晴れの予報を信じて秋田県北部の田代岳へ行ってきた。
2002年9月15日に薄市沢から登り、雷岳を周回した経験があるが、今回は大広手登山口から登り、荒沢登山口へ周回するコースを歩いた。
【 9/5 田代岳(1178m) 秋田・白神山地 】
大広手登山口~四合目・荒沢コース分岐~五合目・上荒沢コース分岐~田代湿原~田代岳~田代湿原~五合目・上荒沢コース分岐~四合目・荒沢コース分岐~三合目・ブナ岱~荒沢登山口~林道を歩いて大広手登山口
自宅を朝5時に出て東北道を北上。
大広手登山口へ向かう途中、五色湖(山瀬ダム)から目指す田代岳が見えていた。

2002年9月15日に薄市沢から登り、雷岳を周回した経験があるが、今回は大広手登山口から登り、荒沢登山口へ周回するコースを歩いた。
【 9/5 田代岳(1178m) 秋田・白神山地 】
大広手登山口~四合目・荒沢コース分岐~五合目・上荒沢コース分岐~田代湿原~田代岳~田代湿原~五合目・上荒沢コース分岐~四合目・荒沢コース分岐~三合目・ブナ岱~荒沢登山口~林道を歩いて大広手登山口
自宅を朝5時に出て東北道を北上。
大広手登山口へ向かう途中、五色湖(山瀬ダム)から目指す田代岳が見えていた。

五色湖から登山口まで約11kmの林道走行を強いられる。
前日の雨で水溜まりや泥濘が多く、おまけに路面から飛び出た石が多いため、凄く神経を使った。
大広手登山口には小さなトイレと10台程度の駐車スペースがある。
登山の支度を終えて午前9時15分にスタート。

最初は小沢に沿った足場の悪い登りとなるが、仮設の橋を渡るとかつて林業のブル道と思しき幅の広い作業道跡を辿る。

道沿いにはキンミズヒキやクロバナヒキオコシの花が群生している。
水色の花?の山野草が結構あって、何の花だか分からなかったが、帰宅後に調べてみるとジャコウソウの花びらが散った後のガクが花のように見えたものだった。
キツリフネの花も多少咲いていた。

花が終わったラン科の植物。
どうやらクモキリソウのようだ?

大広手コースは三合目までずっとスギの植林地を登る。
傾斜は緩いが石がゴロゴロしているし、単調な景色が続いて飽きてしまった。
尾根の北斜面に出るとダケカンバやブナ林となり、ようやく奥山に入った気分になる。

今年はナナカマドの実が豊作のようだ。

荒沢コースが分岐する四合目で作業道跡から解放され、本格的な山道になる。

美しいブナの原生林の緩い登りが続く。


途中、ブナの根元にトンビマイタケが生えていた。

五合目で上荒沢コースが合流する。
ここで行程のちょうど半分。

五合目から上は苔むした石が多い登山道になる。
前日の雨で濡れた石は非常に滑り、下りは精神的に疲れる行程になるだろう。

八合目、ずっとブナの原生林の単調な景色が続く。
林床はネマガリタケが繁茂しているので、タケノコ採りのメッカかもしれない。

九合目の標識を見たすぐ先で田代湿原に飛び出す。
西側に田代岳に山頂が見える。

標高1100mに広がる田代湿原には「田っこ」と呼ばれる池塘が120も数えられるとか。
毎年7月2日の半夏生の日、山頂に鎮座する田代山神社の例祭日には、池塘に生えるミツガシワやミネハリイの生育状況で稲の豊凶を占うらしい。
この時点で日差しがなく、暗いトーンの風景だったのが少し残念だった。

薄市沢コースの分岐から同コースを見ると、刈り払いされていない感じ。
今はSNSで薄市沢コースを登った記録がほとんど見ないが、実際にはどうなんだろう?
笹を切り開いた急坂を登り、山頂に近づいたところで鳥居が見えてくる。

男性登山者2名が休憩している山頂に到着。
山頂には一等三角点があり、田代岳山頂避難小屋が建っている。

避難小屋は田代山神社を兼ねた造りで、内部に白髭直日神が祀られている。

山頂は記憶と違い、西側の木々が伸びていて南側から東側のみ展望が開けている。
しかし湿気が多いためか南側の眺めはこんな感じ。
空気が澄んだ日には岩手山や八幡平、森吉山の大展望が拝めるらしい。

