の放牧地として利用されてきた。 宮沢賢治がこよなく愛した高原として知られ、種山ヶ原の風景や気象を題材に、童話「風の又三郎」「種山ヶ原」「銀河鉄道の夜」、劇曲「種山ヶ原の夜」などのモチーフになっている。

この山は国の史跡名勝天然記念物に指定されているため、植物はもとより山菜、キノコの採取が禁止されている。それでも道すじにキノコを見つけると、思わず立ち止まって観察してしまう。
これは群生していたオニフスベ。
幼菌は食べられるというが、古くなるとアンモニア臭がきつくなり食べられない。

二か所で見つけたハナビラタケ。
これは食べられるキノコだが、食感を味わうタイプのキノコで、風味はあまり感じられない。

カラマツの造林地がどこまでも続く。

標高800mを越えるとノリウツギの花が増えてくる。

樹林帯を抜けた途端、視界が開けてアザリアの広場に出た。
草原にはネジバナの花が多かった。

車道を横切り、物見山へ向かう山道に入る。
道沿いにチダケサシの花が咲いている。

ヤマユリが咲いていないなぁ、と思いながら歩いていたら、急に大輪の花が2株出てきた。

一段登った場所から西側の種山高原・星座の森方面を見る。

そして宮沢賢治が「種山と種山ヶ原」の詩「この高原の残丘(モナドノックス) こここそその種山の先端だ・・・」のモデルとなった蛇紋岩の残丘が現れる。
残丘とは高山が浸食作用を受けて、地域全体が平原状にとなり、さらに岩石などの固い部分が浸食から取り残されて孤立した丘をを指す。
本当は岩の上に登りたいところだが、雨で濡れた岩の表面がツルツルに滑り登れる状態ではなかった。

蕾のヤマハハコの群生地を抜け、野芝の原を通って物見山の山頂を目指す。
右に見えるのは国土交通省のレーダー雨量観測所。

晴れていれば早池峰山や岩手山、五葉山、焼石連峰や栗駒山が一望できる一等三角点の山頂だが、この日はガスって景色は何も見えなかった。

山頂一帯にツリガネニンジンの花がぽつぽつと離れて咲いている。

クサレダマの花を見つけた。

夏の花・ヨツバヒヨドリ。
霧雨で蝶々は飛んでいない。

山頂は弱い雨が降っていて休憩できなかったが、運よく西側へ少し下った地点に東屋があり、そのベンチに腰掛けて休憩できた。
そこでマスさんお手製のケーキ「アイアシェッケ」と、温かいコーヒーを飲んで落ち着く。

時間があれば西側の立石付近にある、宮沢賢治の戯曲・牧歌「種山ヶ原の夜」の詩碑「種山ヶ原の 雲の中で刈った草は どごさが置いだが 忘れだ 雨ぁふる」を見に行きたかったが、東屋から2.6kmも離れていて、しかも天気が悪かったので止めにした。まあこの日の天気は正に戯曲の通りだが・・・
東屋から南へ向かい、車道を横断してカッコウの径を下る。
水が湧き出している場所にクリンソウが群生していた。開花期には見事な花園だったと思う。

カタクリの広場へ分岐する道には行かず、水辺の広場を目指す。
途中、幾つかの小さな沢を渡る。

途中、タマゴタケが6本ほど固まって生えていた。

この湿った斜面にもクリンソウの群生地があった。

管理道路に出たすぐ下が水辺の広場。
チェーンソーアートの彫刻がたくさん置かれている。

水辺の広場からカタクリの径を下る。
渓流沿いの涼し気な道だったが・・・

突然石飛びで沢を渡渉する場所が現れた。
大雨で増水し、足場になる石が水中に隠れている。
ロープを掴みながら滑る石の上を渡ったが、激しい水流に水が登山靴の中まで入ってしまった。

の先も同様に石飛びで渡渉する箇所が出てきたが、そこはさらに水深が深く、飛び石のすべてが水没していたため危険と判断。少し戻ってのぞみの広場へ登り返す道に入る。
分岐の手前にあったカツラの木。

階段を登りきると東屋の建つのぞみの広場に着く。
そこから右折して、渓流沿いのせせらぎの広場から登ってくる道が合流すると、バイクの駅種山は指呼の距離だった。

車に戻り、濡れた服を着替えてさっぱりする。
その後、道の駅平泉で買い物をするために一般道を走行するが、北上川が豪雨のため氾濫していて、北上川左岸沿いの県道14号が通行止めになっていた。
仕方なく水沢市街地から国道4号を南下して道の駅に向かう。
途中、前沢や平泉の田んぼが随所で浸水し、湖の様な状態になっている光景を見て驚いた。
買い物を終えた後、平泉スマートインターチェンジから東北道に乗り、そこからはスムースに帰宅できた。
GPS軌跡。

種山高原のマップ。(赤い実線のコースを歩いた)

コメント