山頂でマスさんお手製の『フルーツみつ豆ようかん』を食べる。
酸味とお茶の風味がマッチして、とても美味しかった。
温かいコーヒーが合う季節になったと感じた。

帰り際、確認できる山の写真を撮る。
辛うじて藤里駒ヶ岳が見えていた。

西北西には三角形の尾太岳の奥に向白神岳が霞む。

避難小屋の裏から見た岩木山。
山頂部が雲に隠れて見えない。しかし27kmしか離れていないため、かなり大きく見える。

田代湿原は山頂から少し東に下った地点から見えてくる。

たくさんの池塘を散りばめた田代湿原。
東に遠く白地山が霞んで見えている。


湿原に戻り、太陽の光が差し込むまで少し待っていた。
やはり日差しがあると風景に立体感が出てくる。

キンコウカの花が終わり、少しだけ草紅葉の色合いが出てきた湿原の風景。


立ち去りがたい気持ちを抑えて下山の途につく。

湿原を彩るエゾオヤマリンドウ。

下りは湿った石が滑りやすいため、常に足元を確かめながら慎重に歩を進める。
写真を撮る余裕なし。
五合目の上荒沢コース分岐から下部は、傾斜が緩み歩きやすくなる。

四合目で左折し、荒沢コースに入る。
ブナ岱と呼ばれるように、ブナの原生林が何処までも続き、大広手コースより自然度は高い。

三合目で尾根から外れ、荒沢の沢筋へ下っていく。
この付近の林相も素晴らしく、思わず立ち止まって見入ってしまった。

途中、荒沢の沢に沿って下る道と、右岸の斜面を巻き降りる道に分かれるが、前者の道は何度も渡渉を繰り返す悪路らしいので、迷わず荒沢の源流部を渡渉して巻道(林内コース)に入った。

巻道は下り一方かな、と思ったら少し登り返しもある。
しかし太いブナが林立していて見どころは多い。

沢を忠実に下ってきたコースと合流した直ぐ先が二合目。
ここからしばらくの間、荒沢の右岸の斜面を進む。
トチバニンジンの実が目に留まる。

多少足場の悪い、ロープが設置されたトラバースを過ぎると水場があった。
その少し先で橋を渡る。

後は沢の左岸に沿った穏やかな道となる。

荒沢橋が見えてきて、小さなハシゴを登ると荒沢登山口の案内図が建っていた。

ここから大広手コース登山口まで岩瀬林道を約1.7km歩く。
林道の脇にツルニンジンの花が咲いていた。

その他にハンゴンソウやオオハンゴンソウも群生している。

荒沢登山口の東側にある駐車場。
こちらは20台程度駐車できる。

田代ロケット燃料燃焼試験場へ行く道を左に分け、岩瀬林道をそのまま南下する。
大川目川左岸の秋田天然杉の森が間近に見える。

道の脇に群生するクサボタン。
この近くにウメバチソウも咲いていたが、足場が悪く撮影できなかった。

約30分林道を歩き、大広手登山口の駐車場に戻る。

後に控える11kmの長い林道走行を考えると嫌になるが、素晴らしい田代湿原に出会えたので、その点では良い山だと思う。実際に何組もの登山者と山中出会った人気の山だ。
GPS軌跡。

動画です。
前日の雨で水溜まりや泥濘が多く、おまけに路面から飛び出た石が多いため、凄く神経を使った。
大広手登山口には小さなトイレと10台程度の駐車スペースがある。
登山の支度を終えて午前9時15分にスタート。

最初は小沢に沿った足場の悪い登りとなるが、仮設の橋を渡るとかつて林業のブル道と思しき幅の広い作業道跡を辿る。

道沿いにはキンミズヒキやクロバナヒキオコシの花が群生している。
水色の花?の山野草が結構あって、何の花だか分からなかったが、帰宅後に調べてみるとジャコウソウの花びらが散った後のガクが花のように見えたものだった。
キツリフネの花も多少咲いていた。

花が終わったラン科の植物。
どうやらクモキリソウのようだ?

大広手コースは三合目までずっとスギの植林地を登る。
傾斜は緩いが石がゴロゴロしているし、単調な景色が続いて飽きてしまった。
尾根の北斜面に出るとダケカンバやブナ林となり、ようやく奥山に入った気分になる。

今年はナナカマドの実が豊作のようだ。

荒沢コースが分岐する四合目で作業道跡から解放され、本格的な山道になる。

美しいブナの原生林の緩い登りが続く。


途中、ブナの根元にトンビマイタケが生えていた。

五合目で上荒沢コースが合流する。
ここで行程のちょうど半分。

五合目から上は苔むした石が多い登山道になる。
前日の雨で濡れた石は非常に滑り、下りは精神的に疲れる行程になるだろう。

八合目、ずっとブナの原生林の単調な景色が続く。
林床はネマガリタケが繁茂しているので、タケノコ採りのメッカかもしれない。

九合目の標識を見たすぐ先で田代湿原に飛び出す。
西側に田代岳に山頂が見える。

標高1100mに広がる田代湿原には「田っこ」と呼ばれる池塘が120も数えられるとか。
毎年7月2日の半夏生の日、山頂に鎮座する田代山神社の例祭日には、池塘に生えるミツガシワやミネハリイの生育状況で稲の豊凶を占うらしい。
この時点で日差しがなく、暗いトーンの風景だったのが少し残念だった。

薄市沢コースの分岐から同コースを見ると、刈り払いされていない感じ。
今はSNSで薄市沢コースを登った記録がほとんど見ないが、実際にはどうなんだろう?
笹を切り開いた急坂を登り、山頂に近づいたところで鳥居が見えてくる。

男性登山者2名が休憩している山頂に到着。
山頂には一等三角点があり、田代岳山頂避難小屋が建っている。

避難小屋は田代山神社を兼ねた造りで、内部に白髭直日神が祀られている。

山頂は記憶と違い、西側の木々が伸びていて南側から東側のみ展望が開けている。
しかし湿気が多いためか南側の眺めはこんな感じ。
空気が澄んだ日には岩手山や八幡平、森吉山の大展望が拝めるらしい。

山頂でマスさんお手製の『フルーツみつ豆ようかん』を食べる。
酸味とお茶の風味がマッチして、とても美味しかった。
温かいコーヒーが合う季節になったと感じた。

帰り際、確認できる山の写真を撮る。
辛うじて藤里駒ヶ岳が見えていた。

西北西には三角形の尾太岳の奥に向白神岳が霞む。

避難小屋の裏から見た岩木山。
山頂部が雲に隠れて見えない。しかし27kmしか離れていないため、かなり大きく見える。

田代湿原は山頂から少し東に下った地点から見えてくる。

たくさんの池塘を散りばめた田代湿原。
東に遠く白地山が霞んで見えている。


湿原に戻り、太陽の光が差し込むまで少し待っていた。
やはり日差しがあると風景に立体感が出てくる。

キンコウカの花が終わり、少しだけ草紅葉の色合いが出てきた湿原の風景。


立ち去りがたい気持ちを抑えて下山の途につく。

湿原を彩るエゾオヤマリンドウ。

下りは湿った石が滑りやすいため、常に足元を確かめながら慎重に歩を進める。
写真を撮る余裕なし。
五合目の上荒沢コース分岐から下部は、傾斜が緩み歩きやすくなる。

四合目で左折し、荒沢コースに入る。
ブナ岱と呼ばれるように、ブナの原生林が何処までも続き、大広手コースより自然度は高い。

三合目で尾根から外れ、荒沢の沢筋へ下っていく。
この付近の林相も素晴らしく、思わず立ち止まって見入ってしまった。

途中、荒沢の沢に沿って下る道と、右岸の斜面を巻き降りる道に分かれるが、前者の道は何度も渡渉を繰り返す悪路らしいので、迷わず荒沢の源流部を渡渉して巻道(林内コース)に入った。

巻道は下り一方かな、と思ったら少し登り返しもある。
しかし太いブナが林立していて見どころは多い。

沢を忠実に下ってきたコースと合流した直ぐ先が二合目。
ここからしばらくの間、荒沢の右岸の斜面を進む。
トチバニンジンの実が目に留まる。

多少足場の悪い、ロープが設置されたトラバースを過ぎると水場があった。
その少し先で橋を渡る。

後は沢の左岸に沿った穏やかな道となる。

荒沢橋が見えてきて、小さなハシゴを登ると荒沢登山口の案内図が建っていた。

ここから大広手コース登山口まで岩瀬林道を約1.7km歩く。
林道の脇にツルニンジンの花が咲いていた。

その他にハンゴンソウやオオハンゴンソウも群生している。

荒沢登山口の東側にある駐車場。
こちらは20台程度駐車できる。

田代ロケット燃料燃焼試験場へ行く道を左に分け、岩瀬林道をそのまま南下する。
大川目川左岸の秋田天然杉の森が間近に見える。

道の脇に群生するクサボタン。
この近くにウメバチソウも咲いていたが、足場が悪く撮影できなかった。

約30分林道を歩き、大広手登山口の駐車場に戻る。

後に控える11kmの長い林道走行を考えると嫌になるが、素晴らしい田代湿原に出会えたので、その点では良い山だと思う。実際に何組もの登山者と山中出会った人気の山だ。
GPS軌跡。

動画です。
コメント
コメント一覧 (2)
単調な道でいつ登り始めなんだろうと思いつつ足下の苔むした石と樹林の鮮やかな緑に染まりながら歩いてたら山頂直下の湿原、池塘に到着。ステキな眺めに歩が止まりました。
学び山の恵みも有り楽しかったです。 感謝感謝🙏😊
前日の雨で水溜まりの多い林道走行が一番疲れました。
藤里駒ヶ岳は現在全線舗装されているようです。
五合目から上の石がゴロゴロした道は神経を使いましたね。
その分、湿原に出た時の感動が大きかったです。
お土産ができてより印象深い山になりました